マガジンのカバー画像

#お店 記事まとめ

2,492
思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
運営しているクリエイター

#お店の未来

D2Cの販売戦略を激変させる?他社製品を自社ECで販売できるコマースプラットフォーム「Canal」とは

Shopifyを利用している、数え切れないほどのD2Cブランドたち。彼らが自社のECで他のブランドの商品も紹介し、クロスセルを生み出すことで手数料まで得ることができるとしたら──。 これまで「直販」のイメージが強かったD2Cブランドだが、GlossierのようなD2Cを代表するブランドたちは、すでにECを通した直販のみならず実店舗や卸売をはじめている。しかし卸をはじめるとなると各リテーラーとの交渉・契約が必要になるため、スタートアップにはハードルが高い面もあった。 そんな

EC特化型自動化ツール「Alloy」の成長から見るテックスタックの重要性

パンデミックを機に、世界中でECの機運が高まっている。そんななかでEC運営を効率化させるツールとして期待されているのが自動化ツール「Alloy」だ。D2Cブームを経てテック思考のEC事業者も増えてきたからこそ生まれつつある新たな潮流と、その需要を支えるAlloyについて解説する。 D2Cの成熟によって注目されはじめた「テックスタック」日本と同様、アメリカでも2018年をピークにD2C企業の資金調達は減少気味ではあるものの、今もD2Cモデルの新しいブランドが続々と立ち上がって

Shopifyエコシステムと注目のアプリ15選

Eコマースプラットフォームとして、D2Cの盛り上がりと共に日本でも急速に利用が広がるShopify。その特徴はなんと言ってもShopifyアプリを使って簡単にカスタマイズできる拡張性の高さにあります。アメリカではShopifyアプリの開発でユニコーンとなった企業も数多く存在し、そのエコシステムは世界中で注目されています。 一方で、アプリの多くは日本語対応しておらず日本人にとっては導入ハードルが高い面もあります。そこで今回はShopifyエコシステムと利用事業者におすすめのツ

購入後アンケートツール「Fairing」を米国D2Cがこぞって導入する理由

今、ShopifyでECを運営する米国D2Cがこぞって導入しているShopifyアプリがある。購入完了後に自動でアンケートを表示し、結果を集計するサービス「Fairing(ファイアリング)」だ。 ※旧・Enquire(インクワイア) D2CブランドたちのFairingの使い方はいたってシンプル。購入完了後に「どこでブランドを知ったか」を尋ねるアンケートを表示し、購入者に回答してもらう。その結果をマーケティング予算の配分や顧客理解に役立てている。 たったこれだけのツールが、

なぜコーヒーショップはボロボロな外観でもかっこいいのか?

個人的にとても好きなコーヒーショップの何軒かはよく言えば古民家を改装といえなくもないが、外観は元々の古い建築(時に経年劣化でボロボロ笑)をそのままで、焙煎機とエスプレッソマシーンをおいてあるだけ。でもそのお店は本当にとてもかっこ良く見えるし、雑誌で取り上げられる。その建物のままに、かっこいいしおしゃれにも見えるその理由を考えてみたいと思います。 お店のスタイルはリスペクトしている文化やカルチャーに依存するなぜボロボロな外観でもかっこいいのか? まず、かっこいい!は多分に主観

コーヒー店や洋菓子店を始める前に知っておいた方が良い事

将来コーヒー屋や洋菓子屋を個人経営したいという人に、始める前に知っておいた方が良い点をまとめてみます。あくまで徒然なるままに書くのでこれで完璧!ではないことだけ留意頂きながら、個人的に大事だと思う点をピックアップします。 始める前にビジネスモデルの理解する事が大事お店を開く前に、自分が開きたいお店のビジネスモデルへの理解度を上げておくことは大切です。 先日ツイートが多くの人から反響がありました。やはり具体的に考えておくことは多くの人にとって興味関心が高いトピックなのだと思

サブスク嫌いが「エシカル定期便」をつくった理由と込めた想い

私は、ビジネス界隈?同じ業界?の友人・知人がほとんどいません。 たまにそういった界隈の人が集まる会に行った日には、「なんでサブスクやんないの?」「時代はサブスクっしょ!」「サブスクは事業計画が立てやすいから」「ビジネス的にサブスクは〜」という話を聞いて、なんだか気持ち悪いな、もう行きたくないなと思いました。 もちろん世の中にはそうではないサブスクもあるかと思いますし、私自身、無形のサブスク(spotifyやNetflixなど)には大変お世話になっています。 モノのサブス

