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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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#プロダクトデザイン

食事にも、調理にも。CHOPLATE BOWL新登場。

大阪の河辺商会とTENTで作った、まな板になるお皿 CHOPLATE(チョップレート)。 落としても割れない。 電子レンジ、食洗機オッケー。 とんでもなく気軽に使えるのに、どんな料理も引き立てるから。 今では我が家の食卓でも欠かせない存在になりました。 さて、そんなCHOPLATEから新しい仲間ができました。 CHOPLATE BOWL(チョップレートボウル)新登場です! 煮物や汁物に最適な、ちょっと深い器です。 CHOPLATEと同じSPS素材だから、落として

今年、岐阜県各務原市の「つくる」が盛り上がる!

ものづくりって、難しい。でも、難しく考える必要なんてない。 「つくるを、かろやかに」 TENTは今年あらためてそんな言葉を掲げたわけですが、その言葉の通り、みなさんの「つくるをかろやかに」するために、いろんな場所でトークイベントやワークショップを開催していきます! つい先日も、渋谷区の小学校で授業をやったり、大阪の生野区で講演をやったりしました。 そしてこの「つくるを、かろやかに。」ミッションの中でも大きな取り組みとして、岐阜県各務原市にて年間を通してセミナーとワーク

公立小学校で授業をしたよ(シブヤ未来科こどもプロダクトデザイナー)

ある日、TENTにこんなメールが届きました。 渋谷区の公立小学校では今年度から「シブヤ未来科」という取り組みが始まっているらしく。 調べてみればなんと、月曜から金曜まで全ての午後の時間を「探究」に使うそうなんです。 年間通して、午後の全てを”総合的な学習の時間、道徳、特別活動、各教科を通した探究学習等”に使うってことらしい。(それって楽しそう。そして先生が大変そう!) そんなわけで、今回は もうすぐ夏休み!な7月某日。 TENTが渋谷区の公立小学校で授業をやったよ

「つくる」を身近にする包丁(TONSTON デザインのひみつ)

岐阜県関市の志津刃物さんと一緒に、新しい包丁を作りました。 トンと切れて ストンとしまえる TONSTON(トンストン)新登場です。 今回はメーカーである志津刃物の堀部(ほりべ)さんと、TONSTONができるまでの紆余曲折をお話したいと思います。 1.作ったものを使っていない TENTアオキ 今日はよろしくお願いします。 志津刃物 堀部さん よろしくお願いします。 アオキ 志津刃物さんは、どんな会社なのかざっくり聞かせていただけますか? 堀部さん ポケットナ

「偉そう」にしなくて良い。

僕は「偉そう」なのが苦手です。 偉そうにしてる人はもちろん偉そうにしてる物も苦手。 それは例えば「包丁」なんかにも感じる時があります。 軽い気持ちで「家で使うちょっと良い包丁が欲しいな」って包丁売り場に行っても「匠!切れ味!職人!名刀!」とか書いてあるギラギラしたものばかりで。 「そういう偉そうなのじゃなくて、普通に使いやすいよく切れる包丁が欲しいな」って思っちゃうんです。 そして、実際に料理する時には菜箸や木べら、お玉やお鍋やフライパンなどいろんな道具を使うんですけ

目線を合わせて切磋琢磨(AlphaTheta OMNIS-DUO デザインのひみつ)

2024年2月。こんな製品が発表されました。 ボータブルDJシステム OMNIS-DUO です。 今回は、AlphaThetaのデザインセンターとTENTでデザインを手がけたこの製品の開発エピソードを紹介したいと思います。 1. トップDJが愛用するブランド TENT アオキ こんにちは、今日はよろしくお願いします。 AlphaTheta 三笠さん 杉田さん よろしくお願いします。 アオキ まず最初に、AlphaThetaさんがどんな会社なのか、ざっくりお話いただ

世の中から始めない(WALL FOR ONE デザインのひみつ)

2023年11月ごろに発売された WALL FOR ONE(ウォールフォーワン)。 発売直後から本当にたくさんの方にご愛用いただけております!ありがとうございます。 さて、そんな WALL FOR ONE はどう生まれたのか。燕市にある光新産業さんへ伺って、お話ししてきました。 TENT アオキ 今日はよろしくお願いします。 光新産業 森井さん よろしくお願いします。 1. 創業99年の責任感 アオキ 光新産業さんについて、ざっくり教えていただけますか? 森井さ

