飴色

優柔不断だった。決断することは、私にはとても難しかった。どんな些細なことも、時間を置いてから決めたかった。彼に作る初めての手料理、本当にこれで良かったのか。玉ねぎは早くに飴色になり考える時間を与えない。焦げたそれらはもはや出すことはできない。捨てるという決断は、すぐにできた。