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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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2019年5月の記事一覧

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Ziine 2017 Ⅲ

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Zine 2017Ⅱ

イケウチとオーガニックの20年間。

愛媛県今治市に拠点をかまえるIKEUCHI ORGANICの池内計司です。 今治市は瀬戸内海の多島美や日本三大急潮流の一つとして有名な来島(くるしま)海峡に面しており、広島県の尾道から続くしまなみ海道が四国に入ったあたりに、ちょうど位置しています。 人口15万人ほどの地方都市ですが、日本一のタオル産地と呼ばれています。 私が生まれたのも、ここ今治。生家は、祖父の代から今治のタオル産業に携わり、父、池内忠雄が池内タオル株式会社を1953年に創業しました。私はそれを継いだ二

いいぞもっとやれ!小売/卸/ブランドこれからの方向性

景気の悪さの影響をもろに受け、さらにはなんでもシェアという価値観の登場、ものの所有に対してのモチベーションが低くなってから久しく明るくない小売業界。 そういった雰囲気が当たり前になったこの数年ですが、最近これまでとは違った空気が流れ込んできているのを感じます。海外のブランドでは数年前から起こってきた流れが、日本のブランドにも確実に来て加速し始め、話題に上がることが急に増えてきました。小売/卸/ブランド業界の、今後に向けヒントになっていきそうな大小関わらずさまざまな事例を、キ

個人書店「Hi-bridge BOOKS」を始めました。

1.個人書店「Hi-bridge BOOKS」をはじめます。 急に思いついた個人書店。きっかけはこれ。 編集者・徳谷柿次郎さんが主宰する「やってこ!シンカイ」の『シンカイSTORYBOOK』の販売仲間募集。前職で雑誌〜書籍の編集を携わっていたので、自費出版の大変さはよく理解している。そして、何よりも前からずっと気になっていた「やってこ!シンカイ」を知る機会だからだ(なかなか大分から長野に行く機会がないのが正直なところだが)。 で、今回思いたって少量だが入荷した。自分が読み

100%リサイクル可能。ダンボールの家・Wikkelhouse(ウィッケルハウス)

オランダで暮らすようになって2年が経ちました。 私は留学や海外駐在経験がなく、日本以外の国で暮らすのはオランダが初めてです。 初めての海外リモートワーク、ゼロからの人間関係構築・仕事の獲得、住宅探し…この2年で本当に色々な経験をしました。 環境に対する意識の変化住む国が変わったことで、仕事の仕方や暮らし方はガラリと変わりました。 日常のちょっとした場面にも日本とは全く違う側面があり、じわじわと自分の中に変化を起こしてきたように感じます。特に、環境に関する意識が変わりました。

未来の小売店を体験

今日は、formlabs japan 新井原さんにくっついて、シボネ青山へ。今日29日まで開催されていた、「ECAL Digital Market」を体験してきました。スイスのローザンヌ美術大学のプロジェクトで、小売店舗をちいさな製造工場にしてしまう『デジタル・マニュファクチャリング』という視点をもったもの。 要約すると、「欲しい!」と思った商品ののデジタルデータを購入し、その場で3Dプリント出力してしまう。という、次世代型コンセプトショップです。 シボネにズラッと並んだ、

小さなローカル出版社のフェアが、東京の啓文堂「ほぼ全店」で開催された理由

お声がけをいただき、先週から東京の啓文堂書店25店舗(ほぼ全店)で「ライツ社フェア」を開催されています。 (フェア概要) 期間:5月下旬〜7月15日までの約2ヶ月間 参加店舗数:25店舗 フェア点数:5点〜12点 ライツ社から送付:A4パネル2種(「ライツ社って何?」「メッセージ」) 啓文堂おすすめPOP:書店員さんのおすすめの一冊を手描きPOPに 例えば、鶴川店さんはこんな感じです。 (鶴川店)12点展開 なんと、オリジナルフォーマットの手描きフェアPOPを作成し、全

本が好き・本屋が好き|ロッテルダムの素敵な本屋

タイトル通りですが、私は本が好き、もしくは、本屋が好きです。 もちろん本を読むことも好きですが、”本そのもの・本屋そのもの”が好きなのです。 欲しい本が無くても、一定期間行かないと、本屋に行きたい欲が出てきます。 さて、そんな私ですが、ロッテルダムで至極の本屋に出会ってしまいました。 ふらっと立ち寄るはずが、1時間以上入り浸ってしまいました。 個人店ならではのこだわりが溢れており、外観・内装・本の置き方・カウンターの位置などが好み過ぎました。 店員さんに片言のオランダ語

レンタル家具は何を変えるのだろうか

家具をとりまく環境が変わりつつあります。 わたしは表参道で働く会社員として、普段は家具や雑貨を海外から輸入する仕事をしています。ここ最近の販売実績やデータをみながら感じていたことを見事にあらわしてくれている記事をみつけたので紹介させてください。 日本でも家具のレンタルサービスがはじまり話題になっていましたが、今回の大きなポイントは「既存の家具メーカー自ら顧客との関係を再構築」という点です。 We’re giving people a different relation

創業200余年の歴史を持つミツカンが、つくっているのは 「芯までまるごと食べられる」 とうもろこし。

年始のご挨拶の投稿から間が空いてしまいました。 1月にミツカンに着任し、3月にサイト立ち上げが予定されていたため、バタバタとした毎日を過ごしていました。 というのも、現在ミツカンは大きなチャレンジをしています。 どんなチャレンジなのか新規事業として、既存の商品ラインナップにない、まったく新たなグローバルブランドを立ち上げる。 その新たなグローバルブランドは、ミツカンが2018年11月に発表した「未来ビジョン宣言」という新たなコンセプトに基づいた商品です。 この商品をDTC

個人経営のセレクトショップが、売れない服を仕入れるわけ

「こう言っちゃなんですけど、この服売れるんですか?」 お店の名誉のためにあらかじめ断っておくと、その服は確かに格好良い。 これが綿?と疑いたくなるほど手触りの良い生地を使い、ざっくりローゲージに編み込んだベストは誰が見ても丁寧に作られているのが分かる。聞けば1点1点手編みで作られているという。 戯れに試着させてもらうと、ゆったりしたサイジングが絶妙なバランス。なるほどこういう着こなしもありなのかと、一気にファッションの視点が広がったように感じた。 ただそれと同時に、そ

サービスリリース半年で、ビジョンとミッションを決めた理由

事業責任者のこっぺ@koppe_jpです。今回はビジョンについて書かせてもらいました。 サービスを育てる。 よく、サービスは「我が子」のように育てる、なんて起業家が言ったりします。生まれる前からどんな子になるかワクワクし、本当に元気に生まれてくれるのか。ときに心配になりながらも、生まれてきた瞬間の感動は忘れられません。 どんな子にも、「こういうふうに育ってほしい」「こういう子になってほしいんだ」と想いを込めて名前をつけ、なかなか思うように進まなくても大事に大事に育てていく

語るべきブランドのストーリーとは?

先日、ツイッターで編集者の竹村俊助さんのこんなツイートがバズっていました。 それから少ししてからカナエナカさんのこんなツイートにも大きな反響がありました。 竹村さんはアパレルについて、カナエナカさんはアパレルに限定しているわけではありませんでしたが、たくさんの人達の間で反響や話題になっていました。このことは、最近ユーザーの関心が薄れつつあると感じていたアパレル業界に属する人間の一人として、お二人には感謝するとともにうれしくも思っていました。 また、こういった事が反響を呼