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#ゲーム 記事まとめ

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noteに公開されているゲーム系の記事をこのマガジンにストックしていきます。コンソール、PCなどのビデオゲーム、ソーシャルゲーム、ボードゲームなど。
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2018年12月の記事一覧

『RDR2』批評 それは「偽物」から「本物」を取り戻す物語

 『Red Dead Redemption 2』は紛れもなく2018年を代表するビッグタイトルだ。  桁違いの開発規模、桁違いの売上、桁違いの評価。何より筆者自身、ゲームで久しく得られなかった感動を与えてくれた『RDR2』は最高のゲームだと思う。  一方、日本での評価はあまり高くない。もっさり気味の操作性、過酷で二転三転する物語、複雑な時代背景、総じてこの作品は極めて難解である。  だが、こうした批判が集まりがちな要素にも、それが必要なだけの理由がある。この難解さこそ『RDR

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2018年、買ってよかったボードゲーム

今年がもうすぐ終わりそうなので、2018年に買って良かったなぁと思えたボードゲームを紹介させてください。 あやつり人形2000年の発表以来、ずっと愛され続けているゲームで、その歴史に違わない面白さを誇ります。 僕はちょっとゲームに慣れたメンバーかつ4人以上で遊ぶゲーム会では、だいたい提案します。しかしひとたび遊び始めると、「今日はもうこれだけ遊び続ければよくない?」となりがちなので、たくさん楽しみたい時は注意が必要です。 noteボードゲーム部で遊んだときは、みんな熱中し

『ブレスオブザワイルド』のあれなんだろう?

 一通りの感想を書き終えたので、こちらでは『ブレスオブザワイルド』のプレイ中、気になったあれこれを取り挙げていきたい。ただし、私は『ブレスオブザワイルド』に関連する資料、書籍を一切見ていないし読んでないので、知っている人が見ると「なんでそんなことを?」と思うだろう。答えを知っている人はニヤニヤしながら読んでいくと楽しめるはずだ。『ブレスオブザワイルド』のことを何にも知らない人が、ゲームをやりながら「これなんだったんだろう?」と推測するだけの文章である。 巨大髑髏の謎 ハイラ

『ぷよぷよ』のライセンスプロが語る、その実態とシーンの変化 【プロゲーマー liveインタビュー】

JeSUが2018年2月に設立され、プレイヤーをプロゲーマーと認定するプロライセンス制度が始まった。ライセンス認定タイトルは12月時点で11本、各タイトルで差はあるが、何人ものライセンスプロが誕生している。 さて、皆さんはライセンス保持者(ライセンスプロ)がどんな活動をしていて、どういったサポートを受けているか知っているだろうか。実はこのあたりの情報が意外と少なく、そのせいでいまなおプロライセンス制度やライセンスプロを訝しむ人もいるかもしれない。 実際、僕もライセンスプロ

企業経営に必要なほとんどの事は、RTSゲーム(Age of Empires2)が教えてくれた件①

----- **注意** 本文は、発売より20年がたつにも関わらず、未だにユーザーが生き残る神ゲー、Age of Empires2の魅力を熱く語るためのものです。 その魅力とは、Age of Empires2が、ビジネスに必要な全てを教えてくれるということです。 とはいえ、本文を読んだからと言って、企業経営が上手くなるわけでも無く、金持ちになるわけでもないため、時間を無駄にするリスクと共にお読みください。(僕は、ほぼAge of Empires2の経験だけで企業経営し

『Heroes of the Storm』の話がしたい(その1):HotSの開発規模縮小と公式大会の終わり。MOBAの始まり編

1つのeスポーツが死んだ。煽りたくはないんだけど、好きなゲームの話をさせてください。キーボードを叩かずにいられなくなった。今回は「MOBAの起源」にフォーカスします。 『オーバーウォッチ』、『ハースストーン』でおなじみのBlizzardが開発の同社のキャラがクロスオーバーするMOBA『Heroes of the Storm』(以下、HotS)は2015年から正式サービスが始まりました。 ですが、最近になってHotSの開発規模の縮小と公式の大会が2つなくなるというニュースが

Rule of Roseのはなし~戻ってこないジェニファー~

風邪が悪化してひいこら中の蛍石です。鼻かみすぎてひりひりする。熱がいい感じに上がってきたので、白血球たちにぜひ気張ってもらいたいところ…。ううう。 さて、また題名の通りです。「Rule of Rose」、知る人は知っているサイコミステリーゲームです。スプラッタ描写はないものの、間接的に死や暴力、虐待などを描いている作品。女性なら「あるあるだわよ」と頷きたくなる女の子のグループの持つ残酷な支配関係とか、目を背けたくなるスクールカーストとか、狭いコミュニティ独特の息苦しさとか、

