マガジンのカバー画像

ジャズ 記事まとめ

639
ジャズのアーティスト・楽曲について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#jazz」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
運営しているクリエイター

2022年6月の記事一覧

「ロック」と対比したものは「クラシック」ではないよ

少し前のこちらの記事↓ について、以下のような感想を目にしました。 これについて、残念ながら僕の意図が伝わっていなかったのかな、と思った点を反論してみようと思います。 それは、 あの記事で僕がロックと対比させたのは「クラシック」ではない。 ということです。 僕が対比させたのは、「アンサンブル的な"ポップス"」と「泥臭いルーツミュージック的なギターサウンド」であって。 単純にそれを「クラシック vs ロック」と読まれてしまうと、僕がnoteで書いてきたことが全く伝

オブリ研第5回 : "Bye Bye Blackbird" (4)

では次。Oさんの作例です。 Oさん作それでは解説にうつりたいと思います。 A〜Bパート Aパートの冒頭、定石通り休みで、5小節目で入るのはいい導入部ですね。 やや気になったのは作例の中でここが一番音が高いこと。音高必ずしも音量ならずですが、盛り上がり…すぎかも。 ただAパートの介入はここだけですから「ここで入るんだ」という明確な意思表示としてはいいかも。トロンボーンはどうしてもモゴモゴしますから、これも現場感覚として正しい可能性あります。 Bパート。G→F#のクリシェ

オブリ研第5回 : "Bye Bye Blackbird"(3)

次はFさんの作例にいってみましょう。 Fさん作お、よさそうな感じがする。メロディーにつかず離れずのガチ対位法という雰囲気。West Coastっぽい感じがありますね。 Gerry MulliganとBob brookmeyerのコードレスコンボとかそういうやつ。 AからB Aパート。メロディーに対して3度下ハモるようにやや離れてより添うライン。全くの3度下ではなくフラフラと動きつつ、5小節目では3度上に。うまいですね。 7小節目で初めてカウンターメロディぽい動きが入って

FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 038:村上春樹の音楽第2回

さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise- 第38回(2022年6月17日(金)20時~ (再放送:6月19日(日)19時~) 清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。 全曲アナログ・レコードでお届けします。しかも可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。 サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。 今週のお題は村上春樹の音楽2、Jazz編です。2週ほど再放送対応でお休みをさせて

【Design】Melodies for Night & Day ~Solo Piano~ (堀秀彰)

ジャズピアニストの堀秀彰さんのアルバムデビュー20周年を記念した初のソロピアノ作品「Melodies for Night & Day ~Solo Piano~」アルバムのデザインをさせていただきました。 ジャズミュージシャンとして実績ある堀さんが、この記念すべきアルバムを制作するにあたり、数あるデザイナーの中から「ジャズが好きで、音楽への理解があるデザイナーにお願いしたい」とお声がけいただき、非常に光栄でとても嬉しかったです。 制作にあたり、私のピアノの先生でもある堀さんの

オブリ研第5回 : "Bye Bye Blackbird"(2)

それでは作例研究にうつります。 へ音記号、ト音記号で併記します。ここはトロンボーンのために書かれたページですので、へ音のアファーマティブ・アクションをとっています。あしからず。ただ、解説はト音でやりますね。 Mさん作またしてもシンプルイズベストな感じですが、ツボを外さず、いいですね。 端的に言ってクール。 AからB Aパート。薄めに入るのは定石どおり。 A8小節目の最後の音。B頭のコードがGmですから、その前をD7と仮定し、F#にする方が好みかも。 Bパート前半。G→F

【ジャズ】コンピングの練習は良いお手本を聴くに限る

下記リンクへ移設しました。

ウクレレブルースでアドリブ!ワードとセンテンス

以前Bag's Grooveでウクレレジャズブルースの説明をしましたが、ブルースではメロディーを弾くだけでなく、アドリブを弾くことが多いです。 今回はアドリブの取り方をワードとセンテンスという考え方を使って、説明してみます。 メロディーや伴奏については下記の記事をご覧ください。 ワードとセンテンス アドリブとはその場で即興的に自由にメロディーを作っていくことですが、いきなりカッコ良いメロディーを思いつくことは難しいです。 たとえ思いついたとしても、そのメロディーをリアル

第1245回 野鳥とジャズ ⑴

①https://sozai-good.com/illust/animal/bird/chicken/59588より引用のイラスト    クラシックの中の野鳥の曲ならば、クラシックにヴィヴァルディ、ベートーベン、モーツアルト、レスピーギなど、また前、前々回のメシアンの「鳥のカタログ」など名高いものが多いですが、私の好きなジャズの分野ではそんなに数があるとは思えません。「野鳥とジャズ」という題名は一見、縁遠い野鳥とジャズですが、意外にも面白いつながりがあります。野鳥をジャズに

第1246回 野鳥とジャズ ⑵

①http://joy-music.jp/blog/2016/01/29/post-354/より引用のイラスト    やはり世界的に目を向けたら、野鳥とジャズの関わりは幅広く感じられました。アメリカ合衆国のジャズミュージシャンのアルトサックス奏者、作曲家、編曲家で「モダン・ジャズ(ビバップ)」を創生した名プレイヤーとして知られるチャーリーパーカー。ニューヨークにあるバードランドはこの名称に由来し、ジョージ・シアリングの"Lullaby of Birdland"(バードランド

2022/5/28.yosemic東京オープンマイクイベントレポート記事「人の数だけ表現がある」

はじめに 時は2022年5月28日。暦としては「花火の日(おそらく語呂合わせ)」。 この日、下北沢「SOY-POY(※)」にて、yosemic(※)が主催するオープンマイクイベント(※)が行われました。 {(※)がついている単語は最下部に説明文章があります!} テーマは「人の数だけ表現がある」 この記事は当日の熱気を伝えるべく書き残されたイベントレポートになります。 当日参加してくださった方は、「あの日は、熱かったなぁ、、!」「色々な表現をする人に出会えたなぁ」など、思