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阪神タイガース 記事まとめ

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2023年8月の記事一覧

87歳父の胸のうちから思うこと

私の父私の父は一言でいうとよくしゃべる人だ。 わたしが幼かったころ、銀行マンだった父は、朝起きるともういないし夜も子供が起きている時間には帰ってこなかったせいで、私にとっては「たまに会う怖そうな人」だった。 当時はまだ週休1日の時代だったが、貴重な休みの日曜日でさえ父は和室にこもって仕事をしていた。 薄く隙間をあけて様子をうかがうと、濛々としたたばこの煙の向こうにぼんやりと父の背中が見えたものだ。 私は怖くてそーっと音をたてないように、慎重にふすまを閉めた。 私が成長するに

阪神に連勝もバウアー右股関節違和感

お断り 今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。 阪神に甲子園で連勝 8月30日ベイスターズは8月最後の試合は4-2で勝ちました。8月は13勝12敗1分で1つ貯金できました。ベイスターズは阪神に2回先制されますが、今シーズンここまで9勝している阪神の左腕大竹から4回に桑原、蝦名の連続ヒット、佐野の併殺打の間に1点を取っ

奇跡のバックホーム

写真は、横浜のランドマークタワーで撮ったもの。 本文はベイスターズの話ではないけど、野球つながりで。 読みたい本リストに入っていながら未読のままだった「奇跡のバックホーム」 読む前に、著者である阪神タイガースの横田慎太郎選手は先月、28歳の若さで帰らぬ人となってしまった。 正直、横田選手のことはあまり知らなかったけど、脳腫瘍を患っていたことは知っていて、でももう寛解したと思ってた。 だから訃報を聞いたときは、再々発していたことを知ったときでもあった。 横田選手が旅立っ

昔、甲子園球場には慶應ボーイの立派な銅像が飾られていた

慶應高校野球部107年ぶりの優勝、おめでとうございます。現役の慶應生の方々はもちろん、三田会の皆様もさぞお喜びのことと思います。 実はお伝えしたいことがございます。 実は甲子園と慶應ボーイは切っても切れない関係にあるということです。 甲子園球場の正式名称は阪神甲子園球場。阪神というのは、大阪と神戸を結ぶ鉄道会社である阪神電気鉄道を意味します。実際、今現在も阪神電気鉄道が甲子園を所有・管理しています。 さて、では阪神電気鉄道はどうして球場を作ったのでしょうか。 もちろん阪

【T】アレに向けて大躍進、岡田阪神のココがすごい!

 還暦をゆうに過ぎた老将が、「昭和の野球」で覇権を掴もうとしている。今回は、そんな猛虎軍団がなぜ強いかにハイライトを当てよう。 岡田彰布監督、言葉のマジック 独特な言葉遣いから、今季よく注目を集める岡田監督の談話であるが、そのひとつひとつが冗談のように聞こえて緻密な情報戦なのかと感じる場面が多々ある。今回は、2つの「魔法の言葉」について紹介することとしよう。  まず、優勝と言わず、「アレ」と指示語で明確な目標を表した点だ。やはり、人間というのは長い間目標を同じにしていると

📚4【ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒】やっぱり好きなんだなぁ…(8/27 1:10加筆修正)

書評でもなく 感想文でもなく 何を書きたいんだろう?と思ったときに浮かんだのは 「やっぱり好きなんだなぁ…」ということだけ タイムマシンなんか欲しくない私が 観たことのない映像、知らなかった活躍を求めて「今、70年代に行ってみたいなぁ」と恋焦がれてしまう 【ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒】 島﨑今日子(1954年京都市生まれ、ノンフィクションライター) 文藝春秋 2023/6/10初版 週刊文春2021/4/15号〜2023/1/26掲載に新たな取材と大幅に加筆

規律がないぞ!巨人「軍」

2023/8/25 18時 東京ドーム 〇8-1(讀賣) 試合を観ながら、「つ、つ、強い。」と思わずつぶやいてしまいました。佐藤選手のエラーを除けば、「完勝」といえる内容。これで早くもジャイアンツ戦の今シーズン勝ち越し決定。まさしく、「アレ」に向かって一直線です。 たしかにいまのタイガースは強い。先発はまずまず安定、中継ぎ以降は夏場であるにもかかわらず余っているくらいの余裕、打線は必要に応じて点を取れる、采配はハマる。相手に合わせて試合をつくるまさしく「横綱相撲」の状況です

