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アルバイトとしての充実と苦悩(フリーター編#6)

こんにちは。実質多浪の社会人ロクです。
多浪受験前のフリーター時代のエピソードです。

前回の話はこちら。

高校卒業から丸1年経ち、大型衣料品店のオープニングスタッフとして働き始めることになります。


同世代と働く楽しさを知る

高校卒業から2年目の春。私は20歳になる年になりました。

大型衣料品店でのアルバイトは、清掃会社での短期アルバイトとは異なった「人」に恵まれた職場でした。

一年前の清掃会社でのアルバイトでは、年配が多かったため、子供や孫に接するように優しく接してくれ、
挙動不審で、目を合わせて会話もできない、コミュニケーションが苦手な私でも働ける場所でした。

一方、今回の大型衣料品店は、私と同世代の大学生アルバイトが多く、学校に通うかのように楽しく働ける場所でした。

みんなでお店をオープンさせようという共通の目標があったためか、職場の雰囲気も非常に良く、珍しくアルバイトを続けられそうだと思いました。

少しずつ社会に馴染み始める

アルバイトは毎日が楽しく充実していて、コミュニケーション能力の高い大学生に囲まれた影響か、私自身も明るく変わり始めていきました。

今で言う「陰キャ」だった私は、少しずつですが「陽キャ」に染まっていくような感覚(思い込みですが…)がありました。

また、アルバイトの業務が「接客業」であったこともあり、お客さんとの接客を重ねていくうちに、これまで苦痛だった「人とのコミュニケーション」が苦手ではなくなっていきました。

毎日の充実さと共に生まれた劣等感

週5~6でアルバイトに明け暮れ、仲間と楽しくファミレスに寄って帰るような毎日。いかにも若者らしい日々でした。

大学生である彼らと過ごしていくうちに私の性格も明るくなり、まるで自分が大学生であるかのような錯覚に陥るほど充実した毎日を送っていました。

アルバイトを続けて4か月目。
ある日、楽しさとは裏腹に、、。自分の中で激しい劣等感のようなものが生まれてきました。

同僚は、将来が約束された大学生。
自分は目標のないアルバイト。

突然、楽しかったはずの仲間とのアルバイトが苦痛になり始めました。

「楽しいのも今だけ。この先自分はどうなってしまうのだろう…」
急激に襲ってくる不安…。

高校卒業後、中学時代の友人二人と再会した時のように、周りと比較し始め、自分が惨めに感じ始めたのです。

大型衣料品店でのアルバイトを辞める

4月から始めた大型衣料品店でのアルバイトは、4カ月目で辞めることにしました。

大学生の同僚と比べてしまうことで自分が置かれている現実を理解し、自分の将来への不安に耐えられなくなってしまったからです…。

相変わらず思い込みが激しく、極端な決断でした。
当時の私は年齢の割に精神年齢が非常に低かったんだと思います。

「なんで辞めてしまうのか?理由が分からない。続けてほしい。」

店長や同僚の制止を振り切り、そのまま辞めてしまいました。

今考えれば、あまりに身勝手なアルバイトだったと思います。周りに迷惑をかけてばかりの無責任な人間でした。

その後、私にしかできない「何か」
自信の持てる「何か」

ぼんやりしたものを求めて、新しいアルバイトを探すことになります。

続く。

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