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空と海がある“青い世界”が好き。 平熱低めの日常と、微熱くらいは熱のこもった好きな時間…

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空と海がある“青い世界”が好き。 平熱低めの日常と、微熱くらいは熱のこもった好きな時間。 日々の心の動きを大事にしたくてエッセイや日記を中心に綴っています。

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  • 拝啓、5年後の私へ

    「5年後の私へ走り出す」で書いた夢への一歩ずつを。

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    "旅と写真と文章と"のメンバーで、日常の気になることやみんなに聞きたいことをゆるりと綴っていく、たびしゃぶの交換日記。

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柔らかな瀬戸内、苦手なアートに救われた話

私はアートが苦手だ。 芸術センスがないし、それぞれの作品のどこを見たらいいのか分からない。 いくつか美術館やいわゆるアート展を巡ったことはある。ただ、理解する素養も持ち合わせていなければ、「ここを押さえておけばいいんでしょう」なんてテストの答え合わせをするかのように、スタンプラリーを続けるだけ。 「ここが良かった」と具体的に伝えられる場所はわずか、「行ったことがある」場所がただ増えていくだけだった。 「作品や潮流の背景なんて調べたくなったら調べたらいい。好きだと思える場所

    • 変幻自在な未来を目指して

      「記事をつくる」を開いたとき、大量の下書きが目に入ってきた。 まとまりきらなかったのか、ちらっと頭に浮かんだ考えを形にすることを諦めたのか、眠くなったのか、……多分どれも正解だし、何なら今はまとめる気すらないけども。笑 最後に更新した日からほとんど自分の“環境”は変わってない。 転職した会社で今も働いてるし、週末は農業手伝ってるし(いつの間にかシーズン4突入……早くて怖い)、関西に住んでいるし、野球も好きだし、たまにどっか旅行に行くし。 この数年で変わったことといえば、高校

      • 少しずつ現実になる世界の端っこ。簡単にできないから、名産なのかも。

        去年の桜が散る頃、家にこもっているぐらいなら、と軽い気持ちで筍掘りの誘いを受けてから早1年。 大変で、疲れて、悩んで……をしている間に、季節がぐるっと一周。 この間に転職をして、新しい環境に四苦八苦しながら収穫シーズンに向けて、予定がない週末は竹薮の準備を手伝っていた。 作業をしている間にいつの間にかGWが終わってしまった今日この頃、二度目の収穫・出荷時期が終わった。 残念ながら、今年はとっても筍が不作。 数が取れなかった昨年の不作を超える不作。逆ボジョレーの悲しさたるや

        • 曖昧さを、美しい音色で楽しむ時間

          いい場所は心がゆるむ。 そこにいい音楽があると、より一層癒されるのだと思えた春の土曜日。 「旅と写真と文章と」のasukaさんがライブ配信で大阪に来られると伺って、幸運にもまだチケットがあると聞けば行くしかない。 すべり込みで行ったのに、これまた幸運な事に特等席。 バスクラリネットを演奏される八巻さんとピアノの山口さんの手元までばっちり見える。 会場のSPinniNG MiLLさんは、明治時代に建てられたらしい。無骨なのにあたたかみのある雰囲気。(つまり、好き) 古い建

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          幸せな記憶をつれてきた記録

          テレビで映った場所に「もう一度行きたい」と思うことがある。 今期観ているドラマで、水族館が出てくる話が2話続いた。どちらも行ったことがあって、むしろ何度でも行きたいと思えるぐらい大好きなところ。 (これは比喩じゃなくて実際そう。いくつか年パス持ってるし、ほんとに何度も行ってる。笑) 懐かしくなって、カメラロールをさかのぼる。 これは新しいレンズを試したくて行ったとき、ずっと行きたくてわくわくしながら行ったとき、気分転換に仕事帰りに寄り道したとき…… 水族館だけじゃなくて、

