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きっちゃんのつぶやき「親の価値観が子どもの価値観を作る」

 今日は、大好きな故・渡辺和子さんの著書「置かれた場所で咲きなさい」から、引用させていただきながら書きたいと思います。

 3歳ぐらいの子どもを連れた母親が、水道工事をしている人たちのそばを通りながら語って聞かせている様子です。
母親A
 「おじさんたちが、こうして働いてくださるおかげで、坊やはおいしいお水が飲めるのよ。ありがとうといって通りましょうね」
母親B
 「坊やも勉強しないと、こういうお仕事をしないといけなくなるのよ」

 読んでいただいてわかるように、母親Aは、人間はお互い同士、支えあって生きていること、労働への感謝の念を子どもの心に植えつけたのに対し、母親Bは、職業に対する偏見と、人間を学歴などで差別する価値観を植えつけたのではないでしょうか。

 渡辺さんは、価値観はこのようにして、親から子どもに伝えられることがあると言っています。価値観は、言葉以上に実行している人の姿によって伝えられるのです。同じ事柄でも、価値観によって受け取り方が変わります。子どもには、愛と思いやりのある価値観を伝えたいですね。

渡辺和子. “親の価値観が子どもの価値観を作る”. 置かれた場所で咲きなさい. 幻冬舎, 2012, p.47-49.

 


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