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#マンガ感想文 記事まとめ

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マンガ感想文や、おすすめのマンガの紹介について書かれた記事をまとめた公式マガジンです。
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#読書感想文

勇者アバン第一部完結で来月が心配な『Vジャンプ2024年9月特大号』感想

付録スーパードラゴンボールヒーローズ「孫悟空」 遊戯王OCG DM 「EMスカイ・マジシャン・ガール」 ユニオンアリーナ「朽木 ルキア」 デジタルコードドラゴンクエストⅩオンライン ONE PIECE ODYSSEY デラックスエディション 『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王』第44話 さらば勇者ジャンププラスで同時連載されているので無料で読めます。 予想通り9月4日発売の11巻で第一部・勇者編が完結となり、11月21日(木)発売のVジャンプ

痛快歴史エンタメ『逃げ上手の若君』レビュー 逃げるが勝ちの「反・ジャンプ」マンガを見逃すな!

 戦場に放り出されたごく平凡な子どもが、屈強な大人たちを楽しそうに翻弄する。そんな痛快なアクションバトルを描くマンガが『逃げ上手の若君』だ。  本作は週刊少年ジャンプで連載中の歴史マンガ。鎌倉幕府の後継者として生きるはずだった少年・北条時行と、幕府を裏切って天下をもぎ取った武将・足利尊氏との対決が描かれる。  これまで『魔人探偵脳噛ネウロ』や『暗殺教室』を手がけてきた松井優征の集大成といえるマンガだ。  松井作品の持ち味といえば、血みどろのシリアスな戦いが繰り広げられる

【厳選30作品!!】少年ジャンプ+名作読切漫画を紹介します!!

 みなさん『ルックバック』観ましたか?  私はまだ見ていません。  いや……見には行くんですよ。ただ、こう……映画を映画館に見に行くのって、私的に、かなり、こう、気合を入れないといけなくてですね。  はい。  というわけで本日は『ルックバック』映画公開記念ということで、ジャンプ+、に掲載されている読切漫画――そこから厳選した30作品をご紹介しようと思います。  「厳選30作品」ってそれ厳選する気ないだろ。  せめて半分にしろ。  という声も聞こえますが、実はジャンプラの読

2024年上半期に読んだまんがまとめ

『K2』年末年始に45巻くらいまで太っ腹無料公開。大晦日から正月三が日まで、酒飲んでるか、寝てるか、K2読んでた。 影の一族『KAZUTO』が主人公の医療無双と思いきや、途中から『KAZUYA』のクローンの『KAZUNARI』の青春白書も始まったり、『KAZUYA』のライバルの『TETSU』が育てた『譲介』(ついにローマ字表記諦めた?)が素晴らしい厨二っぷりを見せつけてくれたり、精神的に成長した譲介が『TETSU』に当てた手紙に、正月早々にエモを傷つけられたり……というわり

読んだ本・マンガのレビュー・感想 2024.6.21~6.30

評価の目安 ★3.0 ふつう。心が動かされなかった。 ★3.5 良い。読んでよかった。 ★4.0 すごく良い。何度も読みたい。 ★4.5 最高に良い。出会えてよかった。 おいしいもので できている ★4.0★4.0 南インド料理店「エリックサウス」創業者イナダシュンスケさんの本。 様々な料理の歴史、思いや思い出を語っている。 勉強になるなと思ったり、食べたいなと思ったり。食が好きなら間違いなく楽しい本だった。 二階堂地獄ゴルフ 3巻 ★3.8★3.8 ああ~~~~。 そう

藤本タツキ読切マンガ全4作レビュー 『ルックバック』『さよなら絵梨』『17-21』『22-26』

 ひとりのマンガ作家の足跡を追うというのは実に楽しい読書体験だ。たとえば、連載中のマンガの原型を過去作のなかから見つけたときは、何か大発見したような得した気分になる。また、これまでその作家が自分の絵とストーリーをいかにして磨きあげてきたのかを辿っていくと、努力の過程に泣けてくるというか、感激が込み上げてくるものだ。  その点、人気マンガ家・藤本タツキのファンは恵まれた境遇かもしれない。連載作『チェンソーマン』や『ファイヤパンチ』(いずれも集英社)はもとより、同作者の読切マン

藤本タツキ 『ルックバック』 : 半自伝的作品、 と見せかけて

書評:藤本タツキ『ルックバック』(ジャンプコミックス・集英社) 「俺って、天才(天啓の器)?」って思わされた。どういうことかと言うと、本書を「今頃になって読んだ」のは、本作がアニメ化されると知ったからといった、そんな平凡な理由からではなかったからだ。 いや、それもあるにはあるのだが、それだけではないと言うか、そっちが主たる理由ではない。 その主たる理由というのは、先日「note」の記事として書いたことなのだが、「積読の山が崩れた」から、なのだ。平積みにしてあった、未読本の

