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【読書】「論文の書き方」清水 幾太郎(著)

著者の文章構成の基本的ルールをまとめたもの。

「書く」といういとなみを支えているのは、「考える」という精神のはたらきにほかならない。

精神は、受動的でもいられるから、この姿勢をいかに能動的にしておくかは文を書く人間にとって極めて重要となる。

そこで著者が勧めていたのは、かなり堅い書物を選んで、それを丹念に読み、短い文章にまとめて紹介するという方法だった。

なぜなら、表現を通して、その内容を精神に刻めるからだ。加えて、短文という苦しく狭い場所に自分を押し込むことによって、基礎的な文章力が育まれる。

一方で、自由に書くということは文章の修養の役立たない。むしろ、はじめはこういう自由を捨てたほうがいいとまで言っている。

精神が受動的になるからだ。

制約は、うまく課せば自分を成長させる。

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