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リサとハリー

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コルクラボマンガ専科の卒業制作マンガ
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記事一覧

リサとハリー(エッセイ寄りver.)

「雑踏風景」 私は子供の頃余りよろしく無い家庭環境の中で育った。 成長し自我が芽生えていくにつれ、 自身の存在は無価値なんだと思った。 私は物を作ってお金を生み出し 自分が価値のある人間だと言い聞かせた。 金銭的価値を生み出せる自分にしか価値を見いだせず、 稼いだお金で、他人に金品を与える事により安心感を生み出していた。 そんな19歳だった。 そんな時に出会ったのが、 リサだった。リサは私の事をいつもすごいと言って、 自分自身が描いた絵を無価値だと言いどこにも出さず

リサとハリー落書き①

なんか唐突に描きたくなったので 深夜1時にリサとハリー落書き。 逆転する関係性を描きたくなった 二人は正反対だけど、 ほぼ同じだから、関係が逆転するなんて 何よりも容易なんだよね。 自分としてもどっちの二人も 汚いところが好き。綺麗なのは見た目だけで、 中身は汚くて汚くて、 私に親近感を沸かせてほしい。

リサとハリー落書き②

ログライン独り言メモ「落ちぶれた秀才を天才が救済する話」

Q1.ログラインに皮肉は入っているか? 生まれ持った才能ではなく、 後天的に努力から得た才能を持っていたが それさえも失いかけて焦り更に追い討ちをかけるようにアルコールでボロボロになる。 しかもそんな自分を救ってくれたのは、 生まれ持った天才だったという皮肉。 そんな状況の主人公に共感し、 気持ちが揺すぶられる。 Q2.イメージの広がりはあるか?ブラインド・デートのログライン 「彼女は完璧な美女ーーお酒を呑むまでは……。」 をアレンジして、 「彼女は秀才ーーお酒を呑むまで

リサとハリーの舞台裏

リサの心のクレバス リサ(ストレートヘアの女性)は 見捨てられることに敏感で、 人の顔色を過度に気にする。 リサは早熟の秀才だったが故に 不安型愛着になってしまっているのかもしれない と最近のリサを見ながら感じている。 (私は不安型愛着の事を 軽くしか知らなかったので、 この本を読んでみた) だから、トップデザイナーがリサの後輩として 新人の子を入れた事も自分への裏切り、 焦りに感じる。 そんなトップデザイナーが 「あぁはならないでくれよ(アル中)」と隠れて 新人ち

リサとハリーの舞台裏

リサとハリーの才能と努力の比率私は才能って努力を努力だと思わず 夢中にできることだと思うんだけど、 それも踏まえて2人の違いを今日は書く。 リサは地道な努力上がりな人で、 都会に出てから自分は井の中の蛙と知った子。 ハリーはそんな才能よりも普通の人として 生きたいと思うある意味自分の才能を軽くみてる孤独な天才気質。 天才として、ファッションデザイン以外の社交性や、対人スキルが著しく低い、 ある意味天才性以外を持てなかった子。 自分が持ってる物(天才性)がなんなのか良くは

「自作の二次創作小説をもろて革命起きた話」

漫画にも書いた通り、 私は昨日と今日、2本の「リサとハリー」の二次創作小説を 読者さんから受け取った。 (まだ完成してないけどこんな感じのお話↓) この話は、ファンタジーで柔らかくしているが 私小説のようなものだ。 地位、名誉、富、それらを求める根幹は 「居場所」を求めているから。 だからこそリサの気持ちは痛いほどわかる。 元々は、ハリーを自分の写しにするつもりだったのに、 書いているうちにどんどんリサが前に出てきた。 そしてある日気付いた、リサには見た目の華やかさ

リサとハリー(ブラッシュアップ版)

中高生時代からその才能を買われ、 卒業と同時にファッションブランドお抱えの デザイナーになったリサは、 幼い年齢にそぐわぬ豪華な暮らしを大人に囲まれながらしていた。 しかしそのような日々は長くは続かず、 周りから「昔の学生時代のようなデザインを描いて欲しい」 と言われるようになりだす。 当時の10代ならではの、精神の不安定さからくる、 繊細な表現からリサは歳を重ねるごとに離れていってしまっていたのだ。 リサは自分の若さが失われていき、 服のデザインが書けなくなることを恐れ