お店やブランドで熱意をもって働く人を増やすために大切なこと

ブランドとは、関わる人の熱意の集合体であると思います。その熱意の源泉をどうようにもってもらうかは、ブランド経営における大きなテーマです。その熱意はどこからくるのか?を考えてみたいと思います。 ブランドは関わる熱意の集合体 ブランドがブランドとして存在し続けるためには、関わる人のブランドに対しての熱意が大事です。 関わる人は、大きく分けると社外の方(お客さんや関係各社の方など)と社内のスタッフになります。 社内外の関わって下さる人たちがブランドに対して熱意の集合体がブラ

「なんでもない日常の仕事風景」がお金になる時代

コロナで窮地に立たされた飲食店の料理人が、YouTubeを始めて成功している事例があるそうです。 成功の要因は、価値ファースト・収益セカンド。 つまり、料理人がレシピを動画で紹介するという形で先に価値を提供し、それを見たお客さまが来店してくれて収益につながる、という形です。 一方で、なんでもない日常の仕事風景をひたすら配信し、収益を上げているお店もあります。 お店の新しい稼ぎ方最近よくテレビで見かける、亀戸のキッチンDIVEさんっていうお店をご存知でしょうか。 キッ

複業で自分の飲食店を持つ4つの方法と、実際に運営されているかたのお話を聞いてみました

飲食店を開業するというと、これまでは修行を積んだのち借金をしてお店を開くというパターンか、あるいは勤めていた会社をやめ、一世一代の決意で独立、というパターンがほとんどでした。 しかし最近になってこうした状況が変わってきています。 なんと今は、仕事をしながら複業的に飲食店を持つことができる時代なのです。 どういうことなのか。 今日は4つの事例をご紹介するとともに、実際に複業としてお店を経営されている方へのお話も合わせてご紹介したいと思います。 *ちなみに本記事では、働

「つくれる余白」のある商品の価値が高まっている

本日、弊社の『美観堂』としてこんなnoteを書きました。 noteさんの『note CREATOR FESTIVAL』にあわせて『美観堂』でつくった限定セット。 今年とれた岡山産白桃をつかったコンフィチュール、美観堂としてはじめて販売しています。 このセット自体もぜひチェックしてもらえると嬉しいのですが、ここではこのnoteさんのイベントのコンセプトのことに触れてみようと思います。 「つくると、つながる!」これが今回のフェスティバルのコンセプト(タグライン)。 この

【三角コーンで看板をつくる】 そんな小商いを1年続けた私に起きたこと

「白い三角コーンで看板を作って暮らしてます」 昔バイトをしていた八百屋さんで、何度も晩飯をおごってくれた恩人とバッタリ会った。「この頃なにしてんの?」と訊かれてとっさにそう応えた。 そりゃあもう心配された。 なに? 工事現場に三角コーンを営業に行くの? それとも、ホームセンターでバイトしてるってこと? なんならうちで働く?とまで言われてしまった。 けど、三角コーンで看板を作って売る仕事は、正直楽しい。 もちろん、それだけじゃとても食っていけない。 あくまで文具屋を営む中

「面白い」は、一人の頭の中でつくらなくていい。 分業制で書いたnoteが本に載った話

いつか本に自分の関わった文章を載せたい。 そんな夢が、唐突に叶った。 いや、正確には著者として名前が載った訳でもないのだけど。 本当に唐突にその機会が来てしまった。 出版とは程遠い文具屋の私が、編集として関わった文章が、本当に意外な形で本に載ったのである。 それは、noteの人気クリエイターである、岸田奈美さんが開催した「キナリ杯」がきっかけ。 キナリ杯は、新型コロナウイルスの影響で、政府が緊急経済対策として国民に定額給付した10万円。 それを元手に賞金を用意し、面白い文

お店が雑多になる理由と解決策

夫婦でラジオを毎日配信している。 すでに200回を超えた。 リスナーさんからの質問(マシュマロ)に答える形で話をしているので、テーマは多様だ。 今回の質問者さんは、 ・ショッピングモールの雑貨店がセールしまくり ・店頭は雑多で雰囲気が損なわれている せっかく良い雰囲気だったお店がちょっと変わってしまっていて、ひいてしまったとのこと。 一般的に考えられることは、このコロナの影響でお店は休業したり、客足が遠のいて売り上げが激減したりして、売れる予定だったものが売れて