見出し画像

フルマラソン挑戦/19日目


19日目。
12℃。霧雨のスタート。
寒いと感じながら歩くのが新鮮。



昨日の朝、歩いているときにコース周辺の草刈りがされていた。刈った草がまだ少し残されていて、湿気とあいまって匂いがたちのぼる。草もコインランドリーの柔軟剤の匂いも、いつもより濃い。ミスドの甘い匂いがしてこないのが不思議といえば不思議だ。


1周目のおわり。強めの霧雨に。右手にキッチンタイマー、左手にペットボトル、ナイロンのジャンバーも濡れてくる。深刻な寒さに新鮮さどこへ。風もあって帽子をかぶっていてもしのげない。どうする。とりあえずもう1周してみる。


2周目のおわり。なるほど、もはやこれは霧雨ではない。雨だ。雨風だ。車から傘をとってくる。右手に傘、左手にキッチンタイマーに持ちかえて再び歩き出す。ななめに傘をさすくらいには風が強い。どうする。とりあえずもう1周してみる。


3周目のおわりには寒さを感じなくなっていた。だんだんと風もおだやかになり、しっとりと雨降りのお散歩というかんじ。いい気持ち。まばらにすれちがう人たち。雨降りでも歩く人は歩くし、走る人は走るし、男子は取り返しのつかないレベルまでずぶ濡れになっても自転車をこぐものなのだ。つえーな。安全運転で無事に到着することを願う。


雨降りにもいいことはある。たんぽぽの綿毛が飛んでこないこと。銭湯の露天風呂に屋根がないので、風にのってどこからともなくふわふわやってくる。この季節、一番風呂に入るのは人ではなく綿毛だ。自然のことなので真摯に受けとめる。


がしかし、問題はちいさな虫たちだ。キミたちは自分の意思で飛びまわって危険を察知して方向転換できるでしょうに。なぜやってくるのだ。湯気にからめとられてしまうのだろうか。せっかく飛べるのだからうちの露天風呂に身投げしないでいただきたい。そう思う一方で、あなたの最期がうちの露天風呂でよかった、と、思わなくもなかったりする。



ショッピングセンターコース 5周
6,25㎞/65分15秒


19日目。無事終了。
おつかれさまでした。
8008ナンバーの車はほぼ白い説。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?