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同窓会は仮面舞踏会

何十年ぶりかに高校の同窓会の連絡が来た。
恥ずかしながら同窓会というものには縁のない人生である。
田舎は18歳の時に出てから
お盆と正月くらいしか帰省していない。
帰省しても実家でゆっくりするしかないので
同級生と会うなんてことはなかった。

そんな私に同窓会のお誘いだ。
さすがに詐欺の可能性は低いと思うが
「なんでいま??」というのが正直な感想。
誘ってくれたのは嬉しいが、別に何かの節目でもないし
誰かが死んだとかいう話も聞かない。
(私が知らないだけかもしれないが…)

この年の同窓会となると
きっと話のネタは
「思い出」「仕事」「家族」「健康」こんなところだろう。
仕事はぶっちゃけ、知名度のある会社だと思っている。
家族も妻がいて子どもが二人(ひとりはまだお腹の中だが…)
という感じで、マウントはとられることはないだろう。
(同窓会でマウントというワードを出してしまうあたり、私がいままで同窓会に呼ばれなかった事由がおわかりだろう)

しかし、一番肝心な「健康」となると話は別だ。
適応障害で休職中の私には「健康」の話が一番つらい。
もっというと、仕事の話も休職中だからロクな話もできないだろう。

他人は私にそこまで興味ないとわかっていても
この話は辛いものがある。

SNSと一緒で、同窓会というのはマウントの取り合いだと思っている。
いかに外見の良い仮面を被って、自身の人生の良い点を論ぜられるか。
今の自分がどれだけ幸せか、仮面の内側はわからないが他人からは見えない。

という観点を持って同窓会へ挑めば
思わぬダメージを喰らうことなく同窓会に参加できるだろう。

ただただ当時の思い出話や、憧れだったあの人がどれだけの美熟女になっているのか、イケイケだったあいつの頭髪具合を楽しむだけの場になればいいのだが。
変に歳をとって、擦れてしまった私にはそこ“だけ”を楽しむことができるだろうか。

そのためにも、この休職期間をしっかりつかって
心身ともに生まれ変わらないとね。

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