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#スタートアップ 記事まとめ

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スタートアップが手がけたnoteが集まるマガジンです。スタートアップが読むべき、知るべきnoteも選んでいきます。
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#SaaS

これまでの国内SaaS T2D3の話をしよう

Primaryの過去特集も読める Primary メンバーシップ *    *    * T2D3はSaaSスタートアップの理想的な成長速度として日本でもたびたび言及されてきました。 PMF(Product Market Fit)後、5年間で72倍成長を目指すことをBattery Ventures Neeraj Agrawalが提唱したコンセプトです。 Primary(旧:企業データが使えるノート)を開始した4年前は、国内SaaS関係者にとって下記のグラフは"あくま

事業に失敗しつづけた末に編み出した「IR1000本ノック」が、かなり効果的だった話

僕は2018年にPLEXという会社を立ち上げました。それから5年、メンバーは200人を超え、今期の売上は30億円を見込んでいます。資金調達は今のところしていませんが、新規事業への投資ができるぐらいの利益も出ています。 まだまだ「大成功!」とまではいえませんが、この先の大きな成長を見据えられるぐらいには、安定して伸びてきました。 ただ、僕自身は決してビジネスセンスがあるタイプではありません。実は学生時代も含めると4つほど、「なんとなくいけそう」と感覚で事業を作っては、伸びず

データで振り返る最新SaaS企業・業界動向

最新のSaaS企業データ(【2024年最新・無料】SaaS企業データ分析 | 決算・KPI)をベースにして、SaaS企業・業界の動向や水準を分析しました。 過去のレポートと比較しながら1年間を振り返ってみましょう。 2022年版 SaaS企業動向・水準・ランキング 2021年版 SaaS企業動向・水準・ランキング 使用したデータはnote「【2024年最新・無料】SaaS企業データ分析 | 決算・KPI」で随時更新しているデータベースを使用しました。 ※全てのSaaS企

ベンチャー is 冒険(アドベンチャー)

2016年4月4日に京都の四条烏丸で創業し、2023年4月4日で7歳の誕生日を迎えました🎉 2016年春。起業のための書類を揃えて、当時住んでいた出町柳周辺の自宅から、自転車で春の風を感じながら鴨川を南に下って、葉桜のまだ残る桜の綺麗さと新緑の力強さに目を奪われながら、法務局やら京都公証人合同役場やらにいって、起業したのが7年前です🌸 バックテック7歳の誕生日は、5月末に移転する新しいオフィスに皆で見学に行き、その後、経営戦略説明会を実施したのですが、今年はどんな方針で進め

事業戦略発表会では話せなかったSmartHRの組織のリアル

こんにちは、SmartHR CEO の芹澤です。 本日、SmartHR事業のARR100億円到達を機に「事業戦略発表会」を開催し、「これまでのSmartHR」と「これからのSmartHR」についてお伝えさせていただきました。 事業展開の歴史やこれからの戦略・展望についてお話しさせていただいたのですが、尺の都合でどうしても外さざるを得なかった話題があります。 それは「組織」についてです。 言わずもがなですが、事業の成長と組織の成長は切っても切り離せないものであり、事業の

製造業におけるSaaS活用の可能性と今後の東京ファクトリーの歩みについて

こんにちは。東京ファクトリー代表の池です。東京ファクトリーでは2022年8月にDIMENSION、SBIインベストメント、既存投資家のANRIを引受け先とする第三者割当増資により2.5億円のプレシリーズAの資金調達を実施しました。 今回の資金調達は2020年11月のシードラウンドでの調達以来、約1年9カ月ぶりの資金調達になります。 前回のシードラウンドは創業後約半年で、複数の製造業企業とPoCを実施しているという状態でした。その後多くのお客さまとの対話やプロダクトの利用・フィ

SaaS+Fintechは第4世代のソフトウェアビジネスモデル

どうも、すべての経済活動を、デジタル化したい福島です。 本日は、LayerXが賭ける「SaaS+Fintech」という新しい潮流についての解説や我々の考えを紹介できればと思います。 この記事でもあるように「SaaS+Fintech」と特に相性の良い領域である支出管理のDXも関連してくる話です。 SaaS+Fintechは第4世代のソフトウェアビジネスモデルSaaS+Fintechという新しい潮流 「SaaS+Fintech」とは米国の著名VCであるa16zが2020年

