26年間生きてて1番ショックだったこと~後編~
前回までのあらすじ
突然送られてきた1通のメッセージ。
内容は、「元彼である優也が''また''未遂を起こした」と。
彼は私と破局したショックから、自殺未遂をはかるようになってしまった。
何度か未遂を起こしていたため、「またか」と思ってしまった。
だが今回はいつもの未遂で終わらなかった。
優也は3日間の昏睡状態に陥り、目が覚めたと思いきや解離性健忘になった。
もう私は彼と連絡とる気力が無くなったため、彼の家族・友人に「もう関わりたくないです」と本音をぶつけた。
その言葉を聞いた優也本人は、病院の窓から飛び降りて、帰らぬ人となってしまった。
すると彼の家族・友人からはひどい言葉を言われるようになった
「お前のせいで優也は亡くなった」
「お前が居なくなれ」
そりゃそうだよね。
「私の発言で1人の大人の命を落としてしまったのだから」
この日以降、自分自身を責め続けるようになった。
心に闇を抱えながら過ごす毎日
優也が居なくなってから、私は毎日毎日''死''のことしか考えていなかった。
仕事をしていても、お風呂に入っていても、ご飯を食べていても
頭の中は「私のせいで・・・・・」という言葉だけ。
だけどいざ行動に移そうと思っても、足に力が入らず、優也のように窓から飛び降りることなんてできなかった。
じゃあ私はどうしたらいいんだろう。このまま生きてていいんだろうか。
と考えていた私に、更なる試練がやってきた。
人間不信になりそう
「…..ピロン♪」
必死に毎日を生き続けているなか、私の携帯に1通のメッセージが届いた。
「おひさしぶりです。優也の友人です。
菜緒さんに1つお尋ねしたいことがあり、ご連絡させていただきました」
この内容をよんだとき、
なんでこんな畏まった文章で私に連絡してきたんだ、と思った。
そして私に聞きたいことってなんだ、、、
おそるおそる私は「聞きたい内容はなに?」と返信をし、
静かに携帯を閉じた。
「…..ピロン♪」
友人から返事。
中を見て、私は思わず「はぁ・・?」と声がでてしまった。
「優也が生きていると言ったら、どうしますか?」
優也が生きている??・・
そんな訳ない。優也は私のせいで窓から飛び降りて亡くなったはず。
でも友人からのメッセージはまだ続いていた。
「確かに優也は、あの日、病院の窓から飛び降り自殺をはかりました。そして3日間、意識障害を起こしましたが、昨日の朝、意識が戻りました。では菜緒さん、優也とまた付き合ってくれませんか?」
全てが嘘だったよう
信じられない・・・・。
優也の家族・友人たちはさんざん私に言ってきたくせに、意識が戻ったからまた付き合ってほしい??・・・。
冗談じゃない。
というか、こんなことって普通あり得るの??
じゃああの日、病院で亡くなったっていうのは嘘?
医師たちの判断は?
亡くなったって判断は誰か下した?
だからお悔やみを調べても名前が出てこなかったの?
家族・友人たちは優也が亡くなってないって知ってたの?
私の頭のなかで疑問がたくさん生まれた。
そして気づいた。
あれ・・・・そもそも優也って自殺してなかったんじゃないのかな。
命を落としたっていえば、菜緒が優也の元に来てくれると思って考えた友人・家族の計画に、まんまと私が騙されていたんじゃないのかな。
あ。これ。嘘だったんだね。
冒頭の、
このメッセージから全てが始まっていたんだね。
はぁ。
私は1ヶ月半ちかく、元彼の家族・友人のお遊びに振り回されていたようです。
もう誰も信じれない。
おわりに
前編でもご説明させていただきましたが、このお話は筆者:なぽまるの実話を元に構成させていただきました。
(一部、登場人物の名前は架空とさせていただいております。)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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