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「自分の中のモラハラの芽」

「モラハラ加害者側になる可能性について」

腐れ縁のうーちゃんと
一緒に住むのが
早まるかもしれない。
当初の予定としては、
うーちゃんが働き始める
4月に合わせ、
3月半ば頃に入居の予定だったのだけど、
地元からかなり離れた新しい町での生活や、
家事に慣れる時間を
考えると、
1月2月に入居した方が
いいんでは無いかって事
になりつつある。

なので、早まった入居に関しては、
うーちゃんが1人で先に暮らして、
しばらくあとに私が予定通り
引っ越していき、
入居先で合流するって訳。

「本当に一緒に暮らし出すのか……
この私が他人と」
楽しみだけど、浮かれないようにする。
最悪の場合を想定しておいて、
嫌な事が起きても凹み過ぎないように
予防線を張っておく。
だけど、帰ってきてこたつが既に暖かいかもしれない可能性があるのは、嬉しいな。
暫くは節約生活だけど、
私は今と大差ないから別にいい。
しばらくは、地味な
日常の生活を味わおうと思う。
他人との生活に慣れたら、
今の感性は無くなるかもしれないので、
時間を作って、今の気持ちをここに
記しに来る。

数年後喧嘩別れしているのか、
私が嫌われて別れを切り出されるか、
そのまま惰性で一緒に暮らし続けるのかは、
分からない。
最悪の事態を想像し、
また元の暮らしにお互いが戻っても、
今書いているこの文を読み返して、
「あぁ、初めの頃あんな楽しかったから、
まぁ……いっか」と思えるかもしれない。

書いた文に未来の私が救われる事を祈って、
今日も鮮度抜群の思いを書いておく。
すごく後ろ向きな書く動機だけど、
もう、他人から「一緒に暮らそうよ」と、
言って貰える関係が築けたことが、
一番の収穫だったのかもしれない。
しかも、ずっと仲のいい人に。
何だか、私の偽善にうーちゃんは、
騙されているだけの気しかしない。
エゴの心丸出しだけど、
人間そんなもんでしょう。

かつて10代の時、
二人でいつか暮らしたいねと、
妄想して話していた事が実現する。
その時妄想していたのは、
誰とも会わなくていい、
森の奥の家だったから、
私達がこれから住むアパートの環境とは、
かなり違うけど、
そんな暮らしはいつか、
独りになったらいつでも出来る。
いつか、うーちゃんでも
その他の人でも一緒に住む事になっても、
きっといつかは私の事が嫌になるだろうから
その後、誰にも会わずに住む場所へ
越せばいい。
これも最悪の事態を想像するっていつもの癖。
こう考えておくことによって、
独りになっても、想像通りだな
と落ち着くことが出来る。
いつか離れていっても、
そりゃ他人だから当たり前だ、
と自分を慰めることが出来る。

他人に期待しないことが大事だと、
周りの人や、ネットの人は、
わかったような顔して言ってくるけど、
「そんなこと容易く出来るわけないじゃん」
って距離をバレないように置くか、
ネットならミュートする。

苦労を乗り越えましたみたいな顔して
語ってくるけど、
そんな人だって他人に
縋りたくなることはあるはずで、
恥をかかない為に自衛してるだけ、
歳を重ねて傷つかない為に自分に
言い聞かせているだけ。
それをしたり顔で言ってくるのが
気に食わない。
といってもこの気持ちはただの同族嫌悪でしかない。

そう言い聞かせないと他人に縋りたくなる
自分を引き離せないから。
他人にアドバイスしてる気になって、
気持ちよくなるな。
そんな、悟りの境地に人は
簡単にいけるわけない。
語って、自分を救う為だけの
予防線を張ってますってだけ。
他人に縋りたくならないなんて、不可能。
まぁ、結局はどれも同族嫌悪。

「私は誰かに縋りたい、
縋りたくてたまらない。
でもそんな自分になりたくない。
そんな葛藤の中生きてる。
縋った先のその人が離れていくのが、
とても怖い。
怖くて仕方がない。
だから、縋らないですよって
フリばかりする。
相手と自分の温度差があると、
静かに凹む。
そんな自分になるのが、
嫌だから他人と暮らすのは、嫌だ。
だけど、一人はもっと嫌だ、
人と暮らしたい。
お金で相手を縛れるなら、
それほど安心出来ることは無い。
まるで、DV旦那のような思想。
本当はただそれだけなのかもしれない。
こんな思考だから、
私の相手は経済的に自立した人がいい。
私が思い描く理想の相手は
自立していて、わがままな人が
いいって公言してるのも、
何より私が金銭を人質に相手を
モラハラしてしまいそうだから。
相手を守りたいじゃなくて、
私がそんな私になりたくない。
経済的にも自立していて、
いつでも私を切り離していい様に
していて欲しい。
相手に離れて欲しくないのに、
相手が離れる様な事をやろうとする私と、
私の中の理性の戦いとともに生きていく。
でもみんなこんなもんでしょうと、
思っている私もいる」

こんなこと書いておいて
心穏やかに生きたい。
この贅沢者め。

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