          幸せな記憶をつれてきた記録

          涙さえ肯定できたら

          2月の目標にしていた、たったひとつのこと。 「健康で過ごす」、これだけのことがいかに難しいか、あっという間に痛感させられた。 年始のばたばたで疲れもたまっていたし、生まれて初めて全身に出たじんましんにもずっと悩まされていた。 免疫力が落ちていたのだろうけれど、それよりも弱っていたのはきっと心だったんだろう。思い当たることはたくさんある。 社会人3年目でもなし、うまくやればいいんだと分かっている。「仕事だから」と違和感を見ないふりをしてきた。きっとあの先輩ならうまくひっぱり

          涙さえ肯定できたら

          やっぱり総武線は暗いままだったけれど

          「東京の暮らしはどうだったんですか?」 面接でよく聞かれる質問の一つ。 楽しかった、し、楽だった。 自分が好きなスポーツ観戦にも行きやすいし、ちょっと遠出をすれば海だってある。仕事にやりがいを感じている人や「好き」に対して熱量が高い人が多い印象だった。逆に、隣にいる人への関心は低くて、隣の人が何をやっていてもあまり干渉されることもない。ライフスタイルや価値観が多様で、ドライで生きやすかった。 東京での生活は好きだった、のは本心。ずっと東京にいたい、と転勤のない会社を選んで転

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          背伸びした世界を望んでいるのか

          雨予報はどこに行ってしまったのだろう、夏空の朝。たまには外に出ることもある。 めっきり履く機会の減ったパンプスで階段を昇る。駅に到着する頃にはすでに汗だくになり、すっかりメイクも崩れて悲しくなる。帰る時にはファンデーションを新調しようと心に決めた。 * 最近、ドラマ『俺の話は長い』が再放送されていた。 大好きな安田さんが出ていたのに、日曜の夜に放送されていた時には1話で観るのをやめてしまった。明日からの仕事を思い出す憂鬱な日曜の夜に、屁理屈を聞くのがしんどくなった。 贅沢

          背伸びした世界を望んでいるのか

          アクセルを踏むのが早かったのかもしれない

          5月の後半に入った途端、微熱の37℃あたりをうろうろし続けて一向に下がらず体が重くて重くてまったく動けない日、ばかりで。 以前から定期的に長期にわたってアレルギーが悪さをするらしく流行り病の類ではなさそうだ、と見込んで、ただただ転がって過ごしている。 こういう時、不思議なことにすべてが良くない方向に向かってしまうもので、知りたくもないことを聞かされたり、言葉の端々にとげを感じたり、小さいことも大きいこともダメージが積み重なる。 そうしてるうちにメール1通を読むことも、LI

          アクセルを踏むのが早かったのかもしれない

          自分のことが一番見えづらいから困る

          数年ぶりに「自己分析」なるものと向き合っている。退職して約1か月。季節労働も終わりが見えてきたところで、そろそろ重い腰をあげて転職活動を始めようとしている。 自己分析も面接も「もうやりたくない!」って心の底から思っていたはずなのにやらないといけないのが苦しいところ。 それにしても、短所は死ぬほど出てくるのに長所の類は驚くほどに出てこない。これまで周囲に言われたことを思い出してみる。 真面目、言われたことをちゃんとやる…… ちょっと待って、それは長所なのか?と脳内でストップ

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          自分のことが一番見えづらいから困る

          甘えた選択肢だとしても、自分の声を聞いてあげたい

          昔から「選択肢を選びとって、道をつくること」が怖かった。 その一方、「これがしたい」と思えばそれしか見えなくなる。自分でも矛盾しているなと思うけれど。 昔から頑固で思い込みが強い。1つ決めたらそこしか見えなくなり、目指して走ろうとしてしまう。たとえ、それが自分に向いていないものであっても、直感が呼んでいるのだから間違いない、なんて思ってしまう。 それなのに、目標にしていた光が見えるところまで近づいて初めて、光の裏にある影の濃さや思っていた色や形と違うことに気づく。 不思