「みせる」と「かくす」を1つにする。(KaKuKoデザインのひみつ)

2023年末に発表された KaKuKo(カクコ)。 今回は、メーカーであるダイシン工業さんと一緒に、この製品ができるまでの紆余曲折についてお話したいと思います。 1.自分たちでできることを TENTハルタ ダイシン工業さんは、どんな会社さんなんですか? ダイシン工業 鶴見さん 1956年の創業当時からファイリングキャビネットを作っている会社です。A4など規格サイズの紙ファイルを綺麗に並べて収納できる、オフィス用の家具製造会社ですね。 ダイシン 久保さん 創業者が鶴見の

僕らは"ターニングポイント"をつくる。

「製品だけじゃなく、組織が変わった」 「楽しく仕事できるようになった」 「チャレンジしやすくなった」 僕たちTENTは、関わった企業さんからよくこんなコメントをもらえます。そして継続してお仕事をご一緒してくれる事がとても多いのです。 こういう状況を見て、僕たちは本当は何を提供しているチームなんだろう?って考えるようになりました。 そして、TENTを結成して13年。ようやくその言葉を見つけることができたので、ここに書いてみたいと思います。 ターニングポイントを創出するT

描いて作って使って(BRUSHUP デザインのひみつ vol.2 CAN)

アオキ さて、BRUSHUPについて1つ1つ紹介していくシリーズ、第一回のトライアングルのお話に続き、今回はこちら ゴミ箱になるチリトリ。 CAN(カン)について紹介していきたいと思います。 1.そういえばあのアイデアって アオキ 普段はゴミ箱として部屋に置いておいて。持ち上げるとチリトリとホウキになるCAN(カン)。そもそもはどうやって始まったんでしたっけ。 ケンケン たしかこれはBRUSHUPが始まるより半年くらい前だと思うんですけど、TENTに僕の学校の後輩がイン

2023つくったもの

今年も数多くの製品を発表してきました。 昨年に続き、自分の備忘録を兼ねて。TENTがこの一年につくってきたものを振り返りたいと思います。 もし使ってる方がいたら「それ、使ってるよー」なんてコメントいただけたら嬉しいです。 1月 TABLE LAMP ICHI インダストリアルエディション え!これ今年だったの…!!信じられない。 ひとときの居場所を作るテーブルランプイチ。 鉄素材そのものに、サビどめのクリア塗装だけを施した、ちょっと特別なバージョンです。 2月

僕の秘伝のFFSW

自分のモノづくりにおいて重要な、すごいことに気づいてしまった。 誰もがスッと理解できる話ではないと思うんだけど、書いてみようと思います。分かるか分からないか、まずは読んでみてください。 まず、気づくキッカケになったのは、このショート動画です。 このホウキの動画を作った時になぜか、自分の中でこれまでにない「芯を捉えられた感覚」があったんです。 それが何なのかを考えてたら出てきたのが 1. F.F.S.W.FFSWという4つの単語です。これは「伝え方」とも言えるし「思考

それらを捨ててまた作る。(BRUSHUP デザインのひみつ vol.1 TRIANGLE)

友安製作所さんから発表されたBRUSHUPシリーズ 一気に6つの製品が発表されたというインパクトもあり、おかげさまで大好評なのですが これまで1つ1つの製品についてお話する機会がなかったので、このnoteではあらためて1つずつ取り上げていきたいと思います。 第一回目はこちら。 三角形が特徴的な TRIANGLE(トライアングル)のお話です。 1.一緒に何か作りたい ケンケン そもそもは、どうやってプロジェクトがスタートしたんでしたっけ? アオキ たしか友安製作所

グレーが好き。そんな気分。

「白黒ハッキリさせたい。コントラストは強いほうが良い。」 僕は2015年くらいからずっとそんな調子だったんですけど。近頃はグレーがとっても気になります。 色ってものは時代の流行があるものですけど、流行にだって理由がある。 たぶん今の僕の心は「白黒ハッキリ、コントラスト!」ではないものを求めていて。白の背景にも黒の背景にもなれるグレー。名脇役としての存在感。そんなものを求めているんだと思います。 だから、グレーにちょこっと明るい色が差し込まれるのも大好き! さて、そん