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201.会社内に法務部さん、しっかりしてよ~ちやんと弁護士さんの話をしてほしい~


※注 この著作権noteは2004年からの事件を取り上げ、2005年、2006年と取り上げ続け、現在は2007年に突入。今後はさらに2008年から2020年~2022年に向けて膨大な作業を続けています。その理由は、すべての事件やトラブルは過去の事実、過去の判例を元に裁判が行われているからです。そのため、過去の事件と現在を同時進行しながら比較していただければ幸いでございます。時代はどんどんとネットの普及と同時に様変わりしていますが、著作権や肖像権、プライバシー権、個人情報なども基本的なことは変わらないまでも判例を元に少しずつ変化していることがわかります。
これらがnoteのクリエイターさんたちの何かしらの参考資料になればと願いつつまとめ続けているものです。また、同時に全国の都道府県、市町村の広報機関、各種関係団体、ボランティア、NPО団体等にお役に立つことも著作権協会の使命としてまとめ続けているものです。ぜひ、ご理解と応援をよろしくお願い申し上げます。
                           特非)著作権協会


1.ディズニーパレードDVDの販売でなんと2700万円を荒稼ぎ

インターネットのオークションは花盛り。それにしてもこんなに簡単に儲かってしまうの?

2007年10月30日のこと。千葉県警生活経済課と浦安署は、浦安市にある「東京ディズニーリゾート」のパレードなどの映像をDVDに収録し、ネットオークションで無断で販売、男女計4人が著作権法違反の疑いで逮捕された。

画像自体はそんなに上手くはないが、公式作品にふくまれない期間限定のパレード映像だったため人気に拍車をかけたという。県警の調べによると計約2700万円を売り上げてとみている。

逮捕されたのは東京都練馬区の会社員、その妻とその他2人の計5人。

この夫婦は2007年8月30日から9月20日にかけて、都内の男性会社員ら5人に対し、ディズニーランドやディズニーシーで撮影したパレードやショーの映像を収録したDVD8枚を、各1万〜1万5000円(計万5000円)で販売し、著作権を侵害した疑い。

それにしてもあとで自分たちが逮捕されることを考えてもいなかったのだろうか?


2.海賊版DVD販売でブラジル人3人が逮捕!


逮捕されても、あいかわらず逮捕者が減らない海賊版DVD販売。

こんなにも儲かる商売、不景気なんてなんのその!と考えられてもいずれは逮捕されてしまう。

そんな甘い商売なんてない。

2007年10月13日のこと。米映画などのDVDを複製して在日ブラジル人に販売したとして、富山県警射水署は神奈川県内の日系ブラジル人の男性3人を著作権法違反の疑いで富山地検に送検された。

県警は、このグループが少なくとも5億円ぐらいの荒稼ぎをしていたとみている。

逮捕されたのは、神奈川県厚木市の会社役員とその社員の男2人。調べによると三人は今年5月中旬、宅配便を使い富山県内の日系ブラジル人の男性に米映画「ナイトアット・ザ・ミュージアム (邦題、ナイトミュージアム)」の海賊版DVD1枚を7000円で販売した疑い。

3人は2002年頃からポルトガル語の吹き替えや字幕が入った米映画やブラジルの人気テレビ番組を録画したDVDを同国から取り寄せ、自宅で複製していたという。



3.会社内に法務部があるのにかかわらず大手進学塾が挿絵無断使用!


2007年10月22日、作品を無断で小学生向きの教材の挿絵に使われた。

これは大手進学塾「SAPIX小学部」の運営会社で、作家の五味太郎氏や絵本作家、画家人の作品を無断使用したとして、この運営会社に計約8300万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に出した。

SAPIXの教材はその他、谷川俊太郎氏をはじめ詩人や作家の方たちの約人が作品を無断使用されたとして既に提訴していたが、挿絵に関しては初めてだという。

原告はほかに、イラストレーターのスズキコージさん。画家・装丁家の安野光雅さんたちも含まれている。

訴えられたジーニアスエデュケーション(東京)の法務部は「現在、文芸作品について調査委員会を設け調査しており、イラストについても誠実な対応をする」とコメント。

訴状によると、この会社が運営するSAPI小学館は1994年から2003年、小学生向けの国語や算数の教材計163種類で、200件の作品を著作者に無断で挿絵や表紙に使用した。

しかし、この塾教材会社は無断でこれだけの他人の著作物とはいえ、よくぞ勝手に利用したものだ! 法務部があるというのに、結果だれも著作権の使用についてわからなかったというのか、それとも承知で使用していたのだろうか?

教育に利用するものは許可がいらないという定説がまかり通っている教育産業の実体でもある。

教育のためという理由で利益、収益を得ている会社や団体はあとをたたない。

このように他人の著作物を利用する場合は、しっかりと著作権法の条文を理解していなければ、あとで困るのは自社なのに…。

法務部さんたち、しっかりしてほしい~

しかし、2020年になっても、繰り返し続けている…




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