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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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#コラム

「ストーリー」で溢れる飲食店のSNS。このままでいいのか。

SNSやnoteで飲食店のアカウントを覗くと、最近はどこもストーリーを語る投稿で溢れています。 創業のヒストリーとか、仕入れの苦労とか、たしかに読むとどれも面白いです。 うちの店も、語るようなストーリーなんてないと思いきや、気づくとSNSの投稿は思いやヒストリーを主眼に置いたものが多くなっていることに気がつきました。 最近のトレンドですよね「ストーリーを伝えろ!」って。関連するビジネス書もたくさん出ています。 ただ一方でこんな意見もあります。 「料理そのものに関して

鮨の音色"おと" 第1章 〜生立ち〜

僕が立ち喰い鮨を作るまでの話皆さま、いつもありがとうございます。 はじめての方は、はじめまして。 『麻布十番 秦野よしき』  店主 鮨職人 秦野芳樹です。 この度、2022年1月14日に当店のビルの真隣に、 立喰鮨をオープン致します。 『立喰 鮨となり』です。 最近は立喰鮨ブームでもあります。 都内でも、鮨業界の先輩方が何件か開店されて人気ですね。先輩方のコンセプトなどにも感銘を受けました。 私自身も、22歳の時に鮨職人を目指してからずっと立喰鮨をやりたいと思ってい

「なんでもない日常の仕事風景」がお金になる時代

コロナで窮地に立たされた飲食店の料理人が、YouTubeを始めて成功している事例があるそうです。 成功の要因は、価値ファースト・収益セカンド。 つまり、料理人がレシピを動画で紹介するという形で先に価値を提供し、それを見たお客さまが来店してくれて収益につながる、という形です。 一方で、なんでもない日常の仕事風景をひたすら配信し、収益を上げているお店もあります。 お店の新しい稼ぎ方最近よくテレビで見かける、亀戸のキッチンDIVEさんっていうお店をご存知でしょうか。 キッ

非・繁盛店への視察が全力でおすすめなわけ

飲食店経営者向けの書籍などを読んでいると、よく「繁盛店を視察しよう」なんてことが書いてあります。 もちろんそれもいいんですが、私はあえて、繁盛していないお店の視察に行くことを全力でお勧めしたいのです。 なぜ非・繁盛店へ視察へ行くことがお勧めなのか繁盛しているお店にはそれなりの理由があります。 ですので実際に足を運んでみると勉強になることは多いものです。メニュー、盛り付け、スタッフ育成etc...自分の店にはない魅力をたくさん吸収することができます。 ただ一方で、参考に

複業で自分の飲食店を持つ4つの方法と、実際に運営されているかたのお話を聞いてみました

飲食店を開業するというと、これまでは修行を積んだのち借金をしてお店を開くというパターンか、あるいは勤めていた会社をやめ、一世一代の決意で独立、というパターンがほとんどでした。 しかし最近になってこうした状況が変わってきています。 なんと今は、仕事をしながら複業的に飲食店を持つことができる時代なのです。 どういうことなのか。 今日は4つの事例をご紹介するとともに、実際に複業としてお店を経営されている方へのお話も合わせてご紹介したいと思います。 *ちなみに本記事では、働

日本の飲食店がなぜこんなにも安いのかを知ったら、手放しで喜べる?

今日は意見表明みたいな日にします。 昨日こんなツイートを目にしました。 このつぶやきが興味深いのは、ここにリプライしている人たちの意見が、 「わかる!日本の飲食店って、安くて清潔でサービスも良くてほんと最高!」という人と、 「先進国なのに給料は安いし、みんな過剰なサービスの供給に疲弊してますよね」という人で真っ二つに割れていること。 たぶんですけど、ちゃん社長は「安い国」というワードを使って日本をチクリと刺しているんだと思うんですね。 で、それがきちんと伝わってい

【デート向け】マッチングアプリのアポで行ったお店を男性の思い出とともに振り返る【多分】/AM編集部橋本

我、行経験店保存大好人(行ってみたお店を食べログに保存するのがだいすきんちゅ)である。 友達と行ったお店、旅先のお店はもちろん、これまでマッチングアプリで会った40人の男性と行ったお店も覚えている限り保存しています。 行ってよかったお店、私も紹介した〜い! と思ったのと、せっかく恋愛メディアで働いていることだし「これまでマッチングアプリのアポで男性から連れて行ってもらったお店」を男性の思い出とともに語ります。 権八/渋谷渋谷のでっかいビルの上にある手打ち蕎麦と串焼きが名

