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ハリー(卒制漫画あらすじ)

「キャラ紹介」


ハリー 
毛先が針でできている針女という妖怪
針を器用に使いこなし、
唯一無二のファッションデザインセンスと洋裁スキルを持っている
しかし人との交流が極端に少なく、家族愛などがよくわからない。
甘え下手。

リサ 
才色兼備の秀才。
ファッションデザイナーとして
働くもスランプに陥る。 
家族との関係も良好しかし最近反抗期気味。
甘え上手。
(元々リサも家庭機能がうまくいっていずアルコール中毒の設定に
する予定で、二人なりに歪みながらも愛を模索する話にしようとしていたけれど、
リサは、恵まれた家庭で育ち家族愛を知っている方がハリーがより輝けるので
設定変更。やっぱり私はハリーの孤独を描きたい。)

側から見たら「そんな程度で懐く?」
と思うほどちょろくハリーはリサの芸術的美しさと
優しさに惹かれる。
だってハリーに優しくする人なんてこれ間でいなかったんだもん
ちょろくても仕方ないよと私は思う。




「きっかけ」

地元の者が誰も寄り付かない山の中に
いまいち売れないファッションデザイナーのリサが
気分転換目的で初登山し案の定道に迷う。

そこで一軒のアトリエを見つけ
そこで一人で住むハリーに出会う。

「第一ターニングポイント」

山奥でひとりぼっちのハリーのことが
気がかりになったリサは
一人暮らしの自宅にハリーを連れて行くことを決意。
(日常パート ここでこの二人をもっと見ていたい、応援したくなるような
ヒキを描くことが大事、ここで幸せにすればするほど盗作事件のパートが際立つ)

「お楽しみ」

リサが留守の間に
何か自分にも手伝いはできないかと
リサの衣装作りの仕事を勝手にやってしまうハリー。
リサは帰宅しそれを見てびっくり、
しかし材料も足りず、時間もないので
デザインチーフに自分が作った体で提出する。

「ミッドポイント」

チーフデザインの独創性に大絶賛。リサさらに驚く。
ハリーの作品は瞬く間に超人気作になっていく。

ハリーの存在を隠さなければいけないリサは、
守るための小さな嘘を積み重ねていく。

この辺りで外の豪華で楽しそうな話をする
リサをみてハリーが
「自分も少しだけ外に出てみたい」
「自分の名前を出して欲しい」と言い出し、
甘い蜜の味を知ってしまったリサは
「だめっ!」と激しく叱責、
たじろくハリー。
「これは全部ハリーのためなんだよ」と優しく
ハリーを包む。
DV
的な飴と鞭を使ってしまうってのも、
ラストでりさを連れて様に戻る時の
最初のハリーの足枷になっていいかもしれない。

最初は本当にハリーを守りたかっただけなのに、
どんどん自分のための嘘を重ねていくリサ。

二人はどんどん忙しくなり、
二人の時間は減っていく、寂しいながらも
リサの喜ぶ姿を見ることがハリーの喜びでしかなかったため、
家から一歩も出ずに
毎日ハリーは服をデザインする。
虚しくもアトリエはどんどん立派に豪華にそして
厳重な鍵をかけられて行く。

リサはハリーが欲しがるものをなんでも与えた、
ハリーが外に出ていかない為に。

リサは下積み期間が長かったこともあり、
どんどんいい気分になっていってしまう。
「これはハリーを守って、ハリーにもっといい世界を見えるための
やり方で、ただの嘘なんかじゃない」と言い聞かせながらも、
自分がハリーの作品の作者のフリをし続けることに葛藤していく。

しかし都合の良い制作小話などの嘘も
段々気分が良くなって、当初より躊躇いが減っていく。

「迫り来る悪い奴ら」

人気絶頂期に作品の盗作疑惑が浮かび上がる。
疑惑をかけられるも自分が作っているわけでもないので、
うまく反論ができず、
さらに火に油を注いでしまう。
(この時点で忙しすぎて、
ハリーとコミュニケーション不足)

帰宅後、リサはハリーに
「盗作なんてしてないよね〜僻みよやだやだ〜笑」
と言うも、
ハリーはまず盗作がなんなのかよく理解していなかった。

リサが人気になればなるほど嬉しいと言っていたから
もっと人気になって、リサを喜ばすために
人気の他の服を真似ただけだという。
ハリーは人との交流がほぼないまま幼少期を過ごしたため、
倫理観や道徳感が欠如している。そのため、
「なぜ大切な人が喜ぶことをしたらいけないのか」が根本的にわからない。

純粋過ぎるその姿を見て、
リサは反省し、冷静になる。

そして、なぜ今リサが悲しそうな顔をしているのかもわからない、そんな自分に困る。

ネットで盗作が炎上し、
住所特定までされてしまう。

「フィナーレ」

最初はハリーの存在を守るために
自分が作ったと嘘をついていたけれど、
あれは全部自分のためでしかなかったと確信する。

あんなにもコキを使っていたハリーが
精神的に参ってしまった自分を献身的に解放してくれる
姿を見て自分の愚行の数々に情けなくなるリサ。

その姿に幼少期の母を重ね、今まで親なんて!
と思っていたけれど、
自分は恵まれていたんだとずっとひとりぼっちだった
ハリーを見て気づく。

「ここにいてもリサは疲弊していくだけだ」と
思ったハリーは、リサを連れて再び自分の山の
ボロボロのアトリエに戻り、
二人は静かに暮らしていった。

おしまい

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