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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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#ブランド

みんな「集客」に悩んでいる

「どうやってお客様を呼ぼう」集客の課題ポップアップストアやイベント出店を計画すると、必ずやってくる「どうやってお客さんに来てもらうか問題」。 商品・サービスの開発、制作、研究はしっかりできていても、肝心の集客に自信がない…そんな経験がある個人ブランドやスモールビジネスオーナーは多いのではないでしょうか。 軽く自己紹介私は東京・吉祥寺で、seesaws(シーソーズ)というポップアップスペース&ギャラリー(いわゆるレンタルスペース)の運営をしています。期間限定のポップアップス

10年続くブランドのポイント①「オリジナルへのこだわり」

Minimalは24年12月1日で10周年。ありがとうございます。10周年イヤーを通して、クラフトブランドを10年間続けてこれたポイントを振り返えるシリーズを書いていきます。そのVol.1である今回は、クラフトのモノづくりにおいて大事にしてきた根幹の考え方として、「オリジナルへのこだわり」について触れたいと思います。 オリジナルへのこだわり業界未経験の素人であった私が、チョコレートの企画・製造・販売を手がけるブランドを立ち上げ、2024年12月で10年が経過します。 ベン

創業2年で売上2,500万ドルに。「Jolie」の成長をドライブさせたサブスクミックスの販売戦略

D2Cブームで生まれたブランドがExitし、その創業者が過去の反省を踏まえた次世代ブランドを立ち上げ、成功する事例が増えてきている。 その代表格が、2021年にローンチしたシャワーヘッドブランドの「Jolie(ジョリー)」だ。ローンチ初年度には400万ドル、二年目には2500万ドルを超える売上を達成し、二期連続で黒字化しつつ急成長を遂げている。 JolieのCEOであるRyan Babenzienは、デジタルネイティブブランドとして売上1300万ドルまで成長したスニーカー

国産カカオ栽培に成功!Minimalチョコレートの次の1歩。

実はMinimalは沖縄にカカオの自社農園を運営しています。 そして、この度3年の歳月を経てMinimalは国産カカオ栽培成功しました。カカオ豆高騰が全世界に衝撃を与えている中で、どんな意味を持つのか。 この取り組みはMinimalとして、チョコレートのクオリティーを次の1歩に進める大きな一歩ですので、経緯をお伝えしたいと思います。 カカオ豆の史上類をみない高騰。チョコレートが買えなくなる危機・・・この数か月全世界に衝撃をあたえたカカオ豆の高騰。 カカオ豆は赤道直下の国々か

調達なしで売上2億ドルの人気ブランドへ。徹底した利益視点で黒字化を続ける「True Classic」に見るD2Cの新潮流

D2Cのビジネスモデルはもはや一般化し、差別化のために実店舗への卸を始めるブランドも増えたことで、もはや「D2C(ダイレクト・トゥー・コンシューマー)」という言葉も形骸化しつつある。また上場した先行ブランドたちも成長が頭打ちになっていることから、D2Cブランドへの投資も減少傾向が続いてきた。 そんな中で立ち上げから4年で2億ドル超の売り上げを叩き出し、今注目を集めているのが、メンズウェアのD2Cブランド「True Classic(トゥルー・クラシック)」だ。 True C

センスはアーカイブの力に宿るという話

学生時代にクラスに一人くらい「センスが良い!」と思えるクラスメイトいなかったですか?当時はうらやましくも、少し悔しいという複雑な気持ちでその人を眺めていたような気がします。今でも自分の周りにはセンスが良い人がいます。そんな人になりたいですし、センスが良いブランドにMinimalチョコレートをしていきたいです。センスとはどう養うのか?をテーマに考えてみたいと思います。 センスが良いとは何かセンスが良いというのはとても感覚的で、定義をすることはとても難しいことだと思います。

つくるを、かろやかに。(要するに何なの?デザイン経営)

「デザイン経営についてお話してください。」 最近、そんなふうに声がけいただいて様々な地域でお話する機会が増えてきました。 というのも、これまでに僕たちが関わらせていただいたプロダクトについて 販売が好調なだけでなく「会社のことをたくさんの人に知ってもらえた」とか「良い人材が入社してくれるようになった」とか、会社や組織に良い変化をもたらした事例として挙げられる機会が増えているらしいんですね。 僕たちは経営に詳しいわけではないんですけど、そのきっかけを作った一人として話せ

