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給料の決め方

「経営幹部として採用するつもりなら、その人にBSとPLを見せて、自分の給料はいくらが妥当か、一緒に考えるくらいでも良いんじゃないですか?」

先日、一緒に食事をしたHR(人事/採用)のプロが、ベンチャー経営者の友人に話した言葉。横で聞いていて、共感すると同時に、背筋が伸びた。

★★★

アトツギがよく悩むのが、新規採用者と既存の社員の給料ギャップ。

事業を変革するのに、自分一人では限界を迎えるタイミングがいつか来る。新しく開発する事業分野の専門家や、柔軟な発想でフットワークの軽い若手が必要になってくる。人口減社会において、優秀な人材は取り合い。給料の多寡だけが差別化ポイントではないけれど、ある程度の水準というものは意識せざるを得ない。

一方で、家業の会社には、多くの場合、年功序列の給与制度があるだろう。優秀な人もそうでない人も、そのルールの中で長年働いてきたわけで、そこには強烈な慣性の法則が存在している。そして中小企業、特に地方だったりすると、その給与水準は決して高くないのが実情だと思う。

また、ベンチャー企業のように上場やM&AのようなEXITを想定すれば、ストックオプションなど将来の価値を報酬に含むことができるかもしれない。けれど、ファミリー企業で株式を一族外に放出するというのはハードルが高い。

★★★

中小企業にも、大企業にはない魅力があることは間違いない。けれど、働く人にも生活がある以上、給与水準がかけ離れていては転職するには難しい。

アトツギは、
・給与制度(評価制度や各種手当、就業規則含む)の改定
・新規事業用に別会社を設立
・副業やフリーランスなどへの業務委託の活用
などを総合的に取り組んでいく必要がある。

事業成長に集中したいところだけれど、これもまた、アトツギにしかできない仕事なのである…

<余談>
一番最初に書いたような「自己申告型給与制度」を取り入れているアトツギベンチャーに、木村石鹸という会社があります。有名な会社なので知っている人もいると思いますが、ここの木村社長は元々ベンチャー起業家で、ひょうひょうとしているのにめちゃ熱い、尊敬すべきアトツギ先輩。
noteも面白いので、若きアトツギは読んでみると良いかと。
https://note.com/yudemen/n/nbf85601300ce


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