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ぼくは大丈夫ではない。でも、きっと大丈夫。

この夏休みは珍しく規則正しい生活を送っている。平日のように朝早く起き、コーヒーを飲みながらTwitterなど弄り、noteを書いたり、本読んだりして過ごしている。休日になると、遅くまで本を読んだりYouTubeをみたりして、昼夜が逆転するような人間だったので自分でも驚いている。

理由は何かというと、薄々わかっていたりする。おそらくは、自律神経を失調している。交感神経が優位で、寝たくても寝れないのだ。だから、朝になると仕事に追われている朝のように、目がパチリと覚めてしまう。寝たくても寝れないのは病んでいる。ヤバいな、と思う。

4年前、ぼくは離婚した影響もあって体調を崩していた。そのときも同様に自律神経を失調していて、寝汗や動悸、謎の心臓痛に襲われていた。心臓がいきなりドキドキしてきて、周囲からザワザワとした大きな音が聞こえるときもあった。もしかしたら、軽度のパニック障害だったのではないかと今は思う。

それでもぼくは、プライベートにおける離別によってぽっかりと空いた心の穴を、なんとか仕事で埋めようと必死になっていた。焦る心とは裏腹になかなか身体の調子は戻らなかった。

そんなとき、「焦ることはない。ゆっくりと体調を戻していこう。焦りが状況を悪くしていると思う。」と上司に言われたことがある。心が救われた気がした。そして、お言葉に甘えて自分のペースで仕事をこなしていくことにした。

体調とは不思議なものだ。あれだけ、心身の不調に苛まれていたのにも関わらず、調子が回復したのがいつだか覚えていない。気づいたら、寝汗も動悸も、胸の痛みも治まっていた。

ぼくたちは何かの調子が狂うと、どうにかして日常を取り戻そうとしてしまう。体調も一緒だ。体調が悪くなると、はやく治さねばと思ってしまう。体調のことばかり気にかかり、些細な頭痛にも、腹痛にも敏感になり、まだ、回復してない、まだ、回復していない、という思考を連鎖させてしまう。気にしすぎていることは、いつの日も亡霊のようにぼくたちに付き纏うのだと思う。

休暇にも関わらず、ぼくがはやく目覚めてしまうのは、何かがおかしいからだろう。気づけば、動悸もしているような気もする。首から肩にかけての張りもある。

そう。ぼくはきっと大丈夫ではない。でも、ぼくは大丈夫。そう自分に声をかけようと思う。4年前、いつのまにか回復したあの日を思い出しながら。

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