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『最軽量のマネジメント』は私の働きかた改革!不安を自信に変えてくれたたった1つの学び

マネージャーが存在しない組織なんて、成長しない

歯科医院を経営していく上で私がいつも悩んでいたことです。経営関連のセミナーを受けるたびに、組織として、マネージャーの存在がない歯科医院の現状はおかしい、マネージャー職を作り、スタッフを管理しなくてはいけない。

それが私が今まで学んできた常識でした。しかし、最軽量のマネジメントは全く逆でした。

最軽量のマネジメントではマネージャーの持つ権限の怖さ、本当にすべきマネージャーの仕事についての真実が書かれています。私は最軽量のマネジメントを読ませていただき、今までの取り組みへの不安を自信へと変えることができました。どうして、私の不安が自信へと変わったのか読書感想文として書かせていただきます。

1.最軽量のマネジメントを購入した理由

私が最軽量のマネジメントを知ったのはnoteの読書の秋2020の企画のおかげです。様々な課題図書がある中で、マネジメント、しかも最軽量??という言葉にとても惹かれました。私は、スタッフと一緒に働く上で、マネジメントの勉強もしていました。

しかし、どんな本を読んでも、マネージャーがすべき仕事は私にとってあまりにも膨大。
自分の仕事もあるのに、さらにマネージャーがすべき仕事までこなすなんて無理でした。

でも最軽量のマネジメントは本当に最軽量で、私のマネジメントとしての概念を吹っ飛ばしてくれました。本当に買ってよかった!


2.最軽量のマネジメントってどんな本??

最軽量のマネジメントはサイボウズという会社の

・2005年からスタートした働き方改革の反省点

・マネージャーの本当の仕事とは一体何か

が書かれています。何よりもすごいのは、サイボウズという会社は極論、マネジメントなんていらない組織が理想だと考えていることです。

そもそもマネジメントなんて必要ないから

・マネージャーの仕事を減らせる
・マネジメントに関する理想が捨てられる
・楽しいまでいかなくても、嫌じゃないところまで持っていくことができる

なんてことができるんです。
マネジメントは「みんなが楽しく働く」が理想ですが、その理想さえサイボウズは捨てます。
なぜなら、みんななんていないから。100人100通りの考えと働き方があるから。

最軽量のマネジメントは、マネージャーを開放するための最軽量で、最高のマネジメントの考えを教えてくれる全く新しいマネジメントの教科書です。

3)私の心に突き刺さった1つの言葉

最軽量のマネジメントは、マネジメントはどういうものか、理想を覆してくれる考えがたくさん書かれています。その中でも私の不安を払拭してくれた印象的な言葉があります。

『マネージャーがメンバーのことをすべて把握し、管理する』なんて無理です。

え!そうなの!ただ驚きしかなかったです。マネージャーの理想はたくさんあれど、あきらめることからはじめようなんてビジネス書、今まで見たことありません。

でもあきらめるというのは、社員をほったらかすというわけではありません。
無理だと思うことには、問題があります。
その問題を明らかにすることをサイボウズでは行っています。
そしてその問題を明らかにすることで、マネージャーの仕事を減らしています。
ただ放り投げるのではなく、問題解決をして無駄な仕事をどんどん減らし、マネージャーの負担を減らしています。

あきらめるという新しい考え方を教えてくれたこの言葉に私はただ驚かされました。同時に私の不安を払拭してくれたのです。

4)最軽量のマネジメントを読んで私が安心できたこと

最軽量のマネジメントで私が安心できたことがあります。それは

『会社のために働く必要なんてない』ということです。

大手企業では面接では『御社のために』なんて言葉が出てくるかと思います。ですが、そもそも歯科医院などの病院はスタッフ一人一人が患者さんのために働いています。そして患者さんのためが、自分の仕事のやりがい、そしてめぐりめぐって歯科医院のためになります。

そもそも入職してくる時点で、病院のために働いて欲しいなんて、少なくとも私は思っていませんでした。でも、まだまだ会社のために働くことを強要している会社は少なくないし、残念ながら、私の受講したマネジメントセミナーでも、会社のために働くことを認識させることが重要、と言っていました。

歯科医院のために働かないスタッフがいなければ、歯科医院は企業として大きくなれない、そんな呪いのような言葉で私は思い悩んでいました。

ですが、最軽量のマネジメントは、会社のために働く必要なんてない、人のために働くことが重要である、と伝えてくれています。

その言葉に私はとても安心し、救われました。これからも私は、スタッフが会社のためではなく、患者さんそして自分のために働いてほしい。

そのために私ができることは、スタッフが安心して働ける環境を提供すること。サイボウズではみんなの意見ではなく、一人一人の意見を取り入れて働き方を改革しています。私もスタッフ一人一人が安心して働けるように、公平ではなく、個性を尊重し、制度がイコールでではなく、結果としてフェアであるように100人が100人の働き方を作っていこうと思います。

5)最軽量のマネジメントを読んで私が今後取り組むこと

最軽量のマネジメントは私にとって最軽量で最高のマネジメントを教えてくれました。私の歯科医院も小さいながら、少しずつ成長し、スタッフ一人一人が個性を持って、そして誇りを持って働いてくれています。さらにスタッフ一人一人が成長していくために、今後私が取り組んでいくべきことを書かせていただきます。

①一人一人の問題に取り組む

よく新しい取り組みをすると『みんな反対しています』といった決まり文句が出てきます。しかし、一人一人に話を聞けば、全員が反対していないし、問題点を改善すれば賛成というスタッフもいます。この本はそんなみんななんて存在しないということを教えてくれました。だから、私はみんなが、という言葉に惑わされず、一人一人の意見を聞き、具体的にどういう風に解決していけばいいかこれから考え、取り組んで行こうと思います。まだまだ私の歯科医院は20人もスタッフがいません。だからこそ、20人が20人それぞれに働きやすい職場のための問題解決を一人ずつ取り組んでいきます。
②ピラミッド式の組織は作らない
ピラミッド型の組織は社長をトップに、地位が明確です。ですが、そんなピラミッド型の組織はただの権威ごっこでマネージャーがただ疲れてしまうだけ。私の歯科医院は受付は受付の、歯科衛生士は歯科衛生士の、そして歯科医師は歯科医師の仕事をしています。それぞれの責任を持って、それぞれが仕事をしています。もちろん、立場と資格の上で歯科医師かできない仕事はありますが、受付ができる仕事は受付が責任を持って行うし、歯科衛生士が行う、患者さんのための歯磨き指導はむしろ歯科医師よりも素晴らしい。この現状をさらに成長させて、ピラミッド型の組織は作らず、それぞれが活躍できる組織を作っていきます。そのためには権威なんて必要ない、それを改めて教えてくれた最軽量のマネジメントには本当に感謝です。

③スタッフ一人一人の自立

会社のために働かない、ということは、会社自体の存在意義はないのかもしれません。この本では会社は将来、自立した個人が集まる組織になっていくことが予想されています。だから私も、スタッフ一人一人が自立し、成長していくためにどういった働き方がベストなのか、一人一人が自立していくためにどういったことを取り組めばいいのか、問題をとりあげ、一つ一つスタッフと話し合い、解決していこうと思います。そしてお金でつながる会社ではなく、理想でつながる会社を作っていきます。

最軽量のマネジメントは私にとって最高のマネジメントの教科書です。すべてを今から全部取り組むことはできません。でも一つずつ、一人一人と取り組み、100人100通りの働き方を模索し、実現していきます。

最高の本との出会いをありがとうございました。

これからも私は悩んだらこの本に立ち返り、スタッフ一人一人と話します。

最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

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