見出し画像

休職39日目

休職期間も残り1週間となった。
いままでは働いていないことに不安を覚え、
一刻も早く復職したいと思っていたが
いざ復職が目の前に差し迫ると
「もっと休んでいたいなぁ」と気分になる。
しかもそれは、体調面的な意味というよりも
純粋に「働きたくない」という感情から芽生えているもの。

だめじゃん俺。

ということで来週からラスト1週間が幕をあける。
やり残したことはないか、そんな自問自答の金曜日になった。
当初から宣言していた新しい自分マニュアルも着々と出来上がりつつあり
残すは最終形に持っていくのみ、といった具合。
これが復職前の前哨戦になっていればいいのだが…

真面目な私は
この休職期間で「何かを得なければ!」という強い感情に迫られている。
その一つとして新しい私のマニュアルだ。
それ以上に何を残さないといけないのだろうか。

いいじゃないか別に。
休職期間なんだから、好きなことして休んで。
とやっと自分を赦せるようになってきた。

残る一週間はもっともっとグダグダに生きていこう。
またとない休職期間なのだから。

ということでさっそくNetflixを2000円分だけ課金した。
「映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」
今更ながら「見なければ!」と謎の焦燥感に駆られて見てみた。

これそんなに面白いか?

まっすぐな感想である。
別に感動もしなかったし、泣くこともなかった。
もっというと途中寝そうになってしまったくらいである。

もともとクレヨンしんちゃんには馴染みのない人生だった。
私が見るものに口出ししなかった親が唯一見たらだめ、と言っていたのが
クレヨンしんちゃんである。
今振り返ると別にどうということでもないアニメなのだが、
時代が時代だったのか、それだけは頑なに見せてくれなかった。
別に私も見たいと思わなかったし…

という背景もあるのか、
まったく感動も心を揺さぶられることもなかった。
本当に
「なんそれ?!」
が正しい感想である。

世の中には合う合わないがあることを久しぶりに痛感した貴重な体験だった。
そういう意味では、休職中に見る意味があったのかもしれない。

人生もまた、合う人合わない人との出会いの連続であろう。
という謎の教訓をもって
この映画を見たことを許そうと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?