ミレニアム・コンプレックス#1
いつからだろうか。なににも満足できなくなってしまったのは。美味しいものを食べていても、好きな映画を見たとしても、好きな子といても、満足できない。どんどんどんどん次のものに手が出てしまい、抑えることができない。その行為はもはや吸収しているのではなく、単なる消費を繰り返しているのにすぎない。次がら次へと、新しいものが登場しそれはものすごい速さで通り過ぎていく。先月新しかったものは、今月もうすでに古い。
やるせない日々をひたすらに送っているのである。
別に仕事に不満があるわけでは