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一旦読み終えた本

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#哲学

【読書】「人生はゲームなのだろうか?」平尾 昌宏(著)

人生は苦しい。 日々さまざまな苦悩に追われ、その都度自分なりの答えを見つけなくてはならな…

中島 大知
1か月前
11

【読書】「メノン」プラトン(著)

プラトンの初期末の対話編。 「徳は、ひとに教えられるものか」というメノンの問いをきっかけ…

中島 大知
4か月前
3

【読書】「あたりまえなことばかり」池田 晶子(著)

池田晶子の哲学エッセイ。 プラトンの著書を読んだ甲斐あってか、以前より内容がわかり始めて…

中島 大知
4か月前
7

【読書】「ゴルギアス」プラトン(著)

ソクラテスが、ゴルギアスをはじめとしたアテナイの有力者たちと弁論術や善悪について、議論を…

中島 大知
6か月前
2

【読書】「私とは何か さて死んだのは誰か」池田 晶子(著)

私とは何か。 ほとんどの人は、自分のことを肉体であると考える。 しかし、それは本当だろう…

中島 大知
9か月前
8

【読書】「パイドロス」プラトン(著)

小林秀雄や池田晶子が愛読した「パイドロス」。 本の内容は、高名の弁論家リュシアスに心酔す…

中島 大知
10か月前
6

【読書】「人生のほんとう」池田 晶子(著)

「人生を考える」という六回の講義のなかで、著者が語った内容をまとめたもの。 人生を考えるというと、たいていの人は人生論や処世訓を思い浮かべる。 だが、そういうものを期待していると完全に期待外れになるだろう。本書では、それよりももっと大事なことが語られる。 多くの人は、「人生」という言葉を聞いたとき、何をイメージするか。 おそらく仕事や家族、人間関係などの具体的な生活のあれこれではないだろうか。この生活のあれこれを普通は「人生」と呼んでいる。 それは確かにそうだ。なぜ

【読書】「死と生きる 獄中哲学対話」池田晶子(著) ,睦田真志(著)

殺人事件で死刑判決を受けた睦田真志と哲学者・池田晶子による往復書簡。 睦田は、逮捕され、…

中島 大知
1年前
7

【読書】「残酷人生論」池田 晶子(著)

タイトルに「人生論」とあるが、世渡り術を述べたものではない。これは「考える書」である。 …

中島 大知
1年前
5

【読書】「考えるとはどういうことか」梶谷 真司(著)

死ぬまで考える人間でありたい。 以前からそんな願望を抱いていたわけだが、そのためにはそも…

中島 大知
1年前
6

【読書】「暮らしの哲学」池田 晶子(著)

池田さんが亡くなる最後の一年に書かれた本。 さすが哲学者池田晶子。迫り来る死の訪れを予感…

中島 大知
1年前
6

【読書】「14歳の君へ」池田 晶子(著)

人には2通りの生き方がある。「考えない生き方」と「考える生き方」である。考えない生き方は…

中島 大知
1年前
5

【読書】「人間自身 考えることに終わりなく」池田 晶子(著)

池田さんと一緒にあれこれを考えていくのは、本当に面白い。もちろん、分からないことも多々あ…

中島 大知
1年前
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【読書】「水中の哲学者たち」永井 玲衣(著)

最初は著者の取り止めのない心情を吐き出しているだけなのかと思ったが、そうではなかった。日常の出来事を通して、哲学することの意味を伝えている。浅瀬にはじまり、徐々に思考の深みへと進む様子はまさに水中のようであった。 結論ではなく自分の認識を壊す過程にこそ、哲学のおもしろさがある。その意味で哲学は、真実を明らかにするいとなみと言える。読んでいて、共感するところも多々あった。著者については今後も注目したい。 【哲学研究者・永井玲衣が、それでもニュースを購読する理由】