歳をとることは怖いこと?
本日、無事に29歳の誕生日を迎えました。
産まれたときはまさか自分が29歳になるなんて思ってもいなかったです(?)
10年前に思い描いていた29歳はもっと大人のお姉さんでしたし、同年代の友達ともよくそんな話をします。
そのときによく、「学生時代となんにも変わらないよね」とも言い合います。
私も同意はするし、実際変わってないところもたくさんあるけれど、実は自分では「けっこう変わったなぁ」と心の中でこっそり思っていたり。(実はみんな心の中ではそう思っているのかも)
たしかに、ゲームはほぼ毎日やるし、漫画は生きがいだし、公園でキャッチボールするのも好きだし、お酒に弱いのも辛いものが苦手なのも変わってない。
よく聴く曲も、結局は青春時代に好きだったアーティスト。
結婚もしていないし、特に大きなライフイベントがあったわけでもない。
でも、なんというか、学生時代とは明らかに見える景色が違うんですよね。
社会人になったり、一人暮らしを始めたり、新しい出会いや悲しい別れもあって、いろんなことを考えて。
変わったというよりは、経験や知識や価値観が積み重なって、「私」というものが大きくなっている感じ?
私の大好きな(という言葉で片付けるのが憚られるほど人として崇拝してる)声優の鈴村健一さんの個人曲、「brand new」の歌詞に、こんな一節があります。
苦手だったコーヒーも飲まなきゃ落ち着かなくなった
僕の世界観が 彩りを増してく
数年前はわからなかったけど、今聴くと「あーわかる!」ってなるんです。
「コーヒー飲まないと落ち着かない」とだけ聴くと、カフェイン中毒?ってちょっとネガティブに捉えそうになるんですが、その後きっちりと「でもそれが彩りなんだ」って、ポジティブに言いきる。
(好き……)
「変わる」んじゃなくて、「増していく」んですよね。
自分がどんどん増していく。
小さい頃は何も分からなくて、ただ吸収するのに精一杯で、吸収したものの中から「いるもの」と「いらないもの」を少しずつ分けて、「自分」を確立していくんだと思います。
まだ知らない自分もいるし、気づいていないだけで、「いらないもの」を大事に抱えていたり、「いるもの」なのに蔑ろにしていたりなんてことは、たぶんたくさんあります。
きちんと、でも焦らず、自分の世界に彩りを増していけたら、歳をとることはそんなに怖いことじゃないのかも。
そう思えるようになったのも、また彩りのひとつかな。
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