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選択肢が二つしかない時

メイクをしてから、髪が長くなってから、
(敢えて例えを言うが、一般的なレディースのボブくらいの長さだ。ジェンダーバイアス甚だしいがお許しを😭)、
すれ違いぎわに女性と捉えられることが増えた。

先日、出先でトイレに入ろうとしたら、
そっちは男性用ですよ
と、近くにいた男の人に言われた。

わたしは、
え、あ、ハイ (こちとら”男性”なので)。
と返事をした。


という表情を浮かべるその彼。
え、
とわたしも表情を返す。
ア 
と、その方はきづいた。
その直後、とてもばつがわるそうにしていた。
That was so awkward 
but at the same time
that was my first time that I was taken as something “neutral” gender,
in any way he thought my gender was something not “male”.

一体、彼はわたしの何をみて
男性じゃない方と判断したんだろう。
メイクだろうか、髪型だろうか。
面白くもあり、なんでと疑問が浮かぶことでもあり。同時に、してやったぜ、みたいな気分にもなり。

別の日、あれは森美術館を訪れたときのこと。トイレで手を洗っていたら、男性が入ってきた。
そこにはわたし以外誰もいなかったのだが、彼はわたしを見るなり一度引き返し、またすぐ戻ってきた。
おそらく、女性トイレに間違えたかもと思ったのだろう、そして表示を確認しに戻り、再度戻ったきたのだろう。

わたしが可愛いから、彼は間違えたんかな。笑
ごめんね、”紛らわしい”です、

なんか、本来女装・男装などというものは存在しないのではと思う。いや、存在するのだろうけど少しずつ消えていくものだと考えている。

アンケートフォームとかで、男性、女性のほかに、その他、回答しない という選択肢は増えてきたと思う。
わたしはそういうとき、お、わかってるねと感動して、安心してその他、もしくは回答しないを選ぶ。(もちろん男性女性の2つしかないものはあるが。。)
とはいえ、外出先でトイレに入りたい時や、、男子トイレ・女子トイレの二つしかチョイスがないことはほとんどではないだろうか。
いかに、ダイバーシティだ、ジェンダー平等だ多様性だと言われ、アンケートの選択肢が増えたとしても、トイレに行きたい場合、結局二つのドアのいずれかしか選ぶことができない。
どんなにジェンダーニュートラルなファッションを楽しんで、女装でもなんでもない自分らしい服を楽しんでいたとしても、結局そこにいきつくんだなと、少し、いや、非常にがっかりしている。

わたしは、最近男子トイレに入るのに少し抵抗を感じる。温泉もそうだ。男湯、女湯しかないし、完全に”男”しかいない空間に入らざるをえない。

だからなるべく外出先でトイレに行きたくないかもと思うようになった。
温泉もあんまり自分から行きたいと思うことはない。

なんか、トイレのドアが二つしかないうちは、やはりもやもやせざるをえないかも。ね。

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