【中日ドラゴンズ】新たな可能性満載! リリーフ陣の未来は明るすぎるぞ! ~8/22阪神戦~

6回表、勝ち越しに成功したドラゴンズ。立浪監督は3者連続代打という強気な采配をみせ、試合中盤に勝負を決めにきました。 スコアは3対2。勝ち越しに成功したとはいえ、点差はわずか1点。先発・涌井秀章投手に代打が送られたため、ここから先はリリーフ勝負。 前日、勝野昌慶投手が抹消され、勝利の方程式に空席が生まれていたドラゴンズ。 その穴を埋めるのは容易ではありませんが、この日のように痛みを伴いながら新たな形を作りあげていくしかありません。 最善の策 勝野投手の穴を埋めるのは

立浪竜無限地獄…止まらぬ6連敗…さらに球団ワースト記録のビジター14連敗&借金26…そして3失点以上した試合17連敗…誰かたすけて…

8/22 中3-4神 ● 8/23 中2-7神 ● ~試合結果~ 8/22 中3-4神 ●先発は涌井秀章投手。7/28の巨人戦以来の登板。打線は2回表、阪神先発の西勇輝投手から細川成也選手、宇佐見真吾選手の連打、木下拓哉選手の四球で無死満塁の大チャンスから村松開人選手の内野ゴロの間に得点を挙げドラゴンズ先制!! しかし後続が続かず得点はこの1点のみ。一方涌井秀章投手も大ベテランながらも球速150キロを計測する等、二軍での調整の成果を見せるピッチングを見せましたが、相手は現在

8月22日(火)阪神vs中日戦の感想(京セラドーム)

両軍のスタメン中日スタメン 1(中)岡林 勇希 .303 2(左)大島 洋平 .286 3(三)カリステ .139 4(右)細川 成也 .275 5(一)宇佐見 真吾 .331 6(捕)木下 拓哉 .251 7(二)村松 開人 .203 8(遊)龍空 .204 9(投)涌井 秀章 .095 P:涌井 秀章 防4.55 阪神スタメン 1(中)近本 光司 .288 2(二)中野 拓夢 .296 3(右)森下 翔太 .229 4(一)大山 悠輔 .2

坂本誠志郎がマウンドでかけた言葉【8/22 対ドラゴンズ戦○】

延長10回、加治屋蓮の後を受けてリリーフした島本浩也が2アウト満塁のピンチを迎えた。1点でも取られたら絶対的守護神のR.マルティネスが出てくることは間違いない。失点した瞬間に試合が終わると言っても過言では無いだろう。 そんなプレッシャーを感じ取ったのか、島本が投じたボールは2球続けてボールになった。2ボール0ストライクになったところで、キャッチャーの坂本誠志郎がタイムをかける。坂本がマウンドまで駆け寄り、島本に何か話しかけた。 坂本がマウンドを後にし、試合が再開する。島本は

「数字の表面」を眺めるのではなく

阪神の失策数がまたリーグ・ワーストになったとのこと。 ただ今年は内容が異なると感じています。 5年連続でワーストだった主要因はポジションをコロコロ変え、不慣れな場所を守らせたこと。土のグラウンドで浜風が吹く甲子園をホームにしているのに守りを軽視するのはおかしいとずっと指摘されていました。 昨年は佐藤輝明選手がプロ初のセカンド(OP戦で一度試しただけ)に入ったこともありました。その時はダブルプレーをとれなかったはず。記録には残らないけど「併殺崩れ」も状況によっては失策でし

【中日ドラゴンズ】「アレ」を目指す阪神の背中が遠い・・ 竜はどこに行く? ~8/23阪神戦~

「アレ」を目指す首位・阪神との2連戦。初戦は3対4でサヨナラ負け、2戦目は2対7で負け。 阪神の背中が遙か遠くにみえる敗戦。来季以降、ドラゴンズが上位進出を目指すには、何が必要なのでしょうか。 2試合で計15個 この2連戦、目立ったのが投手陣の四死球。初戦は9個も四球を与え、4度の失点シーンのうち、実に3度が四球絡みでした。 2戦目も6個の四死球を与え、8回の3失点に繋がりました。この日はエラーも絡み、阪神打線がミスを逃してくれませんでした。 四球を与えることが悪い

キャッチャー坂本誠志郎の長い1週間【8/20 対ベイスターズ戦○】

タイガースはこの1週間の6連戦を3勝3敗で終えた。全てビジターの屋外球場だったことや、途中不運な雨天中断を挟んだ試合があったことを考えれば上出来だ。 そして、キャッチャーの坂本誠志郎にとっては長い長い1週間だったに違いない。なぜなら、坂本が6試合続けてスタメンマスクを被ったのは今季初めてだったからだ。骨折離脱した梅野隆太郎を欠く中で挑んだこの1週間は、残りのペナントレースの戦い方を大きく影響する期間だったはず。結果は3勝3敗の五分。試合によっては終盤で長坂拳弥に交代すること