元旦、「ファイナル・ファンタジー14」で冒険者になる
「つぎ右。そっちじゃない。左!」
アバターを操るわたしの横で、夫がツッコミをいれる。ゲームの世界で夫に監督される2021年、元旦。
夫はゲーム・オタクだ。彼には年齢や国籍が異なる様々なオンライン仲間がいて、夜な夜な英語や韓国語を交えた楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
わたしだって、オンライン上のゲーム友達がほしい!そんな想いから、元旦早々「ファイナル・ファンタジー14」に挑戦することになった。
ところが大きな問題がひとつある。
わたしは、ゲームが下手っぴだ。
あれは