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不安に打ち勝てる武器が欲しい

積読していた「東京卍リベンジャーズ」を休職期間だからと
やっと読み終える。
オチなどは賛否両論あると思うが、別にどっちでもよくて。
個人的に気になったのは
マイキーこと、佐野万次郎が「黒い衝動」に駆られて
見境なく暴力を振るうシーン。
あらがいても、その圧倒的な「黒い衝動」に負けてしまう姿に既視感を覚えた。

次元も深刻さも異なるが、
私も心に“不安”が芽生えると
自己啓発本、メンタル本、カウンセリングで身につけた
マインドセットも
その不安を目の前にすると、負けてしまう。
どんなに理論武装をしていても
すべてが剥がされ、裸一貫となった私は
強制的に丸腰で不安と対峙させられる。

そんな状況で不安という「黒い衝動」に勝てるはずもなく、
私は沈んでいく。
そして迎えた2回目の休職。

これからリワークなのか、認知行動療法なのか
わからないが
不安との付き合い方、人生の歩み方を学ぼうとしているが
果たしてそれらで身につけた知識で
この黒い衝動ともいうべき不安と対峙できるのだろうか。

本棚や気になることがあるたびにメモしてきた
google keepに見返すたびに
私には不安に打ち勝つ術を学んできた、と自負している。
しかしそんな自負も不安を目の前にすると
すべてが消え去る。
それが私の中に生まれてくる黒い衝動である。

この黒い衝動に打ち勝つことができるのなら
私の人生はとても明るいものになっていく自信がある。
だが、いまの私にその黒い衝動を打ち負かせるだけの
知識やマインドセットがあるのだろうか。

ひとはピンチになるとその本性を表す、というが
まさに不安が生まれ出ずると
私の後天的に得た知識や理性は消え去り、
先天的な弱い私しか残らなくなる。

不安に打ち勝てなくてもいい、
その黒い衝動と手を取って、
たまには肩なんか組んじゃったりして、
うまく生きていきたい。
それだけなんだけどなぁ。

昔はどうやってこの不安と生きてきたか、
すっかり忘れてしまった。
“まだ”ヘラヘラできていたあの時代の私に
もう一度会いたい。

私はあの時の私に戻れるのだろうか。
振り返りたい過去と、振り返りたくない過去。
その過去たちを紡いで今の私があるのはわかっている。
それでも、
あの過去に戻れるなら、
あの時の元気な私に勇気付けられたい。

あの時にできたことがなぜできなくなったのか。
歳を重ねることで得られる経験というのは
一般的にポジティブな名詞だが、
ネガティブな名詞でもあることを痛感している。

あの経験が今の私の足を引っ張っている。
その経験だけをなくしたい。
あの経験と仲良くできる、対峙できる折れない心が欲しい。
それだけなんだけどなぁ。

目に見えない心の葛藤というのは
理解され難く、対処の仕方も難しい。

この休職を通じて、激烈に変われるなんて思っていない。
ただ、ほんの少しでいいから
黒い衝動が出てきた時も消え去らないマインドだけが欲しい。

そんな都合の良い話を叶えてくれる
素敵な出会いが休職中の私にありますように!

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