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『バットマン:ゼロイヤー 陰謀の街』感想箇条書き




経緯

まずわたしはクリストファー・ノーランが好きだった。
彼のダークナイト3部作からバットマンのことが好きになった。

それまでは小学生の頃からず〜っとずっとマーベル、特にスパイダーマンやデッドプールが好きだった。
明るくて楽しくて強い。それが好きだった。今もMCUを追い続けて楽しんでいる。

そして、DCのヒーローはあまりハマれなかった。
スーパーマンの映画は3部作とリアルスティールまで見た。
スーサイドスクワッドは一番新しいものだけ見た。
スーパーマンVSバットマンとかジャスティスリーグは見ていない。
フラッシュはドラマを少しだけみた。
小学生の頃カートゥーンネットワークでバットマンのアニメも見ていた。でもティーンタイタンズの方が好きだった。

総じて、DCは映像系で触れてはいたものの、ハマれなかった。
中でもバットマンに対しては、他のアメコミ広く浅く触れている人と同様に、「いや人間じゃん笑」というスタンスだった。

アニメや映画という身近な媒体でハマれないのに、原作に手を出すはずがなかった。
マーベルでさえアメコミの画風が受け入れられずあまり原作は買わないわたしだった。


で!でよ。クリストファー・ノーランのTENETを100回見たあと、バットマンを見返していた。
2作目のダークナイトと3作目のダークナイトライジングはしょっちゅう見ていたが、1作目のバットマンビギンズは小さい頃以来見返していなかった。

これをちゃんと見てみると…果てしなくアツい!!!!!
その時の感想はここで詳しく書いてます。


読まなくてもいいです。



元々ニンジャスレイヤーやプリキュア、仮面ライダーなどで初めて戦う覚悟を見せるオリジンストーリーというものが大好きなわたしは、このクリストファー・ノーランの描くバットマンのオリジンストーリーに感激し興奮した。
コウモリを背負う意味、仮装をする意味、など。素晴らしすぎる。

それでバットマンへのイメージががらりと変わった。
「いや人間じゃん笑」から、「人間なのに…(ほろり)」になった。
そして原作のオリジンストーリーにも当たりたいと思った。

で、調べたら「バットマン:イヤーワン」というのが原初にして頂点という扱いのようだった。
そして画像検索してみると、古い…。
先程も申した通り、わたしアメコミの画風の良さがわからなくて…。
昔のアメコミならもっとわからないな…と思い更に調べていくと、「バットマン:ゼロイヤー」というのが再解釈として存在すると知れた。
なのでこれを読んでみたってえ訳でございます。

以上が経緯で、以下は感想です。お待たせをいたしました。




感想


  • おもしろ!!!!

  • いや、おもしろ!

  • いきなり6年前…から始まるし、その時にもうバットスーツ着てるし、これオリジンストーリーの巻じゃない?

  • 思ったより読みやすい!

  • DCだから…と身構えてたけど、予想してたより画風も色味も明るくて読みやすい!

  • リドラー以外の他のヴィランが出てこなくて、レッドフードとバットマン誕生に集中できるからわかりやすい!下地の知識もゴードン、アルフレッド、ハービーデント、ファルコーネくらい知っとけばなんとかなるから、映画は全部見てるよ〜って人ならスっと入れるかも!

  • レッドフードのボスもまた、ウェイン産業のテクノロジー使ったマスクを被ってるだけの常人なのも、良い。以前のわたしならまた常人かいって思ってたかもしれないけど、常人がスーパーパワーも無いのに恐れられていたり徒党を組んで大規模な破壊をするのが、凄い。良い。そこに「確かにスーパーパワー無くてもこれがこうなったら街破壊できるよな〜!」という説得力を持たせている脚本力もすごい。

  • ブルースがメディアの前でする演説も良かった。言ってなかったけどわたし、皆を奮い立たせるための強い演説シーンが大好きなんだ。

  • その演説シーンの中で、なぜゴッサムに住むか?が語られていたのも良かった。映画を見ているだけでは、なんであんな街を離れないのか全く不明だったから。「バットマン:ビギンズ」ではラーズ・アル・グールという存在がゴッサムを街ごと滅ぼそうとしていた。正直わたしも自警団が頑張るよりは一回更地にした方が早いとまで思っていた。それが、ブルースの口から語られていて、とても納得できた。

  • コマ割りが詩的!日本の漫画ではあまり見られない、過去と現在を重ね合わせながら進むようなコマ割りがとっても良かった。

  • え、普通にこのシリーズの前後の巻読みたいな。これ4巻らしいし。

  • そして、「バットマン:イヤーワン」もこうなったら読みたい…!めちゃくちゃバットマンってカッコいいな。

  • この巻のラストの話、部族の戦士とブルースが闘い続けるエピソードが良かった。バットマンは殺しはやらない。でも殺さないと戦争とか争いは終わらないぞ?っていう真理をブルースに覚えさせるために、部族の戦士を投入し続けてブルースと闘わせ続ける。でもブルースは維持でも殺さないし闘い続ける。それに部族の戦士達が狂気を感じて、もう誰も闘いたくないって恐れて終わる。これですよね…!ブルースの狂気じみたタフネスと意思!絶対に殺さないのに怖い!真理を跳ね除けるまで闘い続ける狂気!すごいです!

  • その部族のエピソードも良かったんだけど、正直一番震えたのはロシア人の謎めいた人に教えを受けるエピソード。バットマンは常人だ。でも、狂気じみた意思や格闘術、資産や技術以上の"力"を持っている。と感じさせられる。それが初めて身についたエピソード。危機を打破するのに既存の知識には全く頼れない状況で、限界を超えるしかない状況で模倣をやめて新次元へ至るその瞬間が描かれている。これは単純にバットマンのエピソードとか関係なくても熱い話だと感じた。短いのに訓示に満ちている。

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