マガジンのカバー画像

#ほろ酔い文学 記事まとめ

346
お題企画「#ほろ酔い文学」に投稿された作品をまとめる公式マガジンです。
運営しているクリエイター

記事一覧

短編小説:出る杭は打たれるけど、錆びた杭なら打たれない 〜飲み屋のおっさんの深イ…

 「おぅ、にいちゃん、1人か。見ない顔だなぁ。ここァ初めてかぃ。  しけた顔してんなァ、…

華村遊衣
1か月前
114

【短編小説】会社員物語:ぷるしっと・じょばーず

ダンッ! 「僕、もうやってられないですう」 ビールグラスをテーブルに叩きつけ、アレックス…

moco
2か月前
42

この世の果て(短編小説 5)

《《 今までのあらすじ →幽体離脱に成功した真希は、海峡で観光船の沈没事故で亡くなった女…

1976blue
2か月前
114

【短編小説】ヘキ

「みいちゃん、お姉ちゃんが帰って来たよー」  たった今、私に姉ができた。  その代わり………

【短編小説】三面相の男【ショートショート】

 狭い路地裏に、ゾンビのように蠢く人影がひとつ。  暗闇の中で、黒川航太はふらふらと彷徨…

隠遁者
2か月前
13

【料理小説】ハードボイルド パエリア リポート

 雨は嫌いじゃない。  だが雨の日に仕事をするのは嫌いだ。  だから今日みたいな雨の午後は…

バラクーダ
3か月前
33

【おはなし】 ねこにエサをあげないでください

西側と東側を結ぶ大きな橋の下でサンカクは考え込んでいる。金網のフェンスで囲われた入り口には「関係者以外立ち入り禁止」の看板があり、その奥には古い機材が放置されている。 「うーむ、あの廃材が俺を呼んでいる気がする」 橋が建築されていたときに使われた機材だろうか。災害が起きたらにすぐに対処できるようにこの場に残されているのだろうか。今では人間の身長よりも伸びている草花にまじり砂埃までもが覆い被さっている鉄くずを見つめながらサンカクはそんなことを考えている。 「しかしなぁ」

見えたもの

花吹雪という酒を知っていますか?消えた純 ・・・ こちらは #シロクマ文芸部 #新生活20

じゅんみは
5か月前
37

【おはなし】 100万円と元気な身体

「先輩、僕は会社を辞めることにしました」 いつものように3時のおやつタイムを職場の屋上で…

[1分小説] 適材適所

ベッドの上で目を覚ます。 カーテンの隙間から、うっすらと弱い光が射し込んでいた。 『もう…

藤崎みき
6か月前
42

【短編小説】会いたいとか言えないから

「まだ冷えるねえ」  ぷしゅっと軽快な音を立てたと同時に、彼女が口火を切った。織江は適当…

150
てん
6か月前
6

ショートショート 「約束」

交差点の角に建つ小さな斎場を見ていた。 ブロック塀を背にして、電柱の陰に身を潜め、降りし…

ことぶき寿
6か月前
15

【おはなし】 かくしんぼ

「最近、コンビニが眩しくないかね」 昼休みにランチを一緒に食べている先輩が変なことを言い…

【おはなし】 トーメイさん

ふつか酔いで午前の貴重な時間をベッドの上でダラダラと過ごしてしまった僕は、そろそろ起きることにした。 お腹はすいてないから簡単に掃除でもしようと思い書斎のドアを開けると、床に写真が散らばっているのが見えた。 「写真なんて最近撮った記憶がないんだけど」 床に散らばっている写真は、なぜかパズルみたいに切り裂かれている。 「もしかして、トーメイさんが来てたのかな」 パズルを組み合わせるように写真の断片を拾い集めていくと、学生時代の友人が白いタキシードを着て綺麗な女性を抱き