【読書】「人生のほんとう」池田 晶子(著)
「人生を考える」という六回の講義のなかで、著者が語った内容をまとめたもの。
人生を考えるというと、たいていの人は人生論や処世訓を思い浮かべる。
だが、そういうものを期待していると完全に期待外れになるだろう。本書では、それよりももっと大事なことが語られる。
多くの人は、「人生」という言葉を聞いたとき、何をイメージするか。
おそらく仕事や家族、人間関係などの具体的な生活のあれこれではないだろうか。この生活のあれこれを普通は「人生」と呼んでいる。
それは確かにそうだ。なぜ