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スプリンターへのクイックリフト指導

年末に大阪で行った
この↓合宿でクイックリフトを指導してきたので
その指導風景とどのようなことを意識して指導したのかを書いていきたいと思います。


今回はクリーンだけでなくスナッチも指導しました。

セミナー前には勝手に陸上選手、特にスプリンターは
スナッチはやらないんだろうなーと思っていたんですが、
インスタとかで調べてみると海外の選手とかうまいスナッチするんですよね。

勘違いしててすみません。反省しております。

スプリンター向けということで
トップ選手はこんなクリーンのトレーニングしているというのを紹介したいと思います。

トップ選手の陸上選手のクイックリフト

陸上選手の皆さんはほとんどがクリーンをしているかと思いますが、
スプリンターを中心に今回は紹介していきたいと思います。

山縣亮太選手
調べている中でクリーンがうまいなーと
感じたスプリンターの方は山縣亮太選手ですね。

この動画では60kgですが
ベストは120kg以上挙げるようです。
インスタグラムのストーリーで時々クリーンのトレーニング動画を上げていますが
高重量でもとても綺麗に挙げます。

山縣選手がクリーンを取り入れた理由などは
こちらの記事を読んでみてください↓

Noah Lyles選手
世界選手権200m2連覇している選手です。
120kgを軽々パワークリーンしています。
床引きなのに綺麗に2ndプルがでいきていますね!

ちなみに彼はスナッチもしています。

paolo_dalmolin選手
彼はハードルの選手の世界チャンピオン
120kgのクリーンになります。
2ndプルが上手いですねー!

balazs_baji選手
こちらもハードルの選手
世界選手権の同メダリストです。

スナッチ90kg
かなり上手いスナッチです。


男子だけがクイックリフトをしてるかというとそうでもなく
女子選手もやっています。

dafne_schippers選手
彼女は世界選手権200mで優勝してる選手です。
スナッチがとてもキレイですね。
スムーズに挙がる重量で練習している感じがする投稿です。


Kimberly Williams選手
彼女は三段跳びの選手ですが紹介します。
彼女もいいクリーンをしていますね。
肘の返しがかなり上手い。
力みもほとんどなく挙上できています。

96kgのクリーンでは高さがギリギリのところに潜り込むこともできているので
キャッチのフロントラックが上手くできているんだろうなという印象です。


Georgia Ellenwood選手
彼女は混成ですが
100mや200mもやるので取り上げています。
コンタクトポイントは少し低く腿で2ndプルをするタイプですが
力の伝え方などは上手い方だと思います。


ここにあげたほとんどの選手が
ウエイトリフターと変わらないフォームでクリーンやスナッチをします。
もちろん挙上重量に関してはウエイトリフターの方が上ですが、フォームは陸上に特化しているというわけではありません。

「トップ選手だからクリーンやスナッチを教えられるトレーナーがついているんだ!」
と言われたら確かにそうかもしれません。
でもクリーンを指導している中で感じるのは
体の使い方が上手い選手は競技に関わらずクリーンやスナッチのコツを掴むのが早いんです。

トップ選手だからいいトレーナーがついているからフォームが上手い場合もあるし、
体の使い方がうまくていつの間にかいいクリーンになっている可能性もあります。

どちらにせよ
トップ選手は重量をそこそこ挙げているわけです。

山縣選手も120kg挙げるし
Lyles選手も120kg以上挙げるわけです。

それだけの重量を挙げているのは
筋力が凄まじいいからだけではないと思います。

適切なタイミングで適切な筋力を発揮できているからこそ
キレイなクリーンができているのです。

トップ選手のこういう所も
参考にしていきたいですよね!

合宿での指導!

今回は最初にクリーンはどういう考え方で取り入れたらいいか?
というのを伝えてからクリーンを始めていきました。

①パワークリーンをどう取り入れるのか?

クリーンをなぜ取り入れるのか?
「パワーを向上させたいから!」ほとんどがこれでしょう。

これは間違っていません。
実際にパワークリーンでパワーは強化されます。

しかし、パワーを向上させたいから
とりあえずクリーンしよう!
重量が上がったらパワーが向上するだろう!
という考えでパワークリーンをするのはもったいないです。

実際がむしゃらなクリーンをやっているのを見かけますが、
論文などで出た結果が出るでしょうか?
実験の被験者になる人たちはある程度クリーン形はできているはずです。

がむしゃらに挙げていたら同じ呼び方のクリーンでも
大きく違う動きになっているかもしれません。
それだと期待される効果が出るかはわかりませんね。

では、なぜパワークリーンで高いパワーが発揮できるのか?
2ndプルが強いから?
それもありますね。

2ndプルがクリーンで一番パワーが発揮されるポイントですから
そこを思いっきりやりたくなります。

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ウエイトリフティング元日本トップ選手が爆発的パワートレーニングである「パワークリーン」や「パワースナ…

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