「鬱百合」舞台裏

クソデカ独り言「タイトル考えて無かった件」 タイトルどうしようかーとネーム書いて思ったよ。 2人の名前そのまま、 「リサとハリー」で何となくやってきたけど、 なんかあるかな。 わかりやすいし 「鬱百合」なんかどうだろうか。「依存百合」? 「鬱依存」は、重すぎるかな。よく分からない。 タイトルなんてそんな重要じゃないか。 ウツユリって言いやすいな。 でもそういうジャンル名?あるらしいからややこしいかな…… 脳ミソの独り言私は、 リサとハリーで百合を描きたいわけでもなく、

「心に闇がある者同士の共依存」

私が今回の漫画で描きたかったテーマは、 「共依存」だ。 でも、32ページという、ページ数が決まっている中で、 それが書けるのかという不安もあった。 画像の左側、白い服を着ているのは、 アルコール中毒者のリサ。 彼女は、もともと、キャラ出しの時点では 黒髪ハリーの孤独な心の支えで、 ものわかりの良すぎる、 ラブドールのような女の子だった。 でも、そんな子を描いてても、 動かない。そもそも自分が リサを大切に感じてなかった。 結局は作者のご都合主義で生まれた子だったから、

リサとハリー(今日のマンガ深掘り)

P1〜4 スランプにより自信を喪失したファッションデザイナーのリサ (チーフに呆れられるシーンを入れる)は 気分転換も兼ねて初登山を決行。 案の定、道に迷い 困っていたところ丘の上に小さく可愛らしい 小屋を見つけ、近づいていく。 玄関の近くに並べてあった子供の靴を見かけ、 「家族連れが住んでいるんだ」と少し胸を撫で下ろす。 食卓に人影を発見し、近付いていくと、 それは人間ではなく、グロテスクな人形だった。 その人形に「みんなお待たせ!」と優しく声をかける ハリーと出会う。

リサとハリー(漫画制作過程公開)

ページ振り分け 一週間4枚、それを八週間続ける、 でトータル32ページの読み切りが完成。 第1 週 リサ遭難 ハリーが作った不気味な家族人形見てビビる ハリーと出会 2 ハリー、リサの登場にビビる、 リサも人形を見てビビっていたので逃げようとする しかしハリー咄嗟に「行かないで」と声をだす。 子供のようなすごく悲しい表情。 リサのお節介発動、 こんなところで一人でいたらおかしくなっちゃう!と、 自宅に連れて行くことを決意。 車に半ば強引に載せる。 3 リサの家に着く

ハリー(卒制漫画あらすじ)

「キャラ紹介」 ハリー ♀ 毛先が針でできている針女という妖怪 針を器用に使いこなし、 唯一無二のファッションデザインセンスと洋裁スキルを持っている しかし人との交流が極端に少なく、家族愛などがよくわからない。 甘え下手。 リサ ♀ 才色兼備の秀才。 ファッションデザイナーとして 働くもスランプに陥る。  家族との関係も良好しかし最近反抗期気味。 甘え上手。 (元々リサも家庭機能がうまくいっていずアルコール中毒の設定に する予定で、二人なりに歪みながらも愛を模索する話にしよ

「サラという女」卒制キャラ

次書く漫画の書き出しです。 サラは嘘をつくのが辞められない。 サラは最低な女だけど、 心に闇を持つ可哀想な女。 自分に自信がなくて、いつ見捨てられるのかが すごく怖い。だから周りの人に 見られたがりで、いい事ばかり並べて、 嘘ばかり着いてしまう人。 相手を洗脳する能力にばかり長けている。 壮大な嘘をつこうとしたのではなく、 小さな嘘の重ね合わせ。 成り行きで自分のデザインだと言ってしまう。 「感想」良かったリサがやっと掴めた。 リサもハリも結局私の分身でしかない。 乖離