          甘えた選択肢だとしても、自分の声を聞いてあげたい

          新しいレンズは、いつだって新鮮な感動をくれる【単焦点レンズ85mm】

          写真を撮るのが好きだけど、カメラやレンズそのものも好きなのでは?と最近思い始めている。まだまだ初心者でいろんなメーカーや製品を試した訳ではないけれど。 自分が落ち着ける場所で、気持ちよく何度もシャッターを切りたくなること。それが私の撮影ライフを彩る機材選びの基準。 もちろん見た目や重さ、操作性、お値段など気になる項目はいくつもあるけど、結局は直感に任せてしまう。 どれだけ選ばない理由を探したって、「このカメラなら、このレンズなら……」と自分の心が騒ぎだす。どこにだって一緒

          新しいレンズは、いつだって新鮮な感動をくれる【単焦点レンズ85mm】

          何もない街の「春の風物詩」。知らなかった世界の端っこを見て思うこと

          朝5時半、携帯のアラームを止めて家を出る。 まだ顔を出したばかりの朝日に向かって自転車のペダルを漕ぐ。目指すは、近くの竹林。シーズン真っ只中の筍掘りを手伝うためだ。 * 先月体調を崩した時、医師から「朝、短い時間でいいから外出して太陽の光を浴びる」様に指導を受けた。元々、過眠でひきこもり傾向がある私にとって拷問に近い。案の定、眠気に抗えずに眠り続けていた。 この時期は毎週末、父が友人の筍の収穫を手伝っている。徐々に復調してきた今、それならばと私も行くことにした。多分、医師

          何もない街の「春の風物詩」。知らなかった世界の端っこを見て思うこと

          弱さを抱えて、穏やかな場所で生きていく

          「淡水魚はどんなに頑張ったって、淡水でしか生きられないんだよ」 先日、先輩から言われた言葉。 うんうん頷きながら、すとんと心に落ちた。文字通り、目からうろこだった、はずなのに。 目の前にフォーカスすると、つい前提を忘れてしまう。それから、隙あらば醜い感情が前に出てこようとする。 だから、何度でも何度でも思い出そうと思う。私の生きていく指針を。 先日訪れた岡山。 以前もそうだったのだけど、風景や観光地よりも何もりも“人”のあたたかさが伝わってくる。だからまた来ることを決めた

          弱さを抱えて、穏やかな場所で生きていく

          たまには「赤」を好きになることだってある。

          うまくいっている方が少ないのかもしれない。 自分のパフォーマンスも周りも噛み合って、うまくいくばかりなんてない、と頭では分かっている。 でも、「どんなに苦しい状況が続いたとしても結果を求めて努力を続ける」なんて言うほど簡単じゃない、ということも分かっている。 私は簡単に諦めそうになる。すぐ落ち込むし、状態が悪い時は、穏やかな時間が来るまで待つしか術がない。(頑張りすぎると、物理的に寝込むことになる) だからこそ、果敢に立ち向かう人たちの強さが美しくて、心が震えるのだ。

          たまには「赤」を好きになることだってある。

          珍しく、だめな自分を許せなかったのかもしれない

          「多分、想像だけど、星が綺麗な気がする」って思い立って、出かける前の夜に荷物の中に三脚を入れていた。 いざ到着するとうっすら曇っていて、部屋から見える星は少なくて、見えないかなあ……ってちょっと諦めモードではあったけれど。 23時半からいそいそと外に出る。ちょっと見てみるだけ、30分だけ、って思いながら。 入り口の坂をくだると街灯がなくなり、たった数分で闇に変わる。見上げてみると、想像以上の星空。 それほど広角じゃないけれど、お借りしてからずっとつけっぱなしにするぐらいお

          珍しく、だめな自分を許せなかったのかもしれない