なぜSIerから社内SEを目指したのか

SIer年齢的限界説

大手SIerと中小SIerは事情が違います。大手SIerは定年まで安心して働くことができます。勝ち組を誇って人生を楽しんでください。しかしながら、世の中の9割は中小企業のSIerで働いている人がほとんどです。ここでは私が働いていた中小企業のSIerの話をします。あなたが働いているSIerの平均年齢は何歳ですか?私が働いていた職場の平均年齢は28歳。20代が7割、30代が2割、40代前半のPMが1割、50代はゼロ。自分が定年まで働き続けるイメージがつかなかったのです。プログラマーであろうと、SEであろうと、現場で働ける年齢には限界があります。そこに気づいたのが始まりでした。

PLのあとのキャリア

詳細設計、基本設計がそこそこできるようになると、PL(プロジェクトリーダー)を任され、そこを超えるとPM(プロジェクトマネージャー)を目指すことになりますが、PMは普通の会社で言う部長です。誰もがそこにいける訳ではなく、狭き地位になってきます。そうなると、給料を上げていくには慣れない営業に転向するか、給料は据え置きのままPLを続けることになります。プライベートでは結婚や子供もできて家をかまえたりと、生活費は上がる一方です。

レストランのシェフから工場の食堂へ

慣れない営業をやったり、部下を束ねるためにエンジニアになった訳ではないのです。そもそも人とのコミュニケーション能力に自信がなくてエンジニアになったのに、今更営業と言われてもそんなことできません。僕はずっと現場でコンピュータを触りながら人生を続けたいのです。そうなると、もっと安定した会社に活路を見出すのです。コンピュータとは関係のないところでビジネスモデルが確立されている会社の社員になれれば人生食いっぱぐれはありません。社内SEを目指した瞬間でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?