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#海外文学のススメ 記事まとめ

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お題企画「#海外文学のススメ」に投稿された作品をまとめる公式マガジンです。
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2023年7月の記事一覧

アントニオ・タブッキを2冊、須賀敦子さんと

須賀敦子さんの翻訳は、翻訳的なノイズが全く感じられず、驚くほど滑らかでした。 本を開いて…

Nanao
1年前
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スティーヴン・ミルハウザー『バーナム博物館』《砂に埋めた書架から》65冊目

 ロマン派と称され、耽美的な作風で知られているアメリカの作家スティーヴン・ミルハウザーは…

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写実主義文学の入口①「ボヴァリー夫人」~ギュスターヴ・フローベール

ユーゴーらを筆頭としたフランスのロマン派文学は19世紀中頃には下火となり、対立するかたちで…

福田尚弘
1年前
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仏ロマン主義文学の入口~ヴィクトル・ユーゴー

18世紀末から19世紀前半にかけ、ヨーロッパを中心として「ロマン主義」という芸術の流れが生ま…

福田尚弘
1年前
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19世紀ロシア文学「余計者」の系譜①~ミハイル・レールモントフ

レールモントフが生きた19世紀前半のロシアは、圧倒的な専制政治に支配された時代でした。 そ…

福田尚弘
1年前
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書かれた言葉ほど、書いた人の不在を感じるものはない——ダヴィド・フェンキノス『シ…

拝啓 半夏生に大雨はつきものですが、災害の報に胸が痛みます。あなたが暮らす地方はいかがで…

既視の海
1年前
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#8 読書で世界一周 |スウェーデン発、北欧ミステリの世界 〜スウェーデン編〜

「読書で世界一周」は、様々な国の文学作品を読み繋いでいくことで、世界一周を成し遂げようという試みである。 前回から”スカンディナヴィア半島編”がスタートし、フィンランドを旅した。今回は陸続きに、スウェーデンの地に足を踏み入れる。 スティーグ・ラーソンさんの『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』という小説を読む。 スティーグ・ラーソン|ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 スウェーデンと聞いて私が思い浮かべるのは、「フィーカ」という習慣である。 フィーカとは、家族や