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アルビレックス新潟 記事まとめ

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#浦和レッズ

『代表以外』あるJリーガーの14年   序

 福田正博は、この男を次のように評している。 「ひと言で言っちゃうと、『いいヤツ』ってやつだよね。 誰に聞いても、彼のことを悪く言ったりはしない、そういう性格のヤツだと思う。人間としてキチンとしてるし、気遣いもできる。一緒に接していて気分を害するような人はいない、そういう人間なんじゃないかな」  だが、そのキャラクターは、サッカー選手としての成功をなにひとつ約束してくれるものではない。  むしろ、ときにはマイナスに作用することすらある。  プロサッカーとは、Jリーグとは、

【雑感】2024/5/11 J1-第13節 新潟vs浦和

新潟は内容は決して悪くないけど勝ち切れない、しかも引き分けどころか負けになってしまう多々あるという中で、開幕からボール保持の中心を担ってきた宮本や高木が負傷離脱するという苦しい状況でした。J2時代から積み重ねてきたボール保持は健在で、GK+4バック+2CHの7人がビルドアップ隊となって、選手たちが近接した状態で選択肢を多く作りながら相手も密集してきた時には一気にボールを飛ばして引っくり返すこともするというスタンス。中でも舞行龍からのロングボールは大きな武器で、体の向きとは違う

2024年度J1クラブ通信簿 第10節

どうも、こたつです。 今季のJリーグも全試合分の約4分の1を消化して、タイトル争いの基軸が見えてきた……かと思いきや、かなりの混戦模様ですね。 とにもかくにも序盤戦が終わったということで、今回は各チームの「冬の移籍の成功度」を見てみたいと思います。 成功度の基準は新加入選手がどれだけ多く出場しているか、その時間量を表にしたものがこちらになります。 結果を見てみるとダントツで新加入選手の出場時間が多いのが町田ゼルビアでした。リーグ成績の方も上位につけているため、「冬の移籍の

2024年度J1クラブ通信簿 第9節

前回の記事で「FC東京は謎の決定力がありガンバ大阪は逆に決定力不足」なんてことを書いたのですが、見事に前節はFC東京は大量のチャンスも決めきれずに敗戦(ゴール期待値2.606)、ガンバ大阪は一度のチャンスを逃さずに決めきって勝利(ゴール期待値0.359)という結果となり、下手なこと書くもんじゃないなーと思っているこたつです。 (そりゃ播戸さんも解説で「期待値なんて意味ない」なんて言ってしまうわけです) まあ“所詮はこたつ記事”なんて自虐を込めてこの名前にしているので、めげず

JリーグYBCルヴァン杯 愛媛FC V・ファーレン長崎 レビュー

惜敗。 内容だけで言うと圧倒されていたが、メンバーを考えるといい出来だった! 試合内容簡単要約V・ファーレン長崎 両ウイングが幅を取り、外回しでボールを回す。 幅をとっている分、中の選手がフリーに。 ウイングと相手SBを1対1にさせ、勝負。 CBからのロングボールに前線が反応し、スピード勝負。 愛媛FC ハイプレス&ショートカウンター。 最終ラインからロングボールで、前線の裏抜けして、スピード勝負。 ボランチのスルーパスで、前線がエリア内侵入。 全体ハイライト映像

Jリーグ各チームのドキュメンタリー調べてみた

「プロ野球戦力外通告」や「家、ついて行ってイイですか?」のようなドキュメンタリーが好きなすこまる。 応援している愛媛FCにも、試合に密着したドキュメンタリーがあります。 それは「INSIDE」 先日のアウェイ清水戦のINSIDEを貼っておきます。 他サポの人も飛ばし飛ばしでいいので、見てもらいたい。 映画やん、、と思った人もいるのではないでしょうか? 画面から飛び出てくるスタジアムの雰囲気、サポーターの気合い、試合の臨場感、動画の鮮明さ、どれを取っても映画級。 こ

2024シーズン、J1リーグ第2節を終えて(Concept Map #1)

はじめに ここまで各クラブとも2試合を消化し、連勝クラブなし。連敗クラブが一つという波乱の序盤戦となっています 順位表 まずは順位表から確認しましょう。  負けなしは鹿島、広島、G大阪、町田、柏、そして福岡の6クラブ。いずれも勝点4で並んでいます。以下、勝点3(1勝1敗)が7クラブ、勝点2(2分け)が2クラブ、勝点1(1分1敗)が4クラブとなり、勝点0(2敗)が名古屋となっています  いまだ得点がないクラブは、札幌と名古屋の2つ。そして、注目すべきは失点が0のクラブが福岡

