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ファジアーノ岡山 記事まとめ

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2021年10月の記事一覧

【レビュー】『死力を尽くした1-1』~第36節ファジアーノ岡山VSアルビレックス新潟~

スタメンマッチレポート死力を尽くす総力戦はドロー決着 11位の岡山がホームに5位の新潟を迎えた一戦。岡山は、負傷離脱の喜山が務めていたボランチに石毛秀樹を、出場停止のデュークに代わり山本を起用した。一方の新潟は前節の秋田戦からメンバーを5人変更。来季の入団が内定しているシマブク(新潟医療福祉大)が2試合連続のスタメンとなった。  最初の決定機は新潟。7分、高木が蹴ったCKを千葉が合わせるも、GK梅田のファインセーブに防がれる。その後、新潟がボールを保持する時間が続くが、岡山

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2021ファジアーノ岡山にフォーカス39 J2:第35節:水戸ホーリーホック vs ファジアーノ岡山(Away) 「天国と地獄の攻防」

1、 前置き 水戸には、なかなか勝てない。これは、岡山の順位が上の時でも、そういった試合が多かった。だが、今は、内実共に、水戸が格上のチームとなりつつある。岡山が、弱くなったというよりは、水戸が強くなったと考えるべきである。岡山の堅実な姿勢は、安定した戦いを可能として来たが、やはり、爆発的に強くなることができなかったのも事実である。  しかし、だからこそ、J2のレベルが上がる中でも、J2下位から中位を維持し、J2の地位を守って来た。何度か、プレーオフに迫るシーズンもあった。

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2021明治安田生命J2リーグ第36節ファジアーノ岡山対アルビレックス新潟の個人的な見どころを紹介

2021年10月31日(日)はJリーグ公式映像DAZNにてJ2リーグの実況を担当します。対戦カードはファジアーノ岡山対アルビレックス新潟の一戦です ホームの岡山は前節アウェイで水戸と対戦し1-1の引き分け。現在6試合負けなし中。リーグ最少失点タイの29失点と守備の安定度に加え、石毛の3試合連続ゴールなどもあり調子を上げている。けが人もいる中厳しい状況だがホームで2試合ぶりの勝利を目指す 一方の新潟は前節ホームで秋田と対戦も終盤に失点し1-2の敗戦。悲願のJ1昇格に向けてタ

【レビュー】『逆境を跳ね返す力』~第35節水戸ホーリーホックVSファジアーノ岡山~

スタメンマッチレポート変化と継続の行方は劇的な幕切れ 前節から6人変更と大胆なメンバー変更を行った水戸。対する岡山は、3-0勝利を収めた前節と同じメンバーでケーズデンキスタジアム水戸に乗り込んだ。  最初にチャンスを作ったのは岡山。デュークが左サイド深い位置で起点になると、ショートパスを繋いでゴール前に侵入。最後は喜山がペナルティエリア(以下PA)右でシュートを放つが、DFのブロックに遭う。  その後、水戸がボールを保持し、中央への縦パスやサイドからのクロスでゴールに迫る

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2021ファジアーノ岡山にフォーカス38 J2:第34節:ファジアーノ岡山 vs 松本山雅FC(Home) 「+1と再現性」

1、 前置き 松本というクラブとの対戦は、ドラマが生まれる。そういったカードの1つである。相性とは不思議なもので、勝てそうで勝てない。負けそうで負けない。まるで見えない力が働くことがある。岡山にとって、松本は、勝利では表現しきれない勝利が多いカードである。今でもベストゲームは、プレーオフでの松本戦と語る方もいるかもしれない。  その松本は、今節終わった段階で、21位。残留争いは、4チーム降格する事もあって、かつてないほど、厳しい残留争いとなっている。その中で、岡山の地に勝利

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続・これくらいはやれる~J2第34節 ファジアーノ岡山 VS 松本山雅FC~

スタメン 両チームのスタメンはこちら。 前半 シーズン途中で柴田氏が解任、名波氏の体制になってから明らかに後方からボールを保持して地上戦主体に運んでいくことを志向しているようになっている松本。試合の立ち上がりからGKの村山で始まるプレーで近くの選手に繋いでいく選択がほとんどだったのがその証拠だろう。相手方の事情なのであまり言うのもどうかとは思うが、J3リーグへの降格がちらつくJ2リーグの残留争いの真っ只中ですることかどうかというタイミングの是非はともかくとして、名波氏の下で

【You'll Never Walk Alone】J2第34節 松本山雅×ファジアーノ岡山 マッチレビュー

スタメン 松本は敗れた前節から3枚変更。負傷離脱していた星キョーワァン、前貴之、鈴木国友がスタメンに復帰した。左WBには当初下川陽太が先発予定だったようだが、今週のトレーニング中に痛めた箇所があり、大事を取ってベンチからのスタートになったと試合後に名波監督がコメントしていた。また、小手川宏基は7試合ぶりのメンバー入り。逆にベンチ入りが増えていた米原秀亮と村越凱光がベンチ外となっている。 対する岡山は試合前の状況で4試合負けなし。しかし、ホームでは大宮戦以来3試合勝ち星を掴