【都内】1人で訪れたい、夜の読書スポット7選

こんばんは、TAGABOOK編集部の令です。 本日は都内の1人で訪れたい、夜の読書スポットを7つ紹介させていただきます。 1.the 3rd Burger 青山骨董通り店(表参道)1人で読書を楽しむのに、オススメの時間帯は、休日の夜19時以降です。 Burger店ということで、Take outもできるからか、予想に反して夜の時間は空いており、BGMに揺られてゆっくり読書を楽しむことができます。 本を読んでいて、お腹がなりそうになってもお手頃な価格で、美味しいハンバーガーを頬

やっぱり日本は泥舟なのか?だからD2Cは日本では流行れない N158

 どうやら日本は日本全体が泥舟になっているかもしれないと今日感じた。 久しぶりに日本の人と会議をして日本と海外の小売業のデジタル化や業界動向について話をした。しっかり勉強している人だったので私も彼の話を聞くのはとても面白かった。  海外は特にコロナが加速をして消費財メーカーはダイレクトモデルに移行しつつある。その象徴がNikeでDTC(*1)モデルにシフトさせることで株価の維持と利益の確保に努めている。大量生産大量消費の時代の終焉なのか?代理店比率を減らして、直営旗艦店で

「ていねいな暮らし」は、庶民による庶民のためのラグジュアリー

「日本的なラグジュアリーとは何だろうか」。 この5年ほど考え続けてきたテーマである。 もちろん値段の高さだけで見れば、日本ならではの高級品はいくらでもある。茶道具も着物も日本家屋も、日本文化の延長線上にある「ラグジュアリー」だ。歴史を遡ってみれば日本の陶器は江戸時代から高級品としてヨーロッパへ輸出されていたし、現代においても日本の作家さんのうつわを買いにはるばる日本までやってくる海外の顧客も多い。 伝統産業が連綿と受け継いできた高い技術力や「わびさび」「禅」に代表される

裏を見れば「本気度」がわかる。(テーブルの見極め方)

今日もお読みいただきありがとうございます。 前回「見えにくいところが大事で、それはテーブルの見極め方にも言える」ということを書きました。いよいよ本題に入ります。 人生のうちでダイニングテーブルを買う機会なんて、そうたくさんあるわけではないので、じっくりと、しっかりと選びたいと考えるのが普通です。けれど、頑張ってあれこれみているうちに「もうどうやって決めたらいいのかわかんない!」と混乱してしまうこともあるかもしれません。そんなときにもしかしたら少しお役に立てるかもしれない「

チャイと特別な週末を届けたい

インタビュイー:木下寛/STAND CHAI ME. (@standchaime) 都内を中心に、複数のスパイスを使った本格クラフトチャイを提供するPOP-UPプロジェクト。Asuka Watanabeがデザインしたコラボレーショングッズは好評発売中。#StandChaime ポップアッププロジェクト「STAND CHAI ME.」で本格クラフトチャイを作る木下寛さん。本人が“本格”というほどの自信は、研究を重ね妥協することなくこだわったレシピにあった。 そもそも、チ

「たまにしか泊まれない宿(仮)」構想

ひらめきが生まれる名所は、お風呂場と相場が決まっている。 ……か、どうかは知らない。 けれども、お風呂に入っていると頻繁に、モヤモヤと絡まっていた糸がほどけたり、「あ」と思いもよらぬことをひらめいたりする。 2018年6月からスタートした民泊の予約を、現在は風呂場改修と称して停止している。 “称して”と言いつつ、改修は本当に進行している。 タイル張りの在来工法と呼ばれる、昔ながらのお風呂場からの脱却。 壊されている最中は芸術作品みたいで、見られなくなるのが惜しかっ

眼鏡店でリモート検査を受けてみた

「リモート〇〇」。 近頃はそんな言葉が、当たり前のように聞かれるようになりました。 その波は、眼鏡業界にも。そう、「リモート検査」です。度数決定のための検査を、リモートで行なうというお店が出てきているんです。 そんななか、私が以前からお世話になっている眼鏡店である「ニコンメガネ」さんが、丸の内から表参道へ移転リニューアルされ、リモート検査を導入するとの知らせが。というわけで、早速体験してみることにしました。 最新の検査機器が、リモートを可能に お店が位置するのは、表参