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高熱38.8度、デリバリーはありかなしか

夜中に、24年ぶりに、
38.9度の高熱が出ました

翌朝も下がらず、
家族が心配しつつも皆出勤すると、
ひとり残された病人のわたしは、
喜びにあふれて心が躍りました

体温計で高熱を確認したとき、
全家事を放棄して、
Netflixでドラマ、映画三昧、
だらだら過ごすと決めたからです

罪悪感なしで怠惰に過ごす…
考えただけでワクワクして
病人ということを忘れそうです

そして予定通りに映画を2本観て
チラッと時計を見るとお昼の12時、
熱を測ると38.8度、
関係なしにお腹は減ります

やらないって決めたから、
お料理する気はありません

こういう時こそ、デリバリー、
こういう時のためのデリバリー、
デリバリーといえばピザ、
おうち映画といえばピザです

わたしは年に1、2度、
無性にピザが食べたくなります
そしてこの時がまさしく、
その食べたい時だったのです

さっそく注文しようと
スマホに手をのばしたとき、ふと、

帰ってきた家族の誰かに
ゴミ箱の奥に隠すように捨てた
水に濡らして小さく折りたたんだ
ピザの箱を発見されたら…

と不安が頭をよぎりました

仮病だと疑われるかもしれません

でも、もしかしたら、
驚異的な速さで回復したと
喜んでもらえるかもしれません

ですが、やっぱり、
病気を疑われるどころか
神経まで疑われそうなので、
ピザを頼むのはやめました

ピザに未練はありましたが、
豆腐一丁 400g を
冷奴で美味しく完食、
もう一丁食べようかと思いましたが、
ここは病人らしく、と我慢です

おかげさまで(誰に?)
翌々日には平熱になりました

胃腸が丈夫ということが、
わたしの唯一のとりえです

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