マガジンのカバー画像

MLB 記事まとめ

3,002
運営しているクリエイター

2022年11月の記事一覧

野球小説が面白いアメリカ人クリエイターとシアトル・マリナーズの試合を観戦した話(2/2)

強肩・俊足の女性外野手が実力でマイナー・リーグを這い上がっていく小説「The Ninth Man」の作者Billとシアトルで会い、マリナーズの試合を観に行くことになりました。 「ハーイ!」 ホテルのロビーで手を挙げたのは、がっちりした体格の白人系男性でした。年齢は私とほぼ同じとわかりました。 ふたりでマリナーズの本拠地、SAFECO Fieldに向かいます。 「まず、チケットを手に入れよう」 小雨の降る球場前の道を歩くと、ポケットに手を突っ込んで、 「Ticket……Ti

【MLBドラフト】3年後...2019ドラフトレビューPHI編

目ぼしい選手を5人(場合によっては4人)ピックアップして、ドラフトから3年経った選手達の活躍を見ていきます。 凡例 ラウンド(全体指名順位) 名前(Name):ポジション:投打:身長/体重:出身校:契約金額(ボーナススロット) 簡易レポ 成績 コメント 1(14).ブライソン・ストット(Bryson Stott):SS/右投左打:6-3/195:UNLV:$3.9M($4.04M) 攻守でソリッドさを見せるハイフロアーなタレント。コンタクトスキルに長けており、空振りするこ

アリスティデス・アキーノ中日へ

正直に言えば複雑な胸中である。 CINから契約を解除されたアリスティデス・アキーノがNPB、中日ドラゴンズに入団と発表されたのであった。 CINブースターとしてアキーノには随分と煮え湯を飲まされた記憶がある。 彼が打席に立つ度に 「T.J.フリードルとか使った方がよくない?」 「ムース(マイク・ムスタカス)と彼はAAAでよくない?」 といつも思っていたものだ。彼が活躍した日を思い出す方がしんどいというかなんというか。 本塁打を打たないわけではない。いや、きっと期待されてい

【LAA】2023年開幕ロースター

こんにちはトナカイです。 どこよりも早い2023年エンゼルス開幕メンバー大予想の時間がやってまいりました。 まずはスタメンから。 1.カルロス・コレア(遊) 2.ビッグフライ・オオタニサン(指) 3.マイク・トラウト(MVPのすがた)(中) 4.アンソニー・レンドーン(2023年カムバック賞)(三) 5.ジョシュ・ベル(一) 6.テイラー・ウォード(左) 7.ハンター・レンフロー(右) 8.ルイス・レンヒーフォ(二) 9.ローガン・オホッピー(新人王のすがた)(捕) 以上

StatCastを駆使した中日ドラゴンズ新助っ人アキーノの徹底分析

【22年12月追記】 12月1日に大手スポーツ情報サイトのスポーツナビにこちらの記事が掲載されました。 大変嬉しく思います。ありがとうございます。 そのほかにもnote公式のスポーツ記事をまとめたコーナーや他の記事でも紹介して頂き、より多くの方に読んでいただく機会を皆様のおかげで得ることができました。繰り返しになりますが、本当にありがとうございます。 ↓ここから記事 もう始まりだよ…この球団…! 次の日が月曜なので早めに寝た自分がバカでした。 本日午前2時ごろ、なんと

Weekly Mariners (2022/11/28-12/4)

備忘録的な感じで、たまにマリナーズ関連の気になった情報等を1週間分まとめます。(随時更新) 先週分 12/4 PITレイノルズがトレード要求PITのブライアン・レイノルズがチームに対してトレードを要求。契約延長交渉が行き詰まった模様。マリナーズフロントはかねてよりレイノルズに強い興味を示しており、今回のトレード要求を機に移籍話は加速するか?なお、PITは現時点でレイノルズを無理に動かすつもりはないらしい。 12/3 ウォン獲得MILからコルテン・ウォン獲得。見返りはジェ

Weekly Mariners (2022/11/21-11/27)

備忘録的な感じで、たまにマリナーズ関連の気になった情報等を1週間分まとめます。 11/27 夏にマルコを使ってギャロ獲得を目論んでいた今年の夏にNYYとPHIとの三角トレードでマルコをPHIへ、ギャロをNYYから獲得する案があったらしい。結局成立せず、ギャロはLADへ。ギャロが打線のアップグレードになっていたかは微妙だが、強化する意思はあったのね。 11/26 ニモ、ベニンテンディらをチェックFAのニモやベニンテンディをチェックしている模様。補強ポイントにも合うので、大き

【MLB】2023年殿堂入り候補者のおさらい&展望!

