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#写真 記事まとめ

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写真や撮影テクニック、写真に関する記事をまとめていきます。
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2021年4月の記事一覧

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春の終わりに、街の花束を。

けっしてモノクロなんかじゃなかった

一枚の白黒写真があった。 柔らかそうな革張りのソファで鉛筆片手に足を組み、何かを執筆している男性と、彼から少し離れてちょこんとソファの上でお座りするポメラニアン。 日常の何気なく愛しい瞬間が切り取られた、とても素敵な写真だ。 その写真が貼られたアルバムからふと顔を上げると、写真の中の男性がシワが増え、髪が薄くなり、カラーになった状態で、孫の私をにっこりと見つめている。 写真は1970年代に撮られたものだから、およそ50年前。 半世紀の年月を経て私の目に届いた祖父は、モ

好きなのは「写真」ではなくて

去年、数年ぶりに手にした「写ルンです」で想像以上の楽しい気持ちを味わえた。 初めてスマホ転送サービスを使ってみた。SMSで送られるURLにアクセスし、所定のパスワードを入れると画像のダウンロードページが表示される。失敗しているものもあるが(人と食べ物はダメだった)一覧でずらりと並ぶ様はなんだか可愛く、ぐっときた。 「写真」が好きな訳じゃない、これは大学生の時からなんとなく自分の中にあった気持ち。写真が好きなんじゃなくて、好きな被写体を写してるのが好きなんだなと思っている。

映像作家の僕が撮影した友人の前撮りの写真!

映像作家を名乗っている僕ですが、今回は写真撮影です! 僕の父がフリーのカメラマンだったこともあり、僕は父の手伝いで写真のレタッチから写真に入りました。 趣味で写真を撮るようになり、そこから映像の方へ流れていきました。 レタッチで写真に出逢い、ミュージックビデオが好きだったので、映像の世界へいったという感じです。 今回は中学時代からの友人の依頼で、初の前撮りの写真撮影です! 本職ではなく、趣味の範囲ですが、写真作品になるようないい写真が撮れたと思います! 後ろ姿は公開していいと

しとしと、雨の気配が都会に森を連れてくる

晴れの日より雨を好きになったのはいつのことだろう。 いくら記憶の糸を手繰り寄せてみてもどこにも結目が見つからず、引っかかるのは学校の雨の図書室で楽しそうに変な本を見つけてゲラゲラ友達と笑っている自分だったりとか、一生懸命傘で空を飛ぼうと坂を駆け抜けていく自分だったりとか、そんなものばかりだ。 なので正確には覚えていないのだけれど「雨」という存在が好きです。 朝ベッドの中で目を覚ました時にパラパラ、と聴こえてくる音も好きだし、そんな日の開きかけの本に落ちる暗めの影も好きだし

別府・鉄輪温泉の湯けむり写真ギャラリー50枚(2021年4月撮影)

「21世紀に残したい日本の風景」1位の富士山に続く場所として選ばれたことのある鉄輪温泉(かんなわおんせん)。 その独自の景観を撮影してきましたので、鉄輪温泉をまだ知らない方への紹介になったらいいなと思います。 今回、掲載した写真はすべてみんなのフォトギャラリーで使えますので、あなたが発信する鉄輪温泉の情報に役立てていただけると幸いです。 鉄輪温泉と朝焼け 空が薄ピンクに染まり、間もなく日の出。湯けむりは24時間常に出続けています。 別府湾に朝日が昇りました。中央に見

-山と写真とカポエイラ-

こんにちは!初めましての方もそうではない方も改めまして、東京で写真を撮っているJun Ishibashiです。基本的にSNSでは写真を載せることだけを意識しているので僕の人間的な部分はあまりお話ししていませんでしたが、この先は日々生活する中で写真を通して思ったことを正直にお伝えしていこうかなと思います。 僕がどんな経験をし、どんなことを考え、どんなことを感じ、どんなことを思いながら写真を撮っているのか。はたまた、写真に対してどのようなアプローチをしてそれを作品に仕上げていくの

赤れんが庁舎の秘密?

札幌の人気スポットといえばいくつか名所が挙がる中で 「赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎)」 も有名なのではないでしょうか? レンガ造りの美しい歴史的建造物である赤れんが庁舎は 札幌駅から徒歩約5分という都心部にありながら美しい庭園もあり 四季折々の植物を楽しむことができます。 しかし今回私がご紹介したいのは、この赤れんが庁舎の建物… ではありません。 それはこちら。ででん。 「標津」…しかも漢字の間に可愛い貝のようなものがあります。 え?となりました?そりゃそうですよ

星空写真が撮りたくなる

定期的に、星空の写真が撮りたくなります。 タイトル写真は、それが昂じてモンゴルの南ゴビまでペルセウス座流星群を撮りにいった時のもの。 自分が泊まったゲルの向こうには数えきれないほどの星。 目の悪い私でも、光のないゴビの夜空では満点の星空を見る事ができました。 その時のnoteはこちら。 2021年のペルセウス座流星群の見頃は8月13日。 今年は観測に条件が良いとされています。(月齢4。ピーク時刻が4時ごろ) このように月齢とピーク時刻が揃うのは8年ぶりだそうです。

カメラをオトモに鳩を観察してみた

こんにちは!オーストラリア在住ヒコプラメンバーのふみ(@fumisophoto)です。 突然ですが、みなさんはスナップ写真は好きですか?わたしは三度の飯よりスナップ撮影が大好きで、カメラ片手に人と街を意識した写真を撮っています。 この他にも、最近ではスナップ写真の被写体として鳩を撮っています。鳩はどこにでもいるのであえて被写体にする必要はないかもしれません。しかし、簡単に撮影できるからこそついシャッターを切るのが楽しくなり、今では鳩がメインで撮影することもあります。結構楽

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【#パリフォト散策】春の花たちとパリの街 Vol.1

新しいレンズは、いつだって新鮮な感動をくれる【単焦点レンズ85mm】

写真を撮るのが好きだけど、カメラやレンズそのものも好きなのでは?と最近思い始めている。まだまだ初心者でいろんなメーカーや製品を試した訳ではないけれど。 自分が落ち着ける場所で、気持ちよく何度もシャッターを切りたくなること。それが私の撮影ライフを彩る機材選びの基準。 もちろん見た目や重さ、操作性、お値段など気になる項目はいくつもあるけど、結局は直感に任せてしまう。 どれだけ選ばない理由を探したって、「このカメラなら、このレンズなら……」と自分の心が騒ぎだす。どこにだって一緒

英国式アフターヌーン・ティーに憧れて

二段か三段重ねの銀のケーキスタンドに盛りつけた、きゅうりのサンドウィッチにスコーン、ケーキ。美しいティーポットで供される紅茶。 こうしたイギリス式のアフターヌーン・ティーに憧れたのは、いつからだろうか。 アフターヌーン・ティーについて詳しく描写しているエッセイ「イギリスはおいしい」(林望、1991年出版)を読んだことも、大きかったように思う。 ニュージーランドで初対面アフターヌーン・ティー「的」なものを初めて体験したのは、実は本場イギリスではない。初の海外旅行先、ニュージー