新規受注額を1年で4.5倍にした「スクラムセールス」

皆さんこんにちは。株式会社cocoの高橋です。最近、弊社サービスの新規受注金額(アップセル含む)が1年で4.5倍にまで増えました。しかもこの間セールスの人件費は殆ど同じで、広告費も殆ど変えていません。単純な計算で1年で生産性が4.5倍になりました。 そこで今回、その成長の過程での弊社の工夫と改善の結果生まれたセールススタイル=「スクラムセールス」を皆様にご紹介します。 ※本記事は、2022年8月に公開され、2023年4月に内容を追記しています 全員・全顧客・全プロセス対

「SaaSって何?」からはじめる異世界事業戦略

はじめに2022年7月9日、カネコデラックスは3度目の寅年誕生日を迎えました。 その数日後、いわやん(弊社YOUTRUST代表 岩崎)のSlackにこんな書き込みが。 そうなんです。約1年ほど前にあたる2021年7月13日に、私カネコデラックスは、YOUTRUSTへの転職の意思決定をしたようです。サイバーエージェントに勤めて10年、そして、35歳という節目に、新たな可能性にチャレンジしたいという意志を固めた結果だったのだと思います。 入社当時の想いはこちらの記事に。 せ

Re:StartUp! 10年目の起業家は「スタートアップの中小企業化問題」をいかに乗り越えたか

8月2日に2013年4月に創業し9年強経営してきたViibar社を「VideoTouch株式会社」に社名変更しました。また、フェムトパートナーズ株式会社、株式会社プレイドの2社から7億円の資金調達を実施しました。 ↓ プレスリリース ↓ DIAMOND SIGNALさんの記事 プレスリリースにまとまるとこれくらいシンプルな内容になるものの、この意思決定に至るには相応の背景と出来事が当然ありました。 今回、私たちとして事業を「VideoTouch」に一本化し、新社名にて

自律駆動型組織をつくるためのオープンな情報共有の方法

弊社では、顧客情報や個人情報にはもちろん配慮しつつ、給与関連を除く全ての情報を社内共有しています。たとえば銀行残高も公開していて、新入社員によく驚かれたりします。この記事では、どういう意図と設計で情報公開しているのかを解説していきます。 貴山敬 (@tkiyama) ※Tebiki社のカルチャーや各種社内制度はこちらもご覧ください。 情報を隠すコストは大きく、たいてい運用で失敗する情報を隠すためには、議事録を含む様々なドキュメント/フォルダ/社内SNSのチャネル等で、細

とあるSaaSスタートアップCXOの3年間

CXO (Chief Experience Officer) ってどんな役割なんでしょうか。デザイン領域で語られることが多い役割なので、なんとなく「デザインマネージャー」や「プロダクト責任者」のようなイメージがありつつも、まだまだ曖昧な役割だと思います。 2019年から2021年まで約3年間、BtoB SaaSスタートアップにて、分からないなりにCXO業をやっていたので、「こんなことやってたよ」という記録を残してみます。無職になって2ヶ月近く立ち、記憶が薄れはじめている自分

価値提供できるプロダクトをつくるまでにやったこと

こんにちは。エピックベースという会社でPdMをやってます、marioです。 現在『スマート書記』という「音声と文字起こしを活用して議事録作成の支援するサービス」を作っています。2021年の6月にフルリニューアルし無償提供でβ版の検証、10月から有償化を開始しました。せっかくなので、ふりかえりをしたいと思います!やっていることは当たり前のことかもしれませんが、プロダクトやチーム・プロセスに興味を持ってくださった方、いま全方位で採用強化中なので是非お話しましょう〜! なぜフル

8億円資金調達(シリーズA)の舞台裏:VC数社/VC1社のどちらが良いか

2021年10月、グロービス・キャピタル・パートナーズ社(以下GCP)を引受先とした第三者割当増資を実施し、8億円のシリーズAラウンドを完了しました。 一般的に、シリーズAでは3~5社程度のVCから調達します。特に8億円という規模でVC1社からの調達はとても珍しいディールで、GCP側が弊社を評価してくれたから実現したわけですが、今回の記事ではなぜこのようなスキームを選択したのか起業家目線で解説します。 ※GCP側にもインタビューしてるこちらの記事を併せて読んで頂くとよりわ