11月22日(日本時間)に,来年1月末発表の「2023年アメリカ野球殿堂」の対象選手が発表されました!それに伴い,MLB30球団ファン合同noteでは,30球団note担当者とMLBファンによる模擬投票を実施します! 実はNYY担当とともにHoF担当も拝命していますので,今回のnoteでは,上記の模擬投票で対象となる主要選手の内10名の紹介や,投票を受ける上での懸念点,展望等を自分なりにまとめられればと思っています。 ■今回の投票における特異点2023年のアメリカ野球殿堂

【PIT】Carlos Santanaと契約

現地11月25日、Pittsburgh Pirates(PIT)がCarlos Santanaと契約する事が分かりました。10年にCLEでMLBデビュー(当時は捕手)を果たして以来、中軸として活躍している36歳のベテランのパワーバット。 14年と18年の日米野球、そしてIchiroが引退した19年の日本開幕戦でも来日している日本のファンにも比較的馴染みがあるプレーヤーではないでしょうか? 今季はAVG .202/OBP .316/SLG .376と不本意な数字でしたが、そ

挑戦することがNPBの財産なのだ

 オリックスの吉田正尚がMLBへ移籍を希望し、球団もそれを了承したとの事である。ただ、彼は守備の不安が大きく、打撃1本でMLBという文字通りの大舞台で活躍することが出来るのかが疑問視されている。今回は、吉田MLB挑戦について思ったことを書いていくこととする。 満を持して送り出したオリックス 数年前迄は監督がコロコロと変わり、主力級の選手でもスランプに陥ると直ぐに放出されるというネガティブなイメージが強かったオリックスだが、中嶋聡監督が就任してからはガラッとイメージを変え、全

【OAK】今のチームにフィットする選手10選

オフの補強を考えるにあたっては、 これを基本事項としました。ベリンジャーとかギャロとかを夢でも言っていないのはこのためです。(それにコーナーのプレイヤーだと転売がそこまで美味しくないというのもあります) あくまで地に足をつけた予想にこだわりました。 1. メイブリス・ヴィロリア(Meibrys Viloria) C/FA好守の左打ち捕手であるヴィロリアは、来年ランガリアーズとコンビを組むにはうってつけの存在です。 ヴィロリアは今オフ、既にTEXとSFの2チームからDFAさ

秋冬のFA市場でドジャースが補強すべきところと解決すべき課題とは

2022年のメジャーリーグベースボール(MLB)の全ての試合が終わった。今年はアメリカンリーグ西地区のアストロズがワールドシリーズを制し王者になった。僕は以前にも投稿したのですがMLBを見ることが好きで、中でもナショナルリーグ西地区のロサンゼルスドジャースが大好きです。今回はドジャースに関することを投稿したいと思います。 ドジャースは今年ナショナルリーグ(以下ナリーグ)西地区を優勝した。とにかく見てて圧倒的だった。球団新記録の111勝という圧倒的な成績で地区優勝を決めた。そ

【MLBトレード】ハンター・レンフローのLAA入り

 LAAがMILからハンター・レンフロー(残り1年)を獲得しました。MILはジャンソン・ジャンク(残り6年)、エルビス・ペゲーロ(残り6年)、アダム・セミナリス(残り6年)を獲得。 〇ファーストインプレッション MILはレンフローが残り1年であることや、外野の若手・プロスペクトが多いことから売りさばくことを優先したのは整合的だと思います。LAAは比較的小さな見返りでレギュラー野手を獲得し、2023年勝負に向けて補強できたとは思いますが、中長期的にすべきトランザクションである

[DET]シーズン振り返り:先発投手編②

前回投稿から大分時間が空いてしまい申し訳ありません。今回も引き続き先発投手の振り返りです。後編ということで5人の選手を掲載しています。前回の記事はこちら↓ Matt Manning                    評価:★★★☆☆ デビュー2年目を迎えた元トッププロスペクト。4月にいきなり右肩を痛めて長期離脱してしまったが、慎重にリハビリを進めて8月に復帰した。以降はローテーションの一角を担い、安定したパフォーマンスを披露。フォーシームの被打率が前年比.264→.1