しゃろん; |シアトルと京都から。ライフログ読書家。

ME TIME :ひとり時間を遊ぶ☕️人 「こんな考え方もアリなのか」 と思考遊びし…

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ME TIME :ひとり時間を遊ぶ☕️人 「こんな考え方もアリなのか」 と思考遊びしたり経験した日常のスキマを エッセイや小説にして書いております😌

最近の記事

【虚構世界】てつがく喫茶・Catharsis

{スタッフ菜奈の独り言 一篇} 椅子は軽い方がいいと思う。 重い椅子を持ち上げたり下ろしたりするのは、かなりの重労働になるからだ だから椅子は軽い方がいい。 なのに私は今、重い椅子を持ち上げたり下ろしたりしている。 「アンティークの椅子って重すぎます」 一応マスターに放ったつもりだけど独り言になるのは覚悟している。だってマスターは今、絶賛マイギターに夢中だから。 たまに口が動いて、イェス!とか言っている。これは完全に聞いていない。  だったら私も口ずさもう。 まだオープ

    • 【呼吸法エッセイ】 誰にも気づかれず”ここ”をチューニング。

      ⁡座る時間が長いと言われる現代人。 前屈みになりがちと言われる現代人。 疲れが溜まっていると言われる現代人。 ⁡ このままじゃ良くない! 姿勢を正すエクササイズとかしなきゃ、 でも……面倒な時もあるんだよなぁ、 ⁡あ、面倒っていうのは嫌いではなくて、 あくまで好きのテリトリーなんだけど。 ⁡気がついたら姿勢が正せてる魔法とか、 誰か知らない?  ⁡ ひと昔前の私はこんな感じでした。 そこからヨガに出会い、 呼吸法に出会い、 体軸エクササイズが日課になって、 いつの間にか

      • 【恋のエッセイ】全ての好きは香りから始まる

        これは恋愛という感情領域が未だ分からなかった小学校三年生の頃の話。 そんな私が「好き」という領域に一歩足を踏み入れた瞬間がありました。 時は給食の時間。 お腹空いたなぁ、なんて思いながら  トレイを持っていつも通り配膳の列に入りました。 先頭が動くと順に前に並ぶとクラスの子たちが動きます。 ひとつ、ひとつ、と前に進むたび、給食の香りが鼻腔を燻り、私の空腹を刺激しました。 まだ少しかかるかなぁ、なんて思っていたらまた列が動き、私の鼻にやって来るであろう給食の香りを期

        • 【海外在住エッセイ】てるてる坊主にさよならした日。

          シアトルは雨季シーズンが長く、晴れ間が続く快適なシーズンは夏の3か月ほど。 北緯が高いせいもあって、 その時期は夜の8時を過ぎても昼のように明るいのです。 ただ逆に、秋から春の終わりまではどんより曇りが多く、今度は北緯が高いせいでその間の日照時間はぐーっと減ります。早い時は夕方4時半には外が真っ暗。 夜が長いとなればちょっぴり物悲しくて、更に雨が続くとなれば余計です☔️ シアトルに移住したころ、下の子もまだ小さかった事もあって、てるてる坊主を作ったんですよね、晴れますよ

          【エッセイ】誰かと一緒の時間。大人だからこそボードゲーム、カードゲーム。

          あなたは食わず嫌いですか? 私はかなりの食わず嫌いでした。 でも大人になって、 これってこんなに美味しかったんだ! と唸る事がなんと多かったことか。   食べもしないで味を決めつけるのは 可能性の扉を自分で鍵かけてるようなもの。 これは他の例にも当てはまる、そう、 やってもいないのに決めつけるパターン。 そう言えば、このゲームたちもそうだったなと、目の前にあるボードゲームやカードゲームを見てふと思ったわけです。 ボードゲームもカードゲームも、こどもの頃はお友達や家族