新スタジアムの波に乗り候補を挙げよう 〜愛媛FC〜

ついに待ちに待ったJリーグが開幕‼️ 今シーズンの最初の話題は、やはり新スタジアム。 3つの新スタジアムが建設されました(今年完成予定も含む)。 新スタジアム1つ目は、サンフレッチェ広島の『エディオンピースウィング広島』 2つ目は、V・ファーレン長崎の『PEACE STADIUM Connected by SoftBank』 3つ目は、ツエーゲン金沢の『金沢ゴーゴーカレースタジアム』 羨ましい‼️‼️‼️‼️ サッカー専用スタジアムということで、ピッチとの距離が

Jリーグの秋春制移行④         トリクルダウンって起きたっけ?  (後編)

「痛み」と「恩恵」 アンバランス軽減へ私的提案 (前編から続く) すでに「Jリーグの秋春制移行① 降雪地に向き合うということ」のあとがきでも触れているが、あらためて提案したい。 ACLやCWCに出場したクラブが大会で得た賞金のうち、ある一定の割合(3割程度が妥当か)を必ずJリーグに納め、全国のJリーグクラブやJリーグを目指すクラブの施設整備費などに充てる仕組みの構築である。(ただし、AFCなどから支給される旅費遠征費はこの仕組みから外す。) 前述したように、Jリーグの

Jリーグの秋春制移行④       トリクルダウンって起きたっけ?  (前編)

秋春制移行決定 チェアマンが次に目論むこと Jリーグの秋春制移行が決定した。 その途端、それまで移行論議を巡る記事では名前すら見なかった日本サッカー協会・田嶋幸三会長に取材した記事がさまざまなメディアに掲載されるようになり、野々村チェアマンは早速その日のうちに「ウインターブレイクが少しでも短くなるような努力をしていきたいという意見はクラブからも出ている(中略)その努力はしていきたい」と言い出した。 野々村チェアマンの本音は「まずは降雪地クラブを取り込むためにウインターブ

『招集外メンバーで9月の”裏日本代表”26人を選んでみた。』を真似てみた。

スポーツライター河治良幸さんの「招集外メンバーで9月の”裏日本代表”26人を選んでみた。」という記事を読みまして。 要は、今回の9月シリーズで日本代表に選ばれなかった選手で日本代表を組んでみる、というものなのですが、これがまた非常に楽しそうなので僕もやってみる事にしました。 河治さんの縛りだとほぼ同じメンバーになってしまいそうなので、本家よりも少しルールを絞りました。以下の通り。 1.カタールワールドカップ後の3月・6月・9月シリーズに一度も呼ばれていない選手から選出。

23.09.02 vs アルビレックス新潟

SHの重要性 スタメン 浦和は25日の湘南戦からトップ下を安居から小泉に変更のみ。 新潟には懐かしのトーマス・デンが舞行龍とセンターバックを務め、去年新潟を支えた、こちらも懐かしの伊藤涼太郎がシントトロイデンへ移籍した後釜には高木が入りました。 ピッチコンディションとの戦い方 前半早々から新潟のボール保持が続きましたが、それは後程。 まずは浦和のボールの動かし方に関して。 浦和はビルドアップするよりも、高い位置に走る酒井や、トップのカンテに直接ボールを当て、こぼれ球を中

『見えた最大値』2023.#26 アルビレックス新潟×浦和レッズ

スタメン初期配置:4-2-3-1 鈴木 長倉 高木 長谷川 島田 高 堀米 トーマス 舞行龍 藤原 小島 初期配置:4-2-3-1 カンテ 関根 小泉 大久保 岩尾 伊藤 明本 マリウス ショルツ 酒井 西川 前半・天皇杯川崎戦に引き続き劣悪なピッチコンディション。夏場は暑さによって荒れる事があると、グラウウンズパーソン(芝管理のプロ)の方がポストされていた。ここは理解を示したいところ。 ・90分間の話へ。 ・両者とも自らの陣形を崩してまでボールを奪いに行かず、必ずセッ

【雑感】2023/9/2 J1-第26節 新潟vs浦和

決して良い内容で推移したわけでは無かったものの、リードした状態で終盤を迎えながら選手交代の部分で勝ち点をこぼしてしまったのは非常に残念でした。同日に行われた横浜FM、名古屋が勝ち点を取りこぼしたおかげで命拾いをしたような感じでしょうか。ただ、上が取りこぼしていたのだからしっかり勝ち点3を取って差を詰めておきたかったですよね。 この試合の大枠としては新潟の保持vs浦和の非保持の構図だったと思いますが、前半は新潟のCBがかなり開いてビルドアップすることが浦和にとっては守りやすい