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アメリカで病院にかかる。医療通訳

外国で病院に行くときは気になる、言葉の壁。また、医療制度や診察の流れなど、制度の壁。なにもわからな〜い!

先日、持病の治療のため総合病院に行ってきました。めちゃ不安でした。が、ここは日本人が多い地域なので、なんと病院に日本語の問い合わせ窓口(コーディネーターさん)がいる!!

診察の予約の際に「通訳を付けますか?」と聞かれて「はい!!!」と食い気味でお願いしました笑 

医療用語がわかるほど自分の英語力はないし、また日本にいたときに、日本に住む外国人生活者向けの医療通訳システムのことを色々調べていたので、自分自身興味があって、通訳をされる側の気持ちも味わいたかった。


■そもそもアメリカは病院へのかかり方が違う

日本だと、目が痛いときは眼科へ、生理不順のときは婦人科へ と自分でだいたいのことを判断して診療科を選ぶわけですが、アメリカではPrimary Care Doctorといってかかりつけ医を決めて、まずはかかりつけ医にかかる。そしてそのかかりつけ医からアドバイスをもらい専門医を紹介してもらう、という流れだそうな。患者の情報は、共有されるということ。チーム医療って感じですねえ。ただし、急を要する症状のときには時間がかかりそうで不安だねえ汗


(私は、急ぎ目でほしい薬があったので、直接専門医の予約をとってもらった。多分、プライマリードクターをすっ飛ばして予約するのは本当はよくない(._.)笑)


13;30病院につくと、受付した。事前に郵送されてきた問診票と自分の身分証明書、保険証を渡して受付。その後通訳さんと合流した。

待合室で「〇〇さんですか?(^o^)」と声をかけてくれた通訳さん。

通訳さんは日本人でもう20年ほどアメリカに住んでいるらしい。アメリカでトレーニングを受けて、本業として医療通訳をしているんだとか。この不安な状況の中で日本語で話をしてくれてとても安心した。

ほどなくして診察室へ通された。予約時間は13;45。診察室といっても医者が部屋に常駐していなくて、ただの小部屋。医者がいくつかある部屋を巡回して診察しているらしい。簡易的な診察台と衛生用品が少しおいてある部屋。

。。。待てど暮らせど医者はこない。ので通訳さんと1時間ほど喋っていた。薬のもらい方、プライマリードクターの話、世間話。

通訳さんというと、通訳に徹するのが仕事なので、身の上話をしないのかと思っていたが結構いろんな話をしてくれた。彼女自身、医療通訳をするのは好きだそうだ。なぜなら、患者・医者・通訳者の3者とも目指すところは同じ【=健康になること。病気の治癒】であることから、まだ気楽なんだとか。彼女いわく、逆に裁判や調停場面での法廷通訳は、通訳する人物によって目的が違う【=利権が絡む】ので、できるだけしたくないとのこと。なるほど。


1時間ほどすると医者が現れた。名前から察するに、インド系アメリカ人の医者だった。診察は15分くらい。いつ渡米したか、仕事はなにか、どんな家に住んでいるか、家族の既往歴や、自分の体調などについてヒアリングを受けた。

薬のオーダーと、何種類かの検査のオーダーをもらって、終了。次の診察は1ヶ月後で、それまでに1度病院に来て検査を受けることになった。(うーん、なんか効率悪い笑 診察と検査は同じ日にできんのか?)


●通訳を受けてみて

本当に助かった。医者の言うことを 英→日 にするときは、「たぶんこういう意味だろうなあ」と私が思ったことを、びしっと日本語で言い直してくれた。命にも関わることなので自己流の不明確な70%の解釈よりは、100%で理解したい。

日→英 にしてもらうのが特に助かった。私は多少は英語ができるのですが、うまくいえないこと、専門用語がわからないことも多いので、日→英 をしてもらったときは、「そうそうそれそれ!それが英語でいいたかったの」というぴたっとハマった表現で代弁してくれた。

医者のほうはというと、通訳を挟むと時間が倍かかるのであまりウェルカムではないかもしれないが、診察室に患者以外の通訳者がいることに慣れている様子だった。

ちなみにアメリカでは連邦法で、総合病院は英語が不自由な患者には通訳者を用意しなければならないという法律?があるそうです。さすが多様な国。(日本だと、まだまだボランティア、草の根レベル)

なので、私もこのサービスは無料で受けられました。

●薬の受け取り

処方箋は紙媒体ではなくてオンラインで。受け取り場所に指定した近所の薬局から準備ができたら、スマホに連絡が来るので、ピックアップした。便利!!!


今回の経験は、総じて、良い経験になったお(^o^)






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