新連載コラムで誤植をキメる『Vジャンプ2024年8月特大号』感想

表紙好き黄色と紫の表紙がとても綺麗で格好良いです。『遊戯王OCG』付録カードの精霊コロゾが融合モンスターで紫なのは意図的!? 『BORUTO-TWO BLUE VORTEX-』🌀11 本気ボルトが忙しすぎ!!ボルトが二人とも相手するわけではなく、ボルトとカワキで一人ずつ相手にするのでしょうか。戦いは一旦お開きになりそうですね。 DBW SuperNews『ドラゴンボール超』休載により、色々と頑張っている様子。オフィシャルサイトの人気コラムの掲載も始めました。ビクトリー・

Kashmir 『ぱらのま 7』 : 「愛」を語るには。

書評:Kashmir『ぱらのま 7』(白泉社・楽園コミックス) 「鉄道旅行オタ(乗り鉄)女子」のまったりライフを描いたシリーズの、第7巻だ。 先日、同じ作家の「鉄道旅行幻想譚」シリーズである『てるみな』の最新第5巻が刊行され、そのレビューを書いたので、それに少し遅れて刊行された、当『ぱらのま 7』のレビューも書こうと思って購読し、このようにレビューを書き始めたのだが、そこで初めて、前第6巻を読んでいないことに気がついた。 第6巻を買ったような気もするし、あるいは、他に読む

4月に読んだおすすめの本&漫画【2024年版】

みなさん、こんにちは。ミヤマです🙌 今回は4月に読んだおすすめの本&漫画の感想をまとめました。 漫画については再読も含め128冊の中からとくに好き!と思ったものを厳選したのでぜひご参考ください〜! 漫画[1] まるさんかくしかく 2巻 さすが東村アキコ先生、相変わらずエッセイ(風コメディ)漫画がめちゃくちゃうまい……!! 宮崎県に住む昭和の小学生たちの日常を描いたマンガなので世代的にも地域的にもあまり関わりのない自分が楽しめるかしら?と思ったのですが、キャラ描写とセ

違国日記の映画が公開するのでヤマシタトモコを語りたい(作品紹介)

 私はマンガを読むときにジャンルを問わないため、ヤング・レディース系の作品も、それなりの数を読んでいる。  というか、私が読んでいる作家さんは青年誌でも描かれていることが多く、追うのはコミックスなので、掲載誌を意識することが、むしろまれなのだ。  今回のヤマシタトモコさんも出会いはアフタヌーンである。 みんなー、まずは後頭部に注目してくれ 個別の作品について語る前に作家全体において好きなところをあげておくと、それはマッシュな女子キャラのふかふかした後頭部ということにつきる

高橋葉介 『腹話術 (ヨウスケの奇妙な世界 PART 1) 』 : 黒い宝石箱

書評:高橋葉介『腹話術 (ヨウスケの奇妙な世界 PART 1) 』(朝日ソノラマ・サンコミックス) 「夢幻紳士」シリーズなどで知られる、高橋葉介の初単行本である「第1作品集」。刊行は「1979年」である。 私は、この本書に収められた作品の大半を、今は亡き『マンガ少年』誌の掲載時に読んであるはずで、例えば、集中で最も評判が高く、漫画アンソロジーなどにも何度か収められている名短編「ミルクがねじを回す時」などは、雑誌からそこだけを切り取って保存しており、今でも書斎の奥の方に埋も

読んだ本・マンガのレビュー・感想 2024.5.21~5.31

評価の目安 ★3.0 ふつう。心が動かされなかった。 ★3.5 良い。読んでよかった。 ★4.0 すごく良い。何度も読みたい。 ★4.5 最高に良い。出会えてよかった。 いつか死ぬなら絵を売ってから 1巻 2巻 3巻 ★3.9★3.9 どこかで絵の勉強をしたわけでもなく、ただ絵を描くのが好きで清掃のバイトをしている主人公が、なんかすごい画商みたいな人に見出されて、絵が売れるようになっていく話。 何も知らなかった主人公が美術を学んでいくところもそうだけど、絵画ビジネスをテーマ

3月に読んだおすすめの本&漫画【2024年版】

みなさん、こんにちは。ミヤマです🙌 今回は3月に読んだおすすめの本&漫画の感想をまとめました。 漫画については再読も含め110冊の中からとくに好き!と思ったものを厳選したのでぜひご参考ください〜! 漫画老犬とつづ井 年老いた愛犬との日々を描いたコミックエッセイ。 つづ井さんの漫画が大好き&犬も大好きなので迷わず即購入! 最後のお見送りシーンは切ないですが、基本的には幸せハッピーてんこ盛りの内容です。 お互いに通じ合ったなと思う頃には、ワンコの方はもう人生の半分が過