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結局メイクで何がしたいの?(後編)


※この記事には前編が存在する。
↓未読の方はそちらから読んでいただけると本編がわかりやすくなるだろう。


というわけで後編を始める。
前編では自分がメイクすることに興味が持てない私が就活をきっかけに一応できるようになったところまでだった。

とりあえずメイクができるようになった

できるようになった。
と思っていたがここからが本当の始まりだった。

というのもある程度時間が経ってからメイクは研究や試行錯誤を経て、技術を持って実演するとその真の力を発揮することに気づいたからだ。

最初は教えてもらった通りにやる。しかししばらく経つと肌がボロボロと崩れてきたりすることがあった。また自分なりに新しい色の組み合わせでやってもケバくなる。なんだか理想通りにならない。
うまくいかない、思ってたのと違うと感じることが増えていった。

私は問題点を具体化し、解決策を見いだすため、ネットでひたすら情報収集、美容系YouTubeを観る、Instagram、雑誌などを読み漁った。

その結果、私が思うにメイクにはいくつかのチェックポイントが存在することがわかった。

メイクのチェックポイント


それは以下のようなものである。


1.最終的な仕上がりが良いか
・粉類のヨレはないか、ラインは綺麗に引けてるか
・左右対象か、全体のバランスは良いか

2.その人の希望に沿ったものになったか
・可愛く、かっこよくなどの希望イメージ通りか
・目を大きく、鼻を高くなどパーツの希望の形状変化はできたか
・理想とする芸能人などのモデルがあれば近づけたか

3.その人に似合っているか、顔全体で調和しているか洋服やヘアスタイルとの相性は良いか
・似合わない色を使って顔色が悪く見えていないか
・あるパーツのみ浮いてたりしないか
・顔と服がちぐはぐになっていないか

4.以上を踏まえ、その人が好きなメイクを目指すのか、似合うメイクを目指すのか

他にも挙げられる事はあるだろうが、今回はこの4つについて詳しく記述していく。

1.最終的な仕上がりが良いか

最初はBAさんにおすすめされた言われた量のリキッドファンデを言われた方法で塗っていた。しかし何度やっても直ぐに崩れてくる事が多かった。そして私が色々調べるとスキンケア不足、技術不足なのが原因だと判明した。

私はメイクの土台である肌のケアに力を入れるようになった。どうしても水分量の足りない肌だとファンデが乾燥して崩れてくるし、皮脂も崩れに繋がる。またニキビなどの肌トラブルがなければないほど肌は美しく仕上がる。
自分の肌質を知り洗顔を改善。スキンケア化粧品を試して継続し生活習慣も可能な限り見直した。
その結果まだ不足はあるが乾燥はしにくく、ニキビはほぼ消えメイクがしやすい肌になった。

テクニック不足は道具を変えることによってカバーした。
初めはリキッドファンザだったがクッションファンデに変更した。アイラインもリキッドからジェルに、チップからシャドウブラシに持ち替えた。
変更後の道具の利点は私の経験値不足を補ってくれた。アイラインやパフの手の動かし方など技術的なことも情報収集し練習した。

2.その人の希望に沿ったものになったか

あまり自分の顔に興味がない私だったが、メイクを練習する中で自分理想の顔というものがあることに気づいた。それぞれどうすれば近づけるか方法を模索した。


理想:横に大きく縦に小さい切長の目になりたい。
現実:縦に大きく横幅は平均的な目をしている。
対処:横グラデなど目尻を強調するメイクで横に大きく見せる。
(縦に小さくしたいがその方法は見つかっていない)


理想:ややつり眉で太さは普通に。
現実:平行眉、太さは問題なし。
対処:眉頭の上部分、眉尻の下部分を剃り、眉頭の下部分、眉尻の上部分を書き足す


理想:眉間から鼻筋があり高い。
現実:その部分は低い。
対処:ノーズシャドウで影を仕込み高く見せる。


理想:縦より横に大きく、薄い唇。
現実:薄さは良いが、横に小さい。
対処:口角の方向へと意識してリップを塗り、
唇の山や下側はぼかして塗る。オーバーリップは避ける。

イメージ
理想:クールで涼しげ。
現実:大人しそうに見える。
対処:パープルやブルー、グレーなど寒色を使う。

芸能人
理想:koki、仲間由紀恵。クールな印象。
現実:kokiに似てると言われ素質はある。
対処:使用色、ラインなど2人のメイクを観察する。

使う色は変えても以上のことは常に意識した。
こうして私は理想に近づくことができた。

3.その人に似合っているか、顔全体で調和しているか洋服やヘアスタイルとの相性は良いか

これは今までとは話が違い、専門的でより高度な内容になってくる。私は服飾系専門学校に通っていたので幸いにもプロからレクチャーを受け、パーソナルカラー(その人に似合う色)、色彩心理学など様々な専門知識を獲得していた。
それらをメイクに応用し成果を上げることができた。

パーソナルカラーについて少し記述するとこれは近年ブームになっていて知ってるがきちんとはわからない人が多いだろう。残念なことにInstagramなどネットには誤った知識や考え方が多く見られ自力での勉強は難しい。きちんとした講座を受講するかプロに診断してもらう事をお勧めする。

私について記述すると、パーソナルカラーは
「サマー(夏ブルベ)✖️サマー(夏ブルベ)」だ。(プロのカラーアナリストに診断してもらった。)

簡単に言うと明度が高く彩度が低い青みががかった色味が得意だ。明るくてくすんだ色。パステルカラーや暗すぎないグレーが良く似合う。

4.以上を踏まえ、その人が好きなメイクを目指すのか、似合うメイクを目指すのか

これはテクニックどうこうではなく好みの話しだ。
好き、理想的なメイクと似合うメイクが一致する人としない人がいる。一致する人は幸運だが一致しない人は終わったかというと決してそうではない。

私が思うにメイクで最も大切なのは似合うかではなく自分の気分が上がったり満足できているかどうかだ。
これは洋服にも言えることで周りの目を気にすることはない。

私は使いたい色と似合う色が同じでやりやすい方だった。そして真紅のリップ×黒のアイシャドウというのが好きだしやりたいが、それは残念ながら似合うかと言われると怪しい。(トレンドからも外れている。)

しかし私は気にしない。トレンドがなんだ。オレンジやブラウンは基本使わないし可愛いく明るくなんてなりたくない。
クールでシャープ。知的でミステリアス。それがなりたいイメージだ。他の誰がなんて言おうと気にしない。

本当のメイクを知る

こうして私は自分にとってのメイクを会得した。
(まだまだ改善の余地はあるし満足していない。)

しかしそれは自分自身に興味が持てたのかというと違う。自信はついたが興味はあまり変化していない。
メイク技術の獲得にのみ興味を持てたのだ。

メイクに興味は持てたのになぜ自分にはまだ本当の意味で興味がないのか。


それは次回の番外編に続く。

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