目線を合わせて切磋琢磨(AlphaTheta OMNIS-DUO デザインのひみつ)

2024年2月。こんな製品が発表されました。 ボータブルDJシステム OMNIS-DUO です。 今回は、AlphaThetaのデザインセンターとTENTでデザインを手がけたこの製品の開発エピソードを紹介したいと思います。 1. トップDJが愛用するブランド TENT アオキ こんにちは、今日はよろしくお願いします。 AlphaTheta 三笠さん 杉田さん よろしくお願いします。 アオキ まず最初に、AlphaThetaさんがどんな会社なのか、ざっくりお話いただ

「ナレッジシェア」というブランド思想を込めたプロダクト開発

バレンタイン・ホワイトデーと1年間の最繁盛期の真っ只中です。この時期限定のプロダクトが続々トリリースしていますが、その中でも「Minimal Works」というシグニチャー商品を通して、ブランドの思想をメッセージとして商品に反映させるかを考えてみたいと思います。 プロダクトはブランドメッセージを伝えるツールブランドにおいて、プロダクト開発は非常に大切な要素です。 Minimalにおいては、プロダクトをお客さまとの“コミュニケーションツール”であると位置づけています。 つま

クラフトブランドの勝ち筋は、手仕事と大量生産の“間”にある

手仕事にこだわることと、ブランドとして成長することには、大きなジレンマが存在します。手仕事に丁寧に造ったモノのクオリティで勝負を始めると、量をつくることができず、あるところで停滞してしまう。そこのジレンマをどうにかしたいと思い、Minimalチョコレートを運営してきました。その試行錯誤した結果、現時点での私の結論をまとめてみます。 手仕事で少量をつくるのか、機械で大量につくるのか。世の中は、大きくわけると2つの生産体制があるようにみえます。 一つは、職人達が手仕事で少量を造

長くブランド続けていく秘訣

1年締めくくりに、長くブランドを続けていく秘訣を考えます。 おかげさまで、23年12月1日でMinimalブランドをはじめて9周年。まだ9年間しか継続できていないですが、ベンチャー企業の生存率が10年間10%以下という数字を見てみると、ベンチャーかつ業界経験がない中でチョコレートブランドとして、立ち上げという一番不安定な時期を越えて、9年 間続けてこれた経験から長く続けていく秘訣を考えてみたいと思います。 ブランドは長く続けて行く事が大事で、非常に難しい2014年12月1日

クレイジーな店舗展開モデル:1店舗1業態

11月24日に話題の麻布台ヒルズ店に新業態を出店しました。Minimalとしても僕としても新しい挑戦であります。そんな新店を例にしながら、僕らが考える新しい店舗モデルを考えていきます。 1店舗1業態現在のMinimalは4店舗を展開しています。その店舗ともに業態が違う形になっており、1店舗1業態をとっています。 板チョコレート専門店→Minimal富ヶ谷本店 ガトーショコラ専門店→Minimal The Baking 代々木上原 ケーキ洋菓子専門店→Patisserie

グローバルでのブランド成長のためのヒント

先日ミラノと東京を拠点としたビジネス+文化のデザイナーとしてご活躍されている安西洋之さんとお話をする機会を得ました。イタリアと日本に拠点をもたれ、グローバルでのご活躍されている安西さんにグローバルでブランドビジネスを展開する上で、知っておいたり、考えておくべき様々な学びを得ることができる貴重な時間でありました。グローバルでのブランド成長を考えるためのヒントをたくさんいただきましたので、紹介します。 論点①文化アイデンティティという言葉の危うさ僕が経営しているMinimal

一生無理だと思ってた店舗運営をひょいと軽やかにやってみる。

「できるかもしれない。しかも今しかないっぽい。」 流れに身を任せてたらうっかり起業することになった私が、ブランドの大きな節目となりそうな実店舗出店をひょいと決めてしまった経緯を2回に分けて書こうと思います。 SAGYOというブランド SAGYOは「風景をつくっていく野良着」をテーマに、2015年より和服の形状をベースにした作業着の開発と製造販売を行っているインディペンデントなマイクロメーカーです。 私共の製品は日本的な身体動作を促す和服の形を起点に仕様を決定しています。