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エッセイ本オマケ遊園地編③

次にチャイ味のチュロスパフェを食べに行ったら、店が閉まっていて変えなかったけど、
ノーマルのチャイチュロスは食べる事が出来たし良かった。
シナモンの味が聞いているし、
私が好きなお茶味のお菓子だしなかなか良かった。
絨毯型のアトラクションに乗ったら、
自分で操縦できたので、とにかく上がったり下がったり操縦を交代したり、
宮殿を見ながらのんびりとすごして、
絶叫系も好きだけど、こういうのにチマチマ乗るのも充実していいなぁと思った。
次は、船に乗りながら千夜一夜物語を鑑賞するアトラクションへ。
虎のしっぽを眺めたり、
猿の顔の怖さを再確認したり。
派手さは無いけど、地味にこれは好きなアトラクション。
急加速も急降下もしないけど、
歌詞を考えたり、体を小さく揺らしたりして
ノリノリで過ごした。

そして、本日のお目当て、
ウールさんが予約してくれたレストランへ、
普段の自分の食費を考えると
清水の舞台から飛び降りる様な金額ではあるものの、本業副業を頑張れば良いだけの事。
入り口に入った瞬間のあの別世界のような落ち着いた雰囲気でもう既にまた来たいと思うレベル。
余りに良すぎて、むしろあの金額は、安くないか?と錯乱しながら名前を呼ばれるのを待つ。
店員さん達がみんなメイド服を着ていて、
歩く度になんて綺麗なシルエットなんだろうと見とれたり、壁画の筆跡を見つけたり、天井を見上げたり。
ご飯を食べに来たのに既に視覚だけで充分満足と思っていたら、名前を呼ばれ席に案内される。
内装に見とれながらもついて行ったのは、
扉が本棚になっている隠し部屋で余りのかっこよさに震えた。
テーブルについて上着を脱ぎ襟を整える。
テーブルの上に置かれた白い布が折り紙のようにおられていて崩すのがもったいなかったので、写真を沢山撮ってから膝にかけた。
2人ともメニューを選ぶもほぼ同じメニューで、
前菜はオードヴル・ヴァリエという肉料理にした。
バジルと貝のタルタルソース添え、
生ハムを乗せたキッシュ、
オレンジソースを乗せた鴨肉、
豚肉のパテ
前菜からもう全てが美味し過ぎて、これが主菜ではないのか?という感じ。
クルミのハードパンと、
白パンが出てきて発酵バターを付けて食べた。
やはり、自分のお金で食べる飯は最高。
生涯経済的に独立した女性でありたいと確信した。
美味しい料理にはきちんと対価を支払いたいし、それに対してマイナスの意見を持つ人は、
私と一緒にいるのは合わないと思う。
奢られるのも苦手、
奢られるとその人にヨイショする必要を感じるから、本気で奢られるのがめんどくさい。
断っても気にしないでと言われるが、
気にするのはこっち。
食べる事が好きだから食事に集中したい。
しかし、自分で稼いだお金なら、
誰かに気を使って、タラタラと食事の感想や、
「おいしい〜♡」と可愛げに言う必要もなく、
美味しさに静かに感動し、噛み締めながら堪能できる。
次に株のスープが出てきて、
これもとても美味しかったので、
家で作るなら何を入れようかと話したり、
このピンク色にしているのは、
今のイベントをしているキャラクターをイメージしているのかなど談笑した。
アントレはイベリコ豚のロイン。
なんて脂がのっていて美味しいのか。
添えてある野菜も全て美味しく、
ローズマリーは料理に万能だという話をしていた。
最後に私はホットコーヒーとオレンジチョコレートケーキ。
チョコケーキのなかにサクサクしたチョコが入っていたし、
やはりチョコとオレンジは会わないように見えて、絶妙に合う。
ウールさんはアイスの紅茶とストロベリームースケーキを食べた。
特別な場所でこんなに美味しいデザートまで食べてお腹もいっぱい。
食後ウールさんが席を立ったタイミングで、
私は隠し持っていたプレゼントのネックレスを
ウールさんのコップの近くや、
カラトリーの近くなどに置いては、
ダメだすぐバレてしまう……とセカセカ位置を変えて、
最終的には、何とか間にあい
ウールさんの横のワインセラーにネックレスを
置いて、
ウールさんが席に着いてすぐ指を指し教えた。
ありがとうと言われると、
恥ずかしいし、そものも
リアクションをどうしたらいいのか、
イギギギと油切れしたロボットみたいになるので、御手洗にちゃっと逃げた。
本当は前日の夜に渡す予定だったものだけど、
強風で肝心の花火が見れなくなって二人とも
しばらく放心状態だったから仕方ない。
なんとか、渡せてよかった。小さいから無くしそうだったんだ。

二人小声でうまいうまいと談笑して、
またこんな所に来れるように本業と副業の仕事と、貯金頑張ろうと思えた。
美味しい食事と、美しい内装ほど心を満たすものは無い。
そして、こんな予約をとるだけでも、
すごく難しいレストランをバッチリ予約して、
予約時間も最高にちょうど良くしてくれたウールさんには感謝しかない。
本当に最高のレストランだった。
こんな素敵な夕食が食べれるなんて、
もうアルコールなんて呑まなくても、酔っ払ってる?ってくらい全てが美味しく、
楽し過ぎた。
本当にこんな素晴らしい所の予約を取ってくれて感謝しかない。
最高に幸福を感じる二時間だった。

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