          【エッセイ】誰かと一緒の時間。大人だからこそボードゲーム、カードゲーム。

          【エッセイ】時計事件が教えてくれた時間のこと。

          「時間よ止まれ」 このフレーズに魅了された子供の頃の私は、つい、時計の秒針を触ってみたくなりました。 なぜか。 それは秒針を止めれば時が止まるんじゃないか、と思ったからです。 そこで目をつけたのが、円筒のガラスの中に入った時計。 最近は見かけなくなりましたが、アンティークな雰囲気を醸し出してるけど、別にアンティークでもなかった感じのあの時計の事です。 その円筒をパカっと外して、私の小さな人差し指は秒針へと直進しました。 そして、押さえました。 秒針は動きません。

          【エッセイ】時計事件が教えてくれた時間のこと。

          【エッセイ】防災バッグの中に忍ばせたい、小さいけど大きな役割を担っているあのお菓子

          使われてないリュックをタンスから取り出し、防災グッズを詰め込む。 日本に一時帰国中にできることは自分の家の防災品を補充することだけでなく、 一人で暮らす父親の防災品も確認すること。 懐中電灯、電池、レインコート、水など色々詰め込んで、足りないものはスーパーや、ドラッグストアへと足を運んだ。 ひとり分のお粥やパックご飯を何とか手に入れた後、ふらっとおやつのコーナーへ。 そこでひとつの小さなボックスに目が留まった。 昔のタバコを彷彿させるような小さめの直方体。 大正

          【エッセイ】防災バッグの中に忍ばせたい、小さいけど大きな役割を担っているあのお菓子

          【1/2エッセイ】意志力を鍛えるよりも大事なコト

          ✍️1/2エッセイ とは ✒︎日常の隠れた視点探し ✒︎思考のリフレッシュに ✒︎実体験と少々のリサーチ をふまえた独自解釈です😌(どうか悪しからず) 𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒 自分を変えるにはストイックさが必要、 意識を変えれば行動は変わる、 最後は根性だ、 そうやって私が習慣を変えて来れたのか? と振り返ってみると、意志力で変わった事もあれば、意志力を意識する意志力に疲れ果ててむしろ悪くなってしまった、という事も大いにあっ

          【1/2エッセイ】意志力を鍛えるよりも大事なコト

          【1/2エッセイ】気づいたら、枕詞に救われていた

          ✍️1/2エッセイ とは ✒︎日常の隠れた視点探し ✒︎思考のリフレッシュに ✒︎実体験と少々のリサーチ をふまえた独自解釈です😌(どうか悪しからず) 𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒 そう言えば、いくつだっけ? 友人同士の楽しい時間というものはあっという間に過ぎるもの。 ふと彼らの年齢を考えると、私よりも年下だったり、年上だったり、本当にバラバラだなと気づくんです。 そして年齢を知ったとて気にもしない。 更にね、会話の内容は年代

          【1/2エッセイ】気づいたら、枕詞に救われていた

          【1/2エッセイ】自分で決断できるのが格好良い、なんていう社会的通念

          ✍️1/2エッセイ とは ✒︎日常の隠れた視点探し ✒︎思考のリフレッシュに ✒︎実体験と少々のリサーチ をふまえた独自解釈です😌(どうか悪しからず) 𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒 何でも自分で決断できる、 という裏側 何でも自分でサクサク決められる人って格好良い、ついて行きたくなる! キャリアという言葉が世に浸透し始めたころ、 ドラマや雑誌もそんなバリバリ働く人を取り上げる事が多くなり、 自分で決められる人🟰格好良いヒト

          【1/2エッセイ】自分で決断できるのが格好良い、なんていう社会的通念

          思考回路がショート寸前になる前に……

          終わったこと、済んだこと、それなにの 頭の中で思考がぐるぐる回るこの現象…… それは、 反芻思考(Rumination) ただの思考なら特段問題はない。 しかしながら、 ネガティブな思考がぐるぐる回り続けるこの現象はやっかい。 もぅ非常にやっかい。 だって、思考を切り替えようにも簡単には切り替えさせてはくれないのだから。 それはまるで、無限の砂を掻き分け続ける蟻地獄のよう。 もがけばもがくほど、砂がまとわりつくようにネガティブな思考がまとわりつく。 🫠反芻思考