Rush Gamingが、初めて世界への切符を手にした日を、思い出して。

2018年2月のことを、ふと思い出した。 闘会議だ。 あの日書いた文章を、思えば公開していなかったので、 振り返りの意味も込めてここに残しておきたいと思う。 あの日の、本心を、いつまでも思い出せるように。 ーー 2018年2月10日から11日にかけて行われた、闘会議コール オブ デューティ ワールドウォーIIプロ対抗戦。 CWLへの出場をかけた最終決戦は、Rush Gaming VS SCARZ。 1試合目はハードポイントで、マップはARDENNES FOREST。 Rus

面白いゲームの条件 〜水Pワークショップ企画からの学びを添えて〜

ボードゲームを作っている人なので、いつも「面白いゲームの条件」を考えています。 基本的にはいろんなゲームをプレイしてその参考にしているのですが、最近は臼井隆志さんと一緒にワークショップを企画して、別角度から学びを得ることができました。 ミヤザキは各ワークのアイデア出し、ツール作成をしました。あと当日のカメラマン。 開催した「水Pワークショップ」の模様と振り返りはこちら。 ちなみに水Pワークショップとは、noteを運営するピースオブケイク社の水野さんによる、noteをこれ

なぜ無給のプロゲーマーがこんなにも多いのか?

eスポーツコーチングプラットフォームGamerCoach代表のsanma3です。こちらのサイトでは現役プロからOverwatchをはじめとしたゲームタイトルのコーチングを受けられます! 先日プロチームに疑問を呈するエントリを読みました。 このエントリは要約すると •プロとアマの線引きって何?無給なのにプロ名乗らせていいの? •募集要項に給与の記載がないチームがプロ名乗っていいの? という2点の内容でした。私はこのエントリを読んでチーム目線での物事の見方とプレイヤー目

サイゲームスフェス2018の思い出

 サイゲームスフェス(2日目)に行ってきました。  レポはツイッターでも良かったのですがTLに長々と画像つきのツイート垂れ流すのもアレなのでこちらにまとめます。 前日譚  本当であれば友人2人でウマ娘のイベントを見に行く予定でした(その友人はウマ箱のグラブル特典で釣った)が、しかし直前になって私が風邪を引いたり、土曜日のレポを参照して段取りを決めるはずがなかなか決まらず愛想を尽かされました。  ちなみにですがウマ箱の最終巻は明日発売です。特典を送るか送らないかは私の判断、生

レジェンドKINTAを倒したJenova氏に聞く「なぜ今もUT99なのか?」

2018年12月8日(土)、LANパーティ『C4 LAN 2018 WINTER』内でLFS社長、長縄”KINTA”実氏と対戦できるというイベント『FPS QUEST』が行われた。 詳しくはnegitaku.orgの記事をご覧あれ。 なんと今どき『Unreal Tournament』で対戦するという内容だったが、最後の挑戦者Jenova氏が見事KINTA氏を打ち破るという結果に。 前回は見事、挑戦者を蹴散らしたレジェンドだったが、現役UTプレイヤーには流石に勝てなかったよう

esportsに直接関係ないBtoB企業のための参入案内

右も左もesportsのいま、いろんな企業が参入を目論んでいるのは周知のとおり。 自社の事業がゲームやesports、そのユーザーと親和性があるなら参入しやすいが、そうでないならどのように参入すればいいのか、なかなか難しいものがある。 いや、難しいなら参入しなければいいのでは? そういう当たり前の判断ができるなら苦労はない。なぜなら、経営層が有する感度の高いアンテナにキャッチされた「トレンド」に合わせて事業を設計しなければならない担当者は大勢いるからだ(最近ではビッグデ

ニンジャスレイヤーTRPG初版ルールブック「エイジ・オブ・ソウカイヤ」発売!

◆おしらせ:2版ルールブックが発売されました!◆ 2021年3月25日に、ニンジャスレイヤーTRPGルールブックは2版へとアップデートされました! 初版ルールブック+プラグインプレイヤーズブックの内容を整理しアップデートした、決定版的な内容となっています。初版をすでに持っていて、さらに拡張されたゲームを楽しみたくなってきた時も、次なるステップアップとして2版ルールブックがおすすめです! ”お前はニンジャソウル憑依者となった。 お前の牢獄であった灰色のメガロシティは、 い