病気のわたしから見えた世界(後編)

さて、ここからは入院中について。

前編を読んでいただくとお分かりの通り、私の頭は既にだいぶカオスな状態だった。
そんな状態だったにも関わらず、精神病棟に入院すると、さらにおかしな人達がたくさんいた。

異常な周りを見て、若干の冷静さを取り戻した私だったが、入院してからもしばらくは幻覚、幻聴、妄想は続いた。

(今考えると、病気が回復するにつれて、病棟内でも普通に会話が出来る友人も増え、普通の生活に戻っていったので、自分もおかしくなっていた為に感じた異常だったのかもしれない。)

まさにスッ〇リの天の声のような、天井からの声はよく聞こえてたし、2人の男性看護師さんは刑務所あがりだと噂があり、来ていない時に見えた(同室の人は来ていないと言った)り、夜中の巡回で殺されるのではないか、と本気で命の危険を感じたりしていた。
今考えるとここら辺は全部幻聴、幻覚、妄想。

ただ、幻聴を同室のおばあちゃんと共有する(今の〇〇、聞こえたわよね?はい。)という不思議な体験は、今でも何だったのか説明がつかない。

そんな私も、医師の診断に基づき、適切に薬を飲み、規則正しい生活を送っているうちに徐々に正気を取り戻していった。

入院初期は活字が全く読めなくなっていたのだが、後半になると病院内のマンガを読んだり、同世代や少し上のお姉様方と世間話をし、近くのくら寿司まで出かけたりまで出来るようになった。

約半年の入院の末、晴れて私は退院することが出来た。

これを、私の統合失調症患者としての半年間の記録とする。

とりあえず、今回は当事者としての記録がてら。
また病気については発信出来たらいいな。

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