          【短編小説】リブート•後編

          【後編】 「お疲れ様でした」  仲間に声をかけて、オフィスを後にする。  六時半。この時間にもなると、この時期は少し肌寒くも感じられる。それもそうだ。もう十月も後半なのだから。  そう言えば、今日はアイツの誕生日だったな、と鳴る気配のないスマホに手を伸ばした。  案の定アイツからの連絡はない。当たり前だ。アイツと私を繋ぐものは何もない。もう別れてから三か月経つというのに。  穂乃果は、今の彼とうまくいっているのがSNS上で何となく窺い知れた。彼の顔が投稿された事はない。け

          【短編小説】リブート•前編

           人ってこんなに変わるんだ。  頬を赤らめながら、尚も話し続ける穂乃果を見て率直に思った事。ピンク色のジェルネイルは彼女に似つかわしくない。 「彼がね、穂乃果にはこのネイルがいいって言ったの」  私の視線を感じ取ったのか、何も聞かなくても穂乃果が答えてくる。 「今朝も『穂乃果は低血圧だから大丈夫か?』なんてメッセージをくれてね」  聞いてる?と言わんばかりの不安顔で穂乃果が目線を合わせてきた。マツエク仕立てのまつ毛がパタパタと蠢めく。まつ毛一本一本というより、束が動いてい

          【海外在住エッセイ】採血の瞬間、まさかの称賛。健康診断でのほっこりエピソード

          🤔日本に一時帰国。まず何をする🤔 家の大掃除かなぁ、 とこれも間違いではありませんが、 まずは身体のあらゆるところの検査、なんですよね。 渡米前から健診でお世話になってたりと、 カルテもあるところなので安心に思えるのですが、検査時は毎回緊張します。 そしてこの度、初めて集団の健康診断に行ってきたんですけどね。 会社に通知が定期的に来ていたので、 気にはなっていたんですが、 今回は日程が合い、予約して行ってきたんです。 するとね、ちょっとほっこりした瞬間がありまし

          【海外在住エッセイ】採血の瞬間、まさかの称賛。健康診断でのほっこりエピソード

          猫とホットケーキに好きを紡ぐ。【後編】

          #創作大賞2024 #恋愛小説部門 〜あらすじ〜 雪音は冬馬との昔話をきっかけに高校時代に公園で出会った女性「米倉さん」のことを思い出した。 そして冬馬もまた、過去に出会った「三毛猫君」との再会を望んでいることが明らかになる。 しかしながら、米倉さんも三毛猫君も一度しか会った事がない。それどころか人には言い辛い二人が抱える特殊な事情が再会を妨げる。 果たして、雪音は米倉さんを、冬馬は三毛猫君と再会する事はできるのだろうか。そして二人が抱える特殊事情とは。 雪音と冬

          猫とホットケーキに好きを紡ぐ。【後編】

          猫とホットケーキに好きを紡ぐ。【前編】

          #創作大賞2024 #恋愛小説部門 〜あらすじ〜 雪音は冬馬との昔話をきっかけに高校時代に公園で出会った女性「米倉さん」のことを思い出した。 そして冬馬もまた、過去に出会った「三毛猫君」との再会を望んでいることが明らかになる。 しかしながら、米倉さんも三毛猫君も一度しか会った事がない。それどころか人には言い辛い二人が抱える特殊な事情が再会を妨げる。 果たして、雪音は米倉さんを、冬馬は三毛猫君と再会する事はできるのだろうか。そして二人が抱える特殊事情とは。 雪音と冬

          猫とホットケーキに好きを紡ぐ。【前編】