6/19琉球戦

時は2021年、ファジアーノ岡山は苦戦を強いられていた。 18節を終わって、6勝4分け9敗。 特にホームで勝てない。岡山のサポーターの目の前で喜びを一緒に味わえない。 何とかしなければ、何とか勝たなければ…。 迎えた6月19日、岡山の勝利を信じてシティライトスタジアムに集まった人数はおよそ数千人。 19時のキックオフを今か、今かと待っている。 声は出せないが、心が高まったその時に、ピーっという開始を知らせるホイッスル。 その陣形をみてあえば、 ゴールキーパー・守護神はこの

【レビュー】『充実の3-0』~第34節ファジアーノ岡山VS松本山雅FC~

スタメン 先行逃げ切り型の極みへ 岡山は終始ゲームをコントロールしながら試合を進めることができた。試合の入りで相手にやりたいことをやらせない。2トップ+SHの4枚で松本のビルドアップに停滞感と閉鎖感を与え、ホームのピッチでやらせない姿勢を示した。  ボールを持つ場面が多かったのは松本。しかし、岡山は慌てない。ボールは持たれていたのではなく、持たせていたのではないかと思うほどに、自慢の[4-4-2]のブロックは安定していた。  ボールを奪うスイッチとなったのは、中央への縦

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アウェイグルメ企画vs岡山『えびめし』

・アウェイ企画岡山編久しぶりの復活。 男子大学生によるアウェイグルメ企画。 今回は岡山ということで色々調べていたら… ありました美味そうなやつ。 ・えびめし由来とか調べる前に材料買ってきました。 むきエビとデミグラスソースさえ買ってくればすぐに家で作れます。 で、由来を調べたら… まさかの渋谷!? え?東京? 渋谷とか毎回通過するよ? やらかした? よくよく読んでみると、できたのは渋谷の「いんでいら」というお店。 そこから岡山にのれん分けして行った元社員の方が岡

全体的にはポジティブ~J2第32節 FC琉球 VS ファジアーノ岡山~

スタメン 両チームのスタメンはこちら。 前半 岡山と琉球のマッチアップでありがちなのは、ボールを保持して後方から前進させていこうとする琉球に対して岡山が4-4-2のブロックをセットして琉球のボールを引っ掛けてのカウンターを狙う、という展開。ただこの試合では、立ち上がりから攻勢を強めていたのはむしろ岡山の方であった。立ち上がりの岡山の攻撃の軸となっていたのは、スタートからの組み合わせとしては初めてとなったデュークとイヨンジェの2トップであった。 立ち上が

【レビュー】『勝ちきるために必要な3つの要素』~第32節FC琉球VSファジアーノ岡山~

全文無料公開。面白いと感じていただけたら投げ銭150円やスキ、RTやいいねをよろしくお願いします。 スタメン マッチレポート特徴のぶつかり合いは痛み分け 4連敗中の琉球と5試合未勝利の岡山、遠のいている勝利が欲しい両チームは、開始早々から自分たちの強みを出していく。  前半に多くのチャンスを作ったのは岡山。ヨンジェとデュークが揃ってスタメンに名を連ねると、ヨンジェが背後を狙い、空いたスペースにデュークが下がってボールを引き出すという互いの良さを引き出し合う良い関係性でゴ

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2021ファジアーノ岡山にフォーカス35 J2:第31節:ファジアーノ岡山vsブラウブリッツ秋田(Home) 「適切に解放されたリスク」

1、 前置き アウェーの秋田戦では、ロングパスを多用した上で、徹底した右サイドからの崩しと前からのプレスというサッカーで、極端とも言える勝負に徹したサッカーに対し、こちらもロングパスを多用する事で、秋田の良さを消した中で、セットプレーでの1チャンスを決めて、勝利を手堅く掴んだ岡山であったが、この試合の秋田に対して、どう挑むかというのは、試合前の注目ポイントであった。  秋田の試合は、前半戦の磐田戦を最後にチェックできてはいないが、中位を堅持し、岡山の前を走っている。J2戦を

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無為な1/4のツケ~J2第31節 ファジアーノ岡山 VS ブラウブリッツ秋田~

スタメン 両チームのスタメンはこちら。 秋田の超局地戦、岡山のCH↔️SHシャッフル まずは秋田の極めて特徴的なサッカーについて見ていく。簡単に言うと「右サイドにロングボールを入れて局面で密集を作る→セカンドボールを回収する→直線的に前に運んでのクロス、または深い位置でのスローインなりCKなりのセットプレーで攻撃を終わらせる」このサイクルを延々回していこうとするチームと言っても良い。右サイドが主体なのは、おそらくチームで左利きの(中盤から最終ラインにかけて)選手