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○のなかにおさめたい

わたしは大学3年生だけど
どこにでもいる大学3年生じゃないし
大学生らしい大学生にすらなれていない。

あそぶとかわからない。
男女の仲とか知らないと言っていいほどに
もうわすれた。
恋愛でドキドキとか、どこかに捨てた。

みんながやってるマッチングアプリも
普通に集まれる飲み会も、
知らないせかい。
なんだか遠い世界。

ただ、そんなふうに生きていける方法を
来世で役立てられたらほんの少しだけ知りたいかもしれない。

幼い頃のゆめは、お花屋さんで
仮面ライダーが好きで、
はなかっぱが好きだった。
「みんな」の中にいるより「わたし」と向き合っている時間の方がすきだった。だから、それを選んで生きている。

だけど、
泣きたくなったり
極たまに訪れる、寂しいという感情に
寄り添ってくれるのが自分“しか”いないことに時々俯いてしまう。揃った足元をみて、明日は靴下をセットじゃなくてバラバラの組み合わせにしてやろうかとおもうときもあった。

生きていくことは、
自分だけでは無理だとわかっている。

そんなのみんなもわかってるはずで
でも、みんなはいつも「みんな」といて、
疲れないのかな、どうすれば「普通」にみんなの中に入れるだろうかと考えたけど、みんなそれぞれ我慢しているのだろうか。自分の時間よりも「みんな」の時間を優先して、自分の仕事よりも「みんな」とのむお酒の場を優先して、きっとわたしが見えていないだけなのだろうな。

わたしの夢はね、
都内に近い、こじんまりした街で
一人暮らしをして、仕事おわりにのんびり歩いて帰るの。その帰り道に、出店のコロッケ屋さんがあって、毎日、じゃがいもコロッケとかぼちゃコロッケを1つずつ買って、また明日と挨拶をして帰りたい。たまにお家でお酒を飲んで、映画をみて、休日には劇場に舞台を見に行ったり、お着物を着て歌舞伎を見に行ったり。したいなぁ。


わたしは
この世界で、この社会で
どうにかして生きていくから、
こんなんでも、生きていくから、
どうか貴方も、貴方のままで、居てください。

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