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ふくちゃんとの出会い(1)

こんばんは。
今日はふくちゃんとの出会いのお話をしたいと思います。
ふくちゃんは私の実家の屋根と物干しの間で産まれました。
ある日子猫の鳴き声が聞こえてくるので、のぞいてみると
子猫が3匹。
母は猫が苦手なので、どうしようかとオロオロしていましたが
野良ちゃんが増えてしまってはいけないと思い、子猫を保護する事にしました。
3匹の子猫は天使の様な可愛さ。
男の子1匹と女の子2匹。
2匹の子猫は目がクリクリと大きくピンクのお鼻の美形、
1匹の子猫はつぶらな黒目がちな瞳でお鼻も真っ黒な子でした
保護した当時は育て方もわからず、とりあえずペットショップにミルクを飲ます哺乳瓶を買いに行きました。
ペットショップの店員さんに事情を説明し、とりあえず必要な子猫用のミルクとペットシーツと哺乳瓶とを購入。
子猫にミルクをあげると一生懸命ゴクゴクとミルクを飲みます。
しかし、子猫たちに異変を感じました。
のどから変な喘息の様な音がするのです。
病気ではないかと心配になり、父に話すと父は大笑い。
「それは甘えてる時に出る音だよ」と。
母が猫が大嫌いなので、私は猫に触った事もなかったのでした。
そうかぁ、これが「ぐるぐるとのどを鳴らす」というものか。
なんて、なんて、かわいいのだろうと。
3匹の可愛さにメロメロになりながらも、3匹の飼い主さんも探さなくてはなりません。
実はそのプレッシャーに押しつぶされそうでした。
その頃まだSNSもなく、子猫の飼い主さんを探す方法が
「猫が好きそうな知り合いに声をかける」
「家の前に張り紙をする」
位しか思いつかなかったのです。
大きくなったらなかなか飼い主さんが見つからないと聞いたので
リミットが短い事にも焦りを感じていました。
母には子猫の飼い主がみつかるまでの約束で自分の部屋で飼うことを許してもらっていました。
この約束も奇跡的だと思います。
母は猫の写真を見るだけで悲鳴をあげて卒倒しそうになるほど猫が嫌いなのです。
本当に不思議です。
こんなにもこんなにもかわいいのに。
母より上の年代の方に猫が嫌な人が多いように思います。
そういえはおばあちゃんも猫嫌いだったなぁ。
母に聞くと「猫化け」の影響じゃないかと言ってました。
「見るだけでも無理」だそうです。
母は私の部屋には一歩も近づきません。
「早く飼い主を見つけなさい!」とキャーキャー言っています。

絶対この子達に優しい飼い主さんを早く見つけてあげないと。
強く心に誓いました。

つづく






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