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大切な家と過ごす時間

ここへ引っ越して6年ほどになります。我が家は賃貸だけど、恵まれたご縁を感じる家です。はじめて見に来たときは、庭が荒れ放題で、ツタが通路にはっていて足がひっかかりそうだった。だけど、見てすぐわかった、好きな植物がたくさんあるって。そんな秋の日だった。


空き家をみつけ、不動産を通さず父と母が直接大家さんと交渉した。だから、クリーニングが済ませてあるわけではなく、掃除からはじめた。それから庭の手入れも。部屋の押し入れの掃除が足りなくて、布団にほこりがつき、寝ると咳が止まらなくなって、病院行ったりもした。すぐに、もう一度掃除した。


今まで、8回引っ越ししたけど、古い家とご縁があって、畳の暮らしが馴染みがある。今の時代は床だから、畳はますますなくなっていってるとおもうけど、わたしは畳がなくては暮らせないくらいの勢い。こんな住環境のことは、人によって好みがあるから何も押し付けたくはないけれど、好きなことや何よりもくつろげる空間というのは、だいたい人によって傾向が出てくる。


わたしの部屋は畳に木の家具がベースになっている。古道具から新しいものまで。父が若い頃から使ってたローテーブルや、知り合いからいただいた書棚や、傷の目立つ味のある道具たち。そこに新しい量産品のものだけど、気に入って使っている椅子とテーブルがある。わたしはベッドを好まないので、布団の上げ下ろしをしている。


きっと、今の基準と少し違っているんだろうと察している。でも、この築50年近い昭和の家でのそんな暮らしがとても馴染む。


少し話がずれるけれど、自分の波動を上げるには、住環境と人間関係がキーになってくるようだ。たしかに、毎日の生活空間が整えば心身に影響はいいに決まっている。呼吸から変わる。そして、リラックスして日々の休息を感じられる。今、家での時間が長いため、部屋のインテリアはかなり重要な部類に入る。こうやって書いているときもそう。ゆったり過ごせるかどうかは工夫次第。そして、掃除。


こんな暮らしが日々を作っていっている。深く呼吸する。恵まれていることを、もう一度考え直してみようとおもったときに、この家をおもった。そして、共に暮らす母へのおもいを、もう一度考えてみようとなった。ひとつ屋根の下に暮らしているのだから。



それでは、またお会いできますように。